扇風機から発火する原因は?つけっぱなしはNG?前兆や対策を知ろう

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ライターの永野です!

皆さんはいつ頃から扇風機を出しますか?やっと寒さが落ち着いてきたところですが、日中は半袖でも暑いくらいの地域もありますよね。

エアコンをつけるほどではないものの、「風が欲しい」と感じる瞬間もあるのではないでしょうか。

我が家が扇風機を購入したのは、確か2年前。子どもが倒す、手を入れるなどの危険がないと判断してから購入したので、まだまだ新しいほうでしょう。実家も数年前までは驚くような古さの扇風機がありましたが、ガードが外れやすい、羽根が欠けるなどさまざまな理由から、定期的に古いものを処分して新しい扇風機を購入している状態です。

古い扇風機は今のものと比べると、ガードの隙間が大きい、羽根の構造で新しい製品よりも風を感じないなどの問題があります。ほかにも、古い扇風機を中心に、扇風機は発火の危険性もあるようです。

今回は、扇風機が発火する原因や実際に起こった事故の事例をご紹介します。扇風機からの発火を防ぐためのポイントもまとめていますので、ぜひ最後まで読んで夏に安全に扇風機を使用しましょう!

目次

扇風機から発火するのはなぜ?原因は…

扇風機に限らず、家電のなかには使用中に発火する恐れがあるものが多くあります。以前にもホットカーペットや乾燥機、冷蔵庫などが火災の原因になるというお話をさせていただきましたし、電気系統が原因で起こる「電気火災」についても取り上げました。

扇風機から発火する恐れがあるのはなぜでしょうか。原因を解説します。

古い扇風機から発火

長年使用している古い扇風機は、経年劣化により発火する恐れがあります。40年、50年と非常に長いあいだ使用している扇風機を普通に使用しているときに、突然異臭がして煙が上がる、発火するといったことがあるようです。

10年以上使用している扇風機から発火したという事故事例もあるため、長く使用している扇風機は扱いに注意する必要があります。

不具合のある扇風機から発火

電化製品は製造過程でチェックを受けて出荷されますが、すべての製品が100%正常に稼働するとは限りません。購入した扇風機に不具合があった場合、使用年数が少なくても発火する恐れがあります。

また、リコール製品といって設計や製造過程に問題があり、メーカー自ら回収を呼びかけている製品が発火することも。リコール製品だと知らずに使用していた、知っていたが問題ないため使い続けていたことで、思わぬ事故につながることもあるようです。

ホコリがたまった部屋も危険!

部屋の換気や掃除をあまりしないと、部屋のなかにホコリが溜まってしまいます。ホコリが扇風機のプラグとコンセントのあいだなどに溜まると、「トラッキング現象」が起こりやすいため危険です。

トラッキング現象は、ホコリが空気中の湿気を徐々に吸収し、最終的には電気を通してショートしてしまうもの。扇風機に限らず、掃除の行き届いていない部屋ではさまざまな家電に起こる可能性があるため注意しましょう。

扇風機の発火事故の事例

扇風機から発火すると聞いても、実際に体験したことのない方はピンとこないかもしれません。しかし、実際扇風機の発火事故は少なくはなく、死亡事故も起こっているほどです。

実際に起こった扇風機の発火には、次のようなものがあります。

・スイッチが切れていると思ったら故障で動いておらず、そのままにしていたら発火した
・扇風機の使用中に、モーター部分から発火した
・首振り機能で内部配線が何度も折り曲げられることで断線し、そこから放電し発火した
・経年劣化でモーターやコンデンサーが劣化し、放電や発熱・発火を引き起こした

製品評価技術基盤機構(NITE)の調査によると、10年以上使用している扇風機は経年劣化による事故が起こりやすいそうです。少し古いデータですが、2013~2018年の5年間に起こった扇風機事故は118件で、そのうち96件が火災でした。そのうち、古い扇風機の経年劣化が原因だとされた事故は34件で、33件で火災が起こっています。

5年間で起こった扇風機事故の8割以上が火災で、そのなかの3分の1が経年劣化によるものというのは、高い確率だといえるのではないでしょうか。

扇風機発火の前兆?こんな異常には注意!

扇風機は使用中に突然発火するように思われますが、発火の前兆と思われる異常が見られることも多いようです。次のような異常があった場合には、発火の可能性も危惧してすぐに使用をやめましょう。

・スイッチを入れても作動しない
・羽根の回転が不規則、異常に遅い
・羽根の回転時に異音や振動がある
・モーター部分が熱い、焦げ臭い
・ガードが変形している
・羽根にひびが入っている
・電源コードに触れると羽根の動きに影響する
・電源コードが折れ曲がっている

扇風機の発火を防ぐためにできること

扇風機から煙が上がったり発火したりすると、周辺の家具や家電なども燃え、大きな火災に発展する可能性があります。扇風機発火を防ぐためには、どういったことを実践していくとよいのでしょうか。

異常がある扇風機は修理or処分

動作に明らかに異常がある扇風機は、「まだ動くから」と無理に使用し続けてはいけません。購入してから日が浅いものは、メーカーに連絡して点検・修理をしてもらいましょう。場合によってはメーカー側の不備で、新しいものと交換してもらえるかもしれません。

古い扇風機は修理して使うよりも、新しいものを購入したほうが安全ですし安価に済むこともあります。処分の際は自治体のルールに従ってごみに出すことも意識してください。

製造からの期間が長いものは買い替えを検討する

製造してから長い期間が経過しているものは、特に異常がなくても買い換えを検討することをおすすめします。目安は10年です。10年以上使用すると、普段何も無くても経年劣化により突然異常が見られたり、発火したりすることがあります。

20年、30年と長期間使用しているものがご自宅にある場合は、早急な買い換えを検討しましょう。

プラグ周辺は特に清潔に

経年劣化や異常のない扇風機でも、プラグとコンセントのあいだにホコリが溜まると、そこから発火することがあります。部屋全体を清潔に保てるのがベストですが、難しい場合はプラグ周辺だけでもきれいにすることを心がけ、安全に努めましょう。

つけっぱなしもできるだけやめよう

夜中じゅう扇風機やエアコンをつけっぱなしにする方もいますが、つけっぱなしが発火の直接的な原因になることは少ないといえます。つけっぱなしで火事になる心配はあまりないものの、無駄なつけっぱなしは避けたほうがよいでしょう。

これは発火を防ぐためではなく、環境や体調などへの影響を考慮してのものです。外出時などにつけっぱなしにするのは電気代やエネルギーを無駄に消費することになり、環境やお財布に優しいとはいえません。また、睡眠時に朝まで扇風機をつけっぱなしにすると、体が冷える、喉や肌が乾燥するなど体調にも影響する可能性があります。

必要な時間を絞って活用することは、経年劣化を抑えることにもつながるので、ぜひ実践してみてください。

古い扇風機の買い替えは節電にも

古い扇風機を買い替えるのは、扇風機からの発火を防ぐ「防災」の観点から非常に重要です。ほかにも、扇風機の買い換えは電気代の節約というご家庭にとってうれしい特典もあるので、この機会に買い換えを検討してみてはいかがでしょうか。

電気代の違い

古い扇風機にはACモーターというものが使われており、最近の扇風機には新しいDCモーターが採用されていることが多くなっています。ACモーターよりもDCモーターは電気代が安く、運転の幅が広い傾向です。

1日8時間、1ヵ月扇風機を使用した場合、従来の扇風機(ACモーター)の電気代は、およそ780円。一方最近の扇風機(DCモーター)は430円程度となります。

月350円ほどですが、使い方によってはもっと差が出てくることもあるでしょう。また、「ちりも積もれば」で積み重なった電気代では大きな差が出ます。

エアコンと併用して快適に節電も

エアコンと扇風機を比較すると、扇風機のほうが電気代ははるかに安くなります。古い扇風機ではなく、新しい扇風機に買い替えてエアコンと併用すれば、より効率的に室内を冷やすことができ、さらに節電も捗るのでおすすめです。

家電の買い換えは初期費用がかかるためなかなか踏み出せないという方も少なくありません。しかし扇風機は1台5,000円前後のものも多く、比較的安価に買い換えができます。安全と節電のためにも、買い替えてみてはいかがでしょうか。

タイマー機能も活用しよう

寝るときに扇風機をつけ、そのまま数時間つけっぱなしという方もいるでしょうが、不要なつけっぱなしは電気代に影響しますし、体調不良を引き起こすことも。就寝時や外出時などはタイマー機能を活用し、無駄に扇風機をつけない工夫もしてみましょう。

扇風機からの発火は危険!安全な扇風機で快適に夏を乗り切って

扇風機が発火する主な原因は、経年劣化による不具合によるものです。使用中に異常が見られたらすぐに運転を止め、コンセントからプラグも抜きましょう。

扇風機は体感温度を下げ、節電に貢献してくれる万能なアイテムです。安全に使用できる扇風機を選び、快適に夏を乗り切りましょう!

編集後記

明らかに見た目も古い(というかヤバい)扇風機は実家には恐らくもう存在しませんが、私が気に入っていたハローキティのピンク色の扇風機、まだまだ新しいと思っていたものの、高校生か大学生の頃に来たものだったなぁということを思い出しました。20歳だったとしても、もう14、5年…。そろそろ買い換えを検討する時期です。

こういう計算で「年齢」という現実を残酷に突きつけられることは多々あり、先日も母が「ピアノの調律したのアンタが高校生の頃だったはずだけど。10年とか15年っていうし、まだ大丈夫よね~」などと申しておったので、「いや母よ、私が高校生っていうともうかれこれ17年くらい昔ですよ」といいました。すると母は「アンタ今年35!?うそ~!」と爆笑していたのですが、私は1つも面白くなかったです!

とはいえ「年を取りたくない」というか「若々しくいたい」とは思うものの、19歳の頃のように「ハタチ無理…年取るの無理」という悲壮感はなく、今は一生懸命日々をこなしながら、「いい年の取り方をして、今よりもっといい40代、50代にしたい」と、年を重ねることにワクワクすることも。

我が家の扇風機が買い換え時期を迎える頃、私や夫、息子たちがどうなっているのか、楽しみです。

参考サイト

扇風機やエアコンで火災発生!安全に使うための注意点とは?
・新潟県「夏場に多発!扇風機やエアコンの発火事故に注意しましょう!
・ニッポン消費者新聞「古い扇風機で火災多発 「標準使用期間」目安に買い替えを
【徹底解説】扇風機は夜つけっぱなしで寝ても大丈夫?火事の原因や電気代は?

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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