乾燥機で火事は起こる?原因と対処法を知り、正しく使おう

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ライターの永野です!

皆さんは、好きな家事、嫌いな家事ってありますか?

永野は断然「洗濯物を干す・取り込む」という作業が嫌いです!理由は「片付かないから」。

私はけっこうズボラなので、家がめちゃくちゃきれい!というわけではありません。至って普通ですし、日常的に掃除機は夫がかけます。しかしですね、私は整頓は割と得意なんですよ。だから、片づけたり捨てたりというのはすごく好きで、洗濯物を「たたむ」とかお皿を「洗う」とかも、きれいに片付くから好きなんですけど…。

「干す」「取り込む」ってそれだけでは完結しないというか、片付かないじゃないですか!(熱弁)

それでもやらなければいけないときは、しっかりやっていました。ただ、マンションの頃はまだワンフロアだからよかったものの、今の家は2階建て。洗った衣類を2階に運んで干してというのは、当時臨月に近い私にはけっこうな仕事でした。

そこで、浴室乾燥を活用しようとなったのですが、なんとガス代が6~7,000円もアップ(我が家はプロパンガスです)。毎月これは無理だと思い、夫にガス乾燥機の購入を提案。無事次男が生まれる前に導入しました。

ガス乾燥機は有能です。洗ったものをボンボン放り込めば勝手に乾くし、ガス代も浴室乾燥よりはるかに安価。ガスなので電気と比べてかかる時間も短く、洗濯物を外に干さないので花粉や虫がつくということもありません。天気を気にせずお洗濯もできますしね。

何より、「うわ~洗濯終わった~干さなきゃ~」というストレスから解放されたのが、私にとってはいちばんの収穫かもしれません(笑)。

これからマイホームを購入する、という友人・知人には「絶対乾燥機買ったほうがいい」と勧めるほど乾燥機信者の私ですが、「乾燥機で火事になる可能性がある」ということを知り、びっくりしました。

ガスを使うから?と思ったのですが、電気の乾燥機でも火事になることがあるようなので、原因は違うところにありそうです。

前置きが長くなりましたが…(ホントにな)。ガス乾燥機の火事に関する情報を、見ていきましょう!

目次

乾燥機で火事が起こる?

乾燥機は、熱で洗濯物を乾燥させてくれる機能です。洗濯が終わると、干して乾かすのが従来の方法でしたが、家電の進歩によって、干さなくても機械で乾かせるようになりました。

便利な機能ですが、乾燥機で火事が起こることはあるのでしょうか。

乾燥機の種類

そもそも「乾燥」させるために使うのは、どういったものかというと、大きく「ガス乾燥機」と「洗濯機の乾燥機能」に分かれます。ガス乾燥機は冒頭でもお伝えした通り、筆者も使っているものです。

ガスの力で空気を温め、乾燥した暖かい空気を機内に送り込み、なかの湿った空気を押し出しながら、洗濯物を乾かします。

一方の洗濯機についている乾燥機能は、電気の力を使うものです。従来の縦型洗濯機にも乾燥機能がついているものがありましたが、最近は「ドラム式」が主流でしょう。

ドラム式洗濯乾燥機も、乾燥の仕組みはガス乾燥機とほぼ同じです。しかし、1台で洗濯と乾燥の両方をするため構造が複雑で、ガス乾燥機よりも壊れやすい可能性がある、電気代が高くつくといったデメリットがあります。

ほかにも、自宅では洗ったり干したりするのが大変な布団の乾燥に特化した「布団乾燥機」なども、乾燥機の一種だといえるでしょう。

乾燥機で火事が起こることはある?

電気もガスも、干さずに洗濯物が乾く、天気を気にせず洗えるという点では非常に便利ですが、乾燥機で火事になることはあるのでしょうか。結論、乾燥機は火事の原因になる可能性があります。

乾燥機内の温度は使用中50度を超え、種類によっては65度くらいになることも。高温状態が続くことにその他の要因が絡み、火事につながることがあるようです

乾燥機による火災の事例

乾燥機によって実際に起こった火災の事例をご紹介します。平成20年10月、北海道札幌市の共同住宅で、居住者が洗濯乾燥機を使用していたところ、突然室内の電気が切れて、乾燥機上部から出火。すぐに119番通報をして、自身で消化を試みたところ、ほぼ消し止めることができたそうです。

ほかにも、布団乾燥機の電源を入れたらコードから火花が散った、電気乾燥機を使っていたら出火して大きな火事になり死傷者が出た、電気乾燥機が焦げ臭くなり発煙したなど、ガス、電気などに関わらず、乾燥機を使っていて火事になる可能性は非常に高くはないものの、「誰にでもあり得る」といえるでしょう。

乾燥機で火事が起こる大きな原因は3つ

乾燥機を使っていて火事になることがあるということはわかりましたが、原因は一体何なのでしょうか。火事につながる可能性がある3つの原因を、ご紹介します。

電源コード

乾燥機本体だけでなく、電源コードが発火原因となることもあります。抜き差しの際にプラグを持たず、電源コードを引っ張るなどすると、プラグの根元部分で断線状態が起こることも。また、ペットがコードをかじる、コードの扱いが悪いことなども、コード内での断線につながります。

こうして傷んだ電源コードをコンセントにつなぐと、コードが破裂する、プラグ付近で火花が散るといった現象が起こり、火事になることもあるのです。

油分を含んだ洗濯物

洗濯物に油分が含まれていると、熱により発火することもあります。美容オイルや食用油、動物油、塗料などは、空気に触れると酸化・発熱します。この熱によって乾燥機内の温度がさらに上昇することで、自然発火が起こってしまうのです。

前項で乾燥機内での発火の事例をご紹介しましたが、乾燥機から取り出した洗濯物でも、油分が残っていると自然発火する可能性があります。美容油をしみこませたシャツを乾燥機から取り出し、カゴに入れて放置するという実験では、油がしみ込んだシャツから自然発火し、洗濯物全体が燃えてしまったという結果も出ており、油分がいかに危険かがわかるでしょう。

液体や異物

油分を落としてくれる洗剤なら、多少残っていても問題ないと思われるかもしれませんが、残っていた洗剤成分でこげつきや発煙が起こった事例もあるため、危険です。洗剤に限らず、液体や異物などが乾燥機内に入り込むと、高温により発火したり焦げたりする可能性があることも、覚えておきましょう。

乾燥機による火事を防ぐために

便利な乾燥機が、火事を起こす可能性があることがわかりました。「危険ならば使わない」という選択肢ももちろんありますが、自宅にすでにある乾燥機をまったく使わないようにする、というのももったいない話です。

安全に乾燥機を使用するためには、どういった点に注意すればよいのでしょうか。

布団乾燥機なら安全装置のあるものを正しく使用する

ご自宅で布団乾燥機をする場合には、安全装置のついたものを選ぶと安心です。タイマー機能や温感センサー、サーモスタット機能、自動停止など、さまざまな機能を搭載した布団乾燥機があるので、安全に配慮した設計のものを選びましょう。

また、説明書をよく読み、どういったものに使えるかを把握したうえで、正しく使用することも重要です。

外出時にはできるだけ乾燥機を使わない

万一、乾燥機から発火してしまっても、近くにいればすぐに気づいて対処でき、大きな火事になることを防げるでしょう。しかし、外出中や就寝中に乾燥機を使っていて発火してしまうと、死傷者が出る、近隣の住宅にも被害が及ぶといったことが起こるかもしれません。

乾燥機は、在宅中の8~10時など、起きている時間に回すのがベストです。

油分を落としてから乾燥機に入れる

油分が残っている衣類を乾燥機にかけることは、火災のリスクを高めることにつながるため、時間帯に限らず避けるべきです。乾燥機に入れる前には衣類についている油分をしっかりと落とすことを忘れてはいけません。

明らかに油分がついていると分かるものは、洗濯機に入れる前に予洗いをし、ある程度落としてから洗濯すると、より安心です。

乾燥後は放置せずすぐに片付ける

乾燥機に入れているあいだは問題なくても、取り出してカゴに入れて放置しているあいだの余熱で発火することもあります。乾燥の終わった洗濯物は放置せず、できるだけ速やかに片付けましょう。

もし、時間がなくてすぐに片付けられない場合は、洗濯物の熱を取った状態でカゴに入れるなどの工夫をしてください。

乾燥機周辺を清潔に保つことも大事!

もし乾燥機から出火したり火花が散ったりしたときに、周りにものがごちゃごちゃと置いてあると、引火して被害が広範囲に及ぶ可能性があります。乾燥機周辺にはものを置かない、ホコリを溜めないというのも、乾燥機火災を防ぐ方法の1つです。

乾燥機の火事は危険!正しく使って災害を防ごう

火事の原因はタバコやキッチンのガスなどだけでなく、家電から起こることもあります。乾燥機も、熱による発火で大きな火事につながる可能性があるため危険です。

とはいえ、日常の家事を楽にしてくれるアイテムでもあるので、安全な使用を心がけて、活用していきましょう!

編集後記

乾燥機に入っているものを放置すると、火事になるリスクがあることは知りませんでした。我が家では寝る前に洗濯&乾燥をして、翌朝畳むというのがルーティンになっていますが、ちょっと見直さないとな~と反省…。

しかし、乾燥が終了すると「冷却」モードになるので、どうなのか…。

急いでいて冷却前に取り出すと、洗濯物が本当にアッチアチなのですが、冷却後すぐに取り出すと、ほんのり暖かい程度。火事が起こりにくい工夫なのでしょうが、やはり乾燥機から出して、畳めないにしても安全に翌朝まで置いておく必要はありそうです。

この記事を読んで、「乾燥機、危険、ダメ、絶対!」と思われた方もいるかもしれませんが、どんなものでも正しく使えば事故につながる危険性は極めて低いといえます。何度も言いますが、乾燥機は「めっちゃくちゃ便利」なので、安全な使用でぜひご家庭に取り入れてみてください。人生変わりますよ(笑)。

参考サイト

・消防防災博物館「洗濯乾燥機からの出火事例について
洗濯物から発煙・発火
・スムタノ「布団乾燥機は火事の心配はないのか?
・お役立ち情報サーチ「乾燥機をかけたまま外出は危険!?洗濯乾燥機はいつ回す?

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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