高齢者マークは70歳以上のドライバーに、努力義務として車に表示することが推奨されています。
近年では高齢者ドライバーの事故が多く、免許証の返納を検討する方も増えているのが現状です。
一方で、どうしても車を利用しないと、生活できない高齢者の方がいるのも事実です。
そんな生活に車が欠かせない高齢者ドライバーは、率先して高齢者マークをつけましょう。
そうすれば、道路交通法によって周囲の嫌がらせから自分を守ることが可能です。
そこで今回は「ジジくさいから嫌だ!」「努力義務だから、つけなくてよい!」と頑固な方に、おしゃれなデザインで思わずつけたくなる高齢者マークを紹介しましょう。
高齢者マークをつけると、なぜ嫌がらせされないのか?
冒頭に高齢者マークをつけていれば道路交通法によって、周囲の嫌がらせから自分を守ることが可能とお伝えしていますが、ここでその理由を解説しておきます。
高齢者マークがついた車への「幅寄せ・割り込み」は交通違反となる!
反則金 | 違反点数 |
---|---|
・大型車(中型車を含む):7,000円 ・普通車&二輪車: 6,000円 ・小型特殊 5,000円 | 1点 |
つまり、高齢者マークをつけて運転していれば、相手から急な割り込みや幅寄せをされにくい状況を、作り出すことが可能になります。
70歳から75歳未満・75歳以上は努力義務になっている
では、高齢者マークは何歳から努力義務になっているのかというと、次の条件にあてはまる方が車の全面と後面の両方に、高齢者マークが必要となります。
・70歳以上75歳未満で、加齢に伴って生ずる身体機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼす恐れががある方
・75歳以上の方
市販の高齢者マークで注意したい点はひとつ
今回紹介するおしゃれなデザインや変わったデザインの高齢者マークは、使用すること自体違反にはなりません。
ただ道路交通法で定められている高齢者マークはサイズが決まっていて、横14.05cm×縦15.35cmとされています。
このサイズ以外のデザインで「高齢者アピール」は可能ですが、注意点がひとつあります。
幅寄せや割り込みをした相手に罰則がつかないケースもある
道路交通法で定められているデザイン以外の高齢者マークをつけていても、違反に問われることはありません。
しかし、相手が幅よせや割り込みなどの危険運転をしてきても、正当な高齢者マークと判断されず、相手に罰則が科せられないケースもあります。
まぁ、高齢者マークの意味は「高齢者ドライバーなので優しくしてね」なので、相手が罰則を受けなくても問題はないでしょう。
おしゃれ&変わった、高齢者マーク5選をご紹介
それではここから、おしゃれなデザインや変わったデザインの高齢者マークで、思わず周囲もほっこりしてしまう商品を紹介しましょう。
じいちゃん(ばあちゃん)がゆっくり運転中
カラフルな四つ葉マークで、ひと目見て誰が運転しているのか分かります。
読めばきっと後ろのドライバーも、無茶はしないでしょう。
ゆっくりだっていいじゃないか爺ちゃんだもの(婆ちゃんだもの)
どこかの名言集のようなセリフがいいですね。
信号待ちで止まったときなどに、後ろのドライバーがしっかり読んでくれそうです。
いぬ・ねこデザイン
四つ葉マークからひょこっと顔をだす「いぬ&ねこ」が、かわいいデザインの高齢者マークです。
後ろのドライバーが、いぬ・ねこ好きならほっこりすること間違いないです。
孫を乗せてます ただいま安全運転中!
「孫」のキーワードで、じいじ・ばあばがドライバーであることを知らせるデザインです。
「赤ちゃん乗せてます」のステッカーと、同じ威力があるのではないでしょうか。
SAFE DRIVER SENIOR
四つ葉マークを囲むように英語で「SAFE DRIVER SENIOR」との表示。
高齢者ドライバーを、カッコよく表現できるステッカーです。
高齢者マークに対するよくある質問
Q1:対象でない年齢のドライバーが高齢者マークをつけると違反になりますか?
高齢者マークを30代のドライバーがつけても違反にはなりません。ただし、幅寄せをされても相手は違反にならないケースが多くなります。
Q2:高齢者マークをつけないと違反になると聞いたのですが本当ですか?
2009年の道路交通法改正までは違反とされて、反則金が4,000円必要でした。その後、改正によって高齢者マークをつけるのは努力義務となっているので、現在では違反にはなりません。
高齢者マークについての特集記事「車の高齢者マークが急増すると、交通違反が増えるのをご存じですか?」を、併せてご覧ください。