車の高齢者マークが急増すると、交通違反が増えるのをご存じですか?

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団塊の世代が75歳以上に突入する「2025年問題」が話題になっていますが、もう数年で日本は確実に超高齢化社会に突入します。

超高齢化社会とは75歳以上の後期高齢者が、現在の約1,500万人から約2,200万人に急増する社会のことです。

なんと国民4人にひとりが75歳以上となってしまいます。これによって、さまざまな問題が発生すると予測されていますが、今回は車に高齢者マークが急増することで、交通違反が増える予測について解説します。

目次

まずは高齢者マークを改めて確認してみる

左が「もみじマーク」右が「四つ葉マーク」

高齢者マークには「もみじマークと四つ葉マーク」の2種類があり、どちらも利用可能です。

なかにはもみじマークを「なみだマーク」と呼ぶ人もいますし、もみじマークは古いもので現在では四つ葉マークをつけないといけないと、思っている方も少なくありません。

しかし、高齢者マークとしてどちらも現在進行形で利用可能で、好みで選んでかまわないのです。

1997年からもみじマークが誕生

もみじマークは1997年から誕生して、高齢者が運転する車に貼ることが義務化されました。

なみだマークと呼ぶ方がいるほど「しずく」のような形で、右半分が黄色左半分が橙色で着色されています。

2011年から四つ葉マークも導入された

2011年からは、よりカラフルな四つ葉をイメージしたマークが導入されて、最近ではこちらの四つ葉マークが多く利用されています。

そのため、先のもみじマークは古いタイプであり、現在は四つ葉マークに置き換わっていると思われる方がいるようですが、どちらも利用が可能です。

何歳から高齢者マークが必要なのか

高齢者マークは道路交通法では「第71条5の3」にて、75歳以上の高齢者の方には表示義務となっています。

また、70歳~74歳までの高齢者の方には「加齢に伴って生ずる身体の機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるとき」に該当する場合は、高齢者マークを貼る努力義務とされています。

高齢者マークを貼っていないと法律違反になる?

先の解説では道路交通法「第71条5の3」にて、75歳以上の運転者は高齢者マークを車体に貼ることが義務化されていますが、2009年の道交法改正にて「努力義務」とされ罰則はありません。

実はそれまでは、75歳以上のドライバーが運転する車に高齢者マークがない場合は「2万円以下の罰金または科料・違反点数1点・反則金額4,000円」が科せられていました。

しかし、現在ではこの罰則は適用されないので、80歳が運転する車に高齢者マークが貼っていなくても問題になりません。

なぜ交通違反が増えるのか?高齢者マークの車両は守られているから!

今度は、高齢者マークの車が急増すると、なぜ交通違反が増えるのかを解説しましょう。

その理由は「高齢者マークの車両は守られているから」です!

高齢者マークの車両への幅寄せや割り込みは交通違反となる

高齢者マークの車両に対して、危険を回避するためのやむを得ない状況を除いて、幅寄せや割り込み行為をすると、道路交通違反となり次の罰則が科せられます。

反則金違反点数
・大型車(中型車を含む):7,000円
・普通車&二輪車: 6,000円
・小型特殊 5,000円
1点

法定速度を守る高齢者マークが増えるとイライラする

75歳以上の高齢者が増えて、高齢者マークを貼った車両が増えるとどうなるでしょう?

事故を起こさないように法定速度を守って走る車両が増えると、一般のドライバーはイライラすることが多くなります。

その結果、車間距離が短くなってしまったり、追い越したり、割り込んだりと、違反行為が目立つようになるでしょう。

そして、高齢者マークの車両に対しての配慮を怠ったとして、道路交通法違反となり罰則が科せられることと成り兼ねません。

「あおり運転」が横行しているので違反数は確実に増える

ただでさえ一般車両へのあおり運転が横行している現代では、急に高齢者マークの車両が増えることで違反数も比例して増えると予測できます。

「急いでいるのに前の車が遅い」とか「高速道路なのにトロトロ走るな!」と一時の感情の高ぶりで、高齢者マークの車両に近づきすぎると違反切符をもらうこととなるので要注意です。

一方で高齢者による事故の増加も懸念される

昨今ではあおり運転と同じくらい、高齢者ドライバーによるアクセルとブレーキの踏み間違いの事故も多発しています。

高齢者ドライバーが急増することで、これらの事故の増加が懸念されるのも間違いありません。

もしも高齢者ドライバーによる事故が、現在よりも多く発生することになれば、道交法改正にてなんらかの規制が実施される可能性もあります。

まとめ

今回は、車の高齢者マークが急増すると交通違反が増える件について解説してきました。

目の前に迫っている超高齢化社会にて、高齢者マークを貼った車が急増するのは間違いありません。

そのときには、高齢者マークの車両は法律にて守られているので、幅寄せや割り込みをしてしまうと交通違反として罰則が科せられるので要注意です。

また、高齢者ドライバーによる事故の急増も懸念されます。

もうすぐ高齢者と一般ドライバーの双方が、今よりもさらに注意して運転する時代がやってきます。

参考サイト
警察庁 高齢運転者標識を活用しましょう!
道路交通法 第71条5の3

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これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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