火事場泥棒とは?被災地、避難所での盗難や泥棒には要注意!

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災害が起こると、ボランティアや寄付金などで被災地の復興を支援しようと、多くの人がアクションを起こします。しかし一方で、パニックに陥った状況を利用して悪事を働く「火事場泥棒」という存在も現れるため注意が必要です。

今回は、火事場泥棒とは何か、被災地や避難所で起こった実際の盗難や泥棒の例やその原因、さらに被災したときにできる盗難対策について解説します。

災害発生時に身の安全を守ったら、財産を守るためにすべきことは何かをぜひ覚えておきましょう。

目次

火事場泥棒とは発災時の騒動にまぎれ泥棒をする人

火事場泥棒とはその名のとおり「火事場の騒動にまぎれ、泥棒をする人」のことをいいます。

どさくさにまぎれて人の家にあるものや人の持ち物を盗むといった悪質な火事場泥棒は、火災現場に限らず、さまざまな災害が起こった際にも、火事場泥棒には注意が必要です。

被災地・避難所の窃盗は少なくない

近年災害が起こったさまざまな地域でも、発災後の窃盗は少なくありません。

鬼怒川決壊が大きな話題となった2015年の関東・東北豪雨や2019年に台風19号の影響を大きく受けた長野県長野市などでは、発災後に空き巣や事務所荒らし、窃盗などが増加しました。

このほかにもさまざまな地域で、災害発生後には前年よりも犯罪発生数が増加したというデータがあります。

被災地・避難所で起きた実際の盗難や泥棒は

被災地や避難所では、具体的にどういった窃盗事件が起こっているのでしょうか。

実際に起こる避難所での被害や家屋・店舗への被害には大きく3パターンあり、加えて災害後には被災地をターゲットとした詐欺も絶えないため要注意です。

避難所での被害

災害の規模が大きくなると、避難所での生活を余儀なくされる人が多くいます。避難所はセキュリティ面が強化されていないので、盗難や置き引きが起こりやすいです。

また、窃盗だけでなく避難所では女性や子ども、若い世代を狙った性犯罪も発生しやすいので、手元にある財産と同時に大切な体を守ることも忘れてはいけません。

空き巣

避難所生活が続くと、長い間自宅は留守になります。近隣住宅も留守になると、空き巣が発生しやすくなります。また、自宅外にある自動車やバイク、自転車などの盗難被害も多いです。

建物やその周辺に人がいない時間が長ければ長いほど空き巣被害のリスクは高まるため、空き巣に遭わないための対策をする必要があります。

空き店舗での窃盗

住居だけでなく、事務所や店舗なども被災すると長期間休業しなければならないことがあります。空き事務所・店舗を狙った空き巣も被災地で起こりやすい被害の1つです。

特に、路面店よりもオフィスやビル内の方が閉鎖的で狙われやすいといわれています。

災害後も詐欺に注意

避難所での盗難、空き巣などの被害が落ち着いたあとには、災害を利用した詐欺にも注意が必要です。

代表的なのものとして、リフォーム詐欺や義援金詐欺が挙げられます。災害発生時のドタバタに便乗する火事場泥棒だけでなく、復興に向かう段階でも悪質な犯罪は後を絶えません。

なぜ災害時に盗難・泥棒が起こるのか

災害時に盗難や泥棒が起こるのは被災地がパニックに陥っているからというのはもちろんですが、ほかにも3つの大きな理由があります。

家などが無人になるため

前述の通り、店舗や住居での空き巣が増えるのは、自宅や店舗が被災し避難所で生活する人が増えたり店舗が閉店したりすることで、無人となってしまうためです。

道路に面し人の目が行き届きやすい住居や店舗よりも、人通りの少ない場所に建っている建物や、ビル内のオフィス、店舗などのほうが空き巣被害が多くなる傾向にあります。

防犯面の人員が不足するため

発災後は復旧作業などが優先され、空き家や空き店舗周辺の巡回などにはなかなか手が回りません。

防犯面の人員が不足してしまうのも、人気の少ない場所を狙って犯罪が増加する原因の1つだといえます。

「モノがない」状態で困る人が増加するため

避難所生活を送る人のなかには、自宅から防災バッグや必要なものを多く持ちだしてくる人もいますが、ほぼ何も持たずに避難してくる人もいます。

特にあまりものを持ってこられなかった人は「必要なモノがない」生活のなかで徐々にストレスを溜め、ものを多く持っている人がうらやましいと思うようになることも。避難所での盗難のひとつの原因は、ものがなくて困ること、ものがないことに対するストレスだといえるでしょう。

被災地・避難所でできる窃盗対策

万一災害が起こった場合、被災地や避難所ではどういった窃盗対策をしていけばよいのでしょうか。

巡回・見張り

空き巣や盗難、さらに性犯罪なども阻止するためには、定期的な巡回や見張りなどで、人がいる状態を作ることが大切です。

災害時には警察も復旧のために忙しくなり、巡回などに当たれない場合があります。その場合は、周辺住民で当番、担当を決め、巡回や見張りを交代でおこなうことも検討してみましょう。

貴重品は肌身離さず

避難所ではお手洗いなどで生活スペースから離れることもあるでしょうが、貴重品は肌身離さず持ち歩くようにしましょう。また、財布などをポケットに入れていても寝ている間に盗られる、ファスナーをあけてかばんの中身を持っていかれるということもあります。

避難所での荷物の管理におすすめしたいアイテムは「」です。紐があれば貴重品を首からかける、大きな荷物は結んでまとめておくといったことができ、そのまま置いておくよりも防犯性は高まります。

無人の状態を作らない

もし避難所の生活スペースを離れることがあっても、無人の状態を作らないようにしてください。複数人で避難した場合は、交代でその場を離れること、小さな子どもだけにしないことを意識するだけで、盗難やその他の犯罪リスクは軽減できます。

1人で避難してきた方は無人にしないというのが難しいかもしれませんが、避難所に知り合いがいれば助けてもらう、いない場合には前述の紐を活用した方法などで防犯することを意識しましょう。

ホームセキュリティの利用

日頃からホームセキュリティに加入している住宅は、災害時に家を空けても侵入者があればセキュリティ会社や家主に伝わります。日常的な防犯対策にもなるホームセキュリティを利用すると、災害時にも有効です。

しかし、ホームセキュリティは災害で電気が止まったりするとうまく機能しなくなることもあります。また、自宅は無事でもセキュリティ会社が被災すれば本来の機能を果たしてくれないこともあるので理解しておきましょう。

侵入対策をしっかりと

もし避難所での長期的な生活が必要だと判断したら、家を出る前に侵入対策をするようにしましょう。

窓やドアはしっかりと戸締りをすることはもちろん、雨戸やシャッターがあれば閉めます。また、家の周辺や外から見える場所に貴重品、盗られそうなものを置かないことも大切です。

もし照明やテレビがつく場合にはつけっぱなしにして避難することで、在宅を装うこともできます。電気が止まっている場合には電池式のラジオやライトでも代用可能です。

まとめ

災害が起こった際には、被災地の復興支援に多くの人が立ち上がりますが、一方で大変な状況を利用した火事場泥棒も多く発生します。

自宅を空ける際にはしっかりと対策をし、また避難所でも貴重品やその他持ち物を守るためにできることを実践してみてください。また性犯罪や詐欺など、盗難以外の危険も起こりやすいことを忘れず、財産や身体を守っていきましょう。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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