スタンガンは、よくテレビドラマで見られますが、そのほとんどが犯罪者が利用しています。
したがって、スタンガンは利用してはいけないアイテムと考える方もいるでしょう。
しかし、強盗など侵入犯罪が起きた際に、身を守る手段としてスタンガンは有効です。
ただし、日本国内では「軽犯罪法」によって、取り締まりの対象となっているため、取扱いには注意が必要です。
そこで今回は、スタンガンの有効的な利用方法と注意点、おすすめなスタンガン5選もご紹介します。
スタンガンは強盗など侵入犯罪に有効な護身アイテム
スタンガンとは、非致死性の電気ショック武器の一種で、護身用や自衛用として使用されます。
武器というと大げさな気がしますが、使用すれば電気ショックにて動物や人間の動きを止めることができるので、そう考えると武器ともいえるでしょう。
スタンガンの原理は電気ショック
スタンガンは、通常2つの金属針を射出し、それらの針が対象物(人間や動物など)に命中することで、高圧や低電流の電気ショックを与えます。
この電気ショックにより、筋肉を強制的に収縮させ、体を一時的に動かせなくすることができます。
このため、スタンガンは、攻撃者を無力化する手段として護身用や自衛用に利用されています。
一般的にスタンガンは、攻撃者を無力化するために短時間に高電圧の電気ショックを与えますが、その電流は非常に低いため、致命的な危険性は低いとされています。
しかし、気を失うほどの電気ショックが流れるので、心臓にペースメーカーなどを装着している方なら、死亡する可能性が高くなります。
日本での利用は可能なのか?
スタンガンを国内で購入することは可能であり、違法ではありません。
また、自宅や事務所などに護身用として備えておくことも可能です。
したがって、自宅や事務所などに侵入してきた犯罪者に対して、スタンガンを使用することは問題ありません。
ただし、犯罪目的であることが明確でないと、逆に法律違反として検挙されてしまうので使用方法は注意が必要です。
ただ、誰でも構わず使用するのでなく、ナイフや警棒、拳銃などを手に持った侵入者であれば、戸惑うことなく利用できます。
これらのことから、スタンガンは侵入犯罪に対しては有効な護身アイテムであることが分かります。
スタンガンを持ち歩くのは軽犯罪法に違反するのでNGとなる!
ではスタンガンを護身用として外出時に持ち歩くのは、どうなるのでしょう。
スタンガンを持って外出すると「軽犯罪法」に違反することとなります!
拳銃でもナイフのような刃もないので、単なる電気機器だといい張って持ち歩く方もいるようですが、銃刀法でなく軽犯罪法に違反してしまうので持ち歩くのはNGとなります。
軽犯罪法1条2項に違反する
スタンガンは致死性が薄いとはいえ、冒頭でもお伝えしたとおり立派な武器です。
正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者
バッグのなかに入れていてもダメ
では、衣服のポケットでなくバッグに入れていれば大丈夫だね。と思ってもそうはいきません。
バッグに中にスタンガンを入れて置けば「隠して携帯していた者」に該当するので、この場合も検挙の対象になります。
車のダッシュボードに入れるのもダメ
ではでは、車のダッシュボードに入れておいて、あおり運転などで相手が襲ってきたら、スタンガンでビリっと!って考えもダメです。
ダッシュボードに入れているだけで、先と同じく「隠して携帯していた者」となります。
堂々と手に持って歩けば隠していないのでOK?
ならば、堂々と手に持って歩いていれば隠していないので、大丈夫なのでは?と思うかも知れませんが、この場合には「正当な理由がなく」との部分が該当します。
スタンガンは使用すれば確実に相手を負傷させる武器なので、人の体に重大な害を加えます。
そして正当な理由が「万一襲われた際の護身用だ!」といっても、それは通用しません。
なぜなら、襲われるのがいつなのか分かりませんし、護身のためにはスタンガン以外の方法もあるからです。
たとえば、大声を上げる、全力で逃げる、助けを求めるなど、色んな選択肢があるので、スタンガンを護身用として持ち歩くのは、法律上認められないのです。
住宅など侵入犯罪者への護身用として、おすすめなスタンガン5選をご紹介
ここまででスタンガンは、どのように所有するのが正しいのかを解説してきました。
スタンガンは持ち歩くと法律に違反しますが、自宅や事務所に置いておくのは問題ありません。
そして、確実に犯罪目的でナイフや拳銃を所持している犯罪者には、身を守る手段としてスタンガンの使用は認められます。
そこで、ここからは自宅や事務所で保有しておける、おすすめなスタンガンを5つご紹介しましょう。