ライターの永野です。
冬場に実父が転んで石油ストーブにダイブしてやけどするというトラブルがあったのですが、幸いやけどの範囲や深さもそれほどではなく、安心しました。その日からショートステイに行く予定だった父は、皮膚科で「お風呂はやめてくださいね」と指示を受けたのですが、冬場でも何日もお風呂に入らないのはあまり気持ちのよいものではありません。
結局、「お風呂は入れなくても洗髪だけお願いできたりしません?」とダメもとで話してみたところ「ドライシャンプーでやりましょう」と提案してくださいました。
ドライシャンプー、つまり水のいらないシャンプーについては使い方や種類について以前にご紹介させていただきましたが、やはりお風呂に入れないさまざまな状況で役立つんだなぁと実感した瞬間でした。しかし、私のように「元祖!ドライシャンプー!」という商品しか知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、タイプ別のおすすめ商品を厳選してご紹介します。また、ドライシャンプーの選び方やメリット・デメリットなどの情報もまとめていますので、ぜひ購入前の参考にしてください。
5タイプからベストを紹介!おすすめドライシャンプー
ドライシャンプーにはスプレー、シート、ジェル、パウダー、ムースの5種類があります。それぞれ特徴や使うのにおすすめのシーンなどがあるので、一概に「これがいい」とは言い切れません。
ということで、各タイプのおすすめ商品を1つずつ選びました!気になる商品があれば、ぜひ購入を検討してください。
スプレータイプ:ザ・プロダクト ドライシャンプー
スプレータイプのおすすめは、ザ・プロダクト ドライシャンプーです。こちらは100%天然由来で、敏感肌の方も安心して使えます。また、ドライシャンプーとしてはもちろん、ボディミストやマスクスプレーとしても使えるので、使いきれないままダメにしてしまうという心配がありません。ペパーミントですっきりとした清涼感もあり、お値段もリーズナブル。頭皮や髪の不快感を取り除くだけでなく、気分を変えたいときにも重宝します。
シートタイプ:水のいらない簡単シャンプー ウェット手袋
シートタイプのドライシャンプーは、体ふきやメイク落としのようなシート状のものが主流ですが、こちらはなんと手袋型!ウェットタイプの手袋が2枚入っているので、両手に着けて髪や頭皮をもむようにきれいにできるのがうれしいですね。フルーティフローラルの香りで、洗い上がりもさわやか。使い切りで長期保存もできるので、備蓄としても役立ちます。
ジェルタイプ:TSUBAKI お部屋でシャンプー
艶髪になれるシャンプーとして有名な資生堂の「TSUBAKI」は、ジェルタイプのドライシャンプーも販売しています。ジェルのサラサラとした感触が気持ちよく、使うとフレッシュミントとフローラルフルーティの香りが優しく包み込んでくれるでしょう。気になるにおいを解消してくれるだけでなく、地肌のべたつきも取れるのはうれしいですね。
パウダータイプ:LUSH ドライミー!
ドラッグストアなどでは購入できませんが、パウダータイプはLUSHのドライミー!がおすすめです。天然由来成分を使用したパウダーで、皮脂や汚れに吸着して髪や頭皮をサラサラにしてくれます。グレープフルーツとライムの香りで、仕上がりさわやか。パウダータイプは粉が飛び散ることがあるので、洗面台などの近くで使うのがおすすめです。
ムースタイプ:コモライフ 水のいらない泡シャンプー
泡でしっかりと頭皮や髪の汚れを取り除けるムースタイプは、スタンダードなこちらがよいでしょう。シャボンの香りで気持ちよく仕上がりますし、マイルドな洗浄力で子どもから大人まで使えます。保湿成分配合、アルコールフリー、パラベンフリーで敏感肌の方も安心です。頭部だけでなく体にも使えるので、お風呂に入れない状況で活躍してくれます。
ドライシャンプーを選ぶときのポイント
ドライシャンプーはタイプによって特性が異なります。どのタイプを選ぶかは、仕上がりや使用シーンによるでしょう。選び方のポイントは、大きく3点です。
仕上がり
どういった仕上がりにしたいかは、ドライシャンプーを選ぶ際に重要なポイントです。においが気になるときにはパウダータイプ、髪のべたつきが気になる場合はスプレータイプやシートタイプがよいでしょう。
ある程度しっかりと洗いたい場合には、ジェルタイプやムースタイプがおすすめです。
使用シーン
どういったシーンで使用するかも、選ぶ時に注目したいポイントです。スポーツのあとなど、短時間で使いたい場合にはシートタイプやスプレータイプが使いやすいといえます。
キャンプや入院中、災害時などシャンプーに時間がかけられる場合は、ジェルやムースだと汚れもしっかりと落とせてよいでしょう。
パウダータイプはべたつき防止でスポーツのときなどに重宝しますし、長期保存可能なので、災害用としても活躍します。
ヘアケア力など
ドライシャンプーは髪のべたつきやにおいを抑えるものなので、消臭・殺菌効果があるのが基本です。加えて、トリートメント効果などヘアケア力の高いものを選ぶと、髪の潤いなどを奪いすぎないのでおすすめだといえます。
頭皮や髪をスッキリさせることはもちろん、仕上がりがさらさらだったり、髪の潤いやツヤを保てるタイプのものを選ぶのも、ポイントの1つです。
ドライシャンプーのメリット・デメリット
ドライシャンプーは髪が洗えない状況でも清潔に保てるものですが、ほかにもメリットはあります。しかし、もちろんデメリットもありますので、メリット・デメリットの両方を知ったうえで最適な商品を選ぶのもポイントだといえるでしょう。
ドライシャンプーのメリット
ドライシャンプーのメリットは、以下の通りです。
・水洗いできない状況でも髪や頭皮の不快感を解消できる
・においが気になるときにも使える
・外出先や非常時など、幅広いシーンで活用できる
・カラーやパーマのあとにも使用可能
・製品によってはヘアケアやボディミストの役割も果たしてくれる
シャンプーができないときにも手軽に使えるのは、最大のメリットでしょう。この特性を生かし、さまざまなシーンで活用できるドライシャンプーは、美容院に行って「今日は髪を洗わないでください」といわれた日にも頭皮をサッパリとさせられます。
また、製品によってはヘアケア力の高いもの、頭皮や髪だけでなく身体全体に使えるものもあるので、頭部の清潔を保つ以外の役割も果たしてくれて便利です。
ドライシャンプーのデメリット
一方、ドライシャンプーのデメリットには次のようなものがあります。
・本物のシャンプーほどの洗浄力は見込めない
・敏感肌の人は刺激が強すぎることも
・香料の多いタイプは好みに合わないことがある
・タイプや製品が多すぎてベストなものを見つけにくい
・製品によっては使い方が難しいことも
ドライシャンプーも進化しているので、昔と比べると洗浄力が上がっているものも増えていますが、やはり水を使って洗う本当のシャンプーには劣ります。入院中や災害時など、やむを得ない事態の場合には役立ちますが、日常的に毎日使うのはおすすめできません。
また、殺菌・消臭のために含まれているアルコールなどの成分は、敏感肌の方には刺激が強すぎることも。香料も髪をよい香りにする要素ですが、好みの香りでないと体調に影響する可能性があります。
さらに、ドライシャンプーは大きく5種類あり、商品数も増えているため、自分に最適なものを選びにくい、せっかく購入しても使い方が難しく放置することになってしまうといったこともあるので、よりよい商品を見極め、最後まで使いきれるものを選ぶことも重要です。
ドライシャンプーの気になる疑問を解決!
ドライシャンプーは手軽に使えるものですが、調べていくとドライシャンプーに関してさまざまな疑問を抱く方も多いようです。最後に、ドライシャンプーに関してよくある疑問をまとめました。
毎日使ってもよい?
部活やスポーツ、仕事のあとなど毎日使っても問題ありません。しかし、前述の通り本来のシャンプーのような洗浄力はないので、においやべたつきを解消する目的としてなら、毎日使うことは可能という意味です。
もちろん、災害時や入院中は、髪の清潔を保つためにシャンプーの代わりに使ってもよいといえますが、シャワーやお風呂に入れるタイミングがある場合は積極的にお湯とシャンプーで頭皮や髪をきれいにすることをおすすめします。
頭皮によくないのは本当?
ドライシャンプーは頭皮に悪影響があるという話もあります。ドライシャンプーに含まれるエタノールが、頭皮を荒れさせる可能性があるからです。
肌が強い方は特に影響はないといえますが、気になる場合は保湿成分が含まれているものを選ぶと、乾燥を防いで頭皮のトラブルを避けられます。
使用期限は?
ドライシャンプーの使用期限は、製品によって異なります。目安は未開封なら製造から3年程度、開封後は1年以内です。防災備蓄品として推奨されているものは、5年ほど保存できるので、非常用に購入するならこうしたものを選ぶとよいでしょう。
ベビーパウダーで代用できる?
髪のべたつきにはベビーパウダーが有効だという意見もあり、ベビーパウダーを日々のヘアセットや汗をかいたときに活用する方法を示しているサイトなどもよく見かけます。確かに、ベビーパウダーでもサラサラな髪にすることはできますが、ドライシャンプーのような爽快感や殺菌効果は期待できません。
また、使い方を間違えると毛穴が詰まり、余計に髪や頭皮がべたつく原因となるため注意が必要です。ベビーパウダーを使ったべたつき防止対策もありますが、ドライシャンプーの代用にはならないことを、覚えておきましょう。
使用頻度やシーンで、ベストなドライシャンプーを選ぼう
ドライシャンプーは大きく5種類あり、それぞれ使用に適したシーンや期待できる効果が異なります。どういった場面で使いたいか、どのような効果を得たいかを明確にし、髪質や頭皮の状態とも相談しながら、最適なものを選びましょう。
ドライシャンプーは日常的にも、緊急時にも役立つアイテムです。日々の暮らしでも、清潔感を保つためなどにぜひ活用してみてください。
編集後記
髪や頭皮の話で思い出すのが、子どもたちがもっと小さかった頃のことです。長男は生まれたときから髪の毛がそこそこありましたが、次男はつるつるの状態で生まれてきました。
1歳をすぎるとようやく少し髪の毛が伸びてきましたが、茶色で柔らかな髪の毛で「これは大丈夫なのか…」と漠然とした不安を抱えていたことを今でも覚えています。1歳半を過ぎたくらいでようやく初めてのカットをしてもらったのですが、伸びる、切るを繰り返すうちにだんだんと毛質が変わり、現在は黒々とした立派な髪になりました。
また、小さい頃はいつでもいいにおい!と思っていたのですが、最近は保育園や小学校から帰ってくると、頭がホコリくさい…。不快な皮脂のにおいではないのですが、とにかく「ホコリです!」というにおいで、外遊びで砂埃を被るからなのか、ほかに原因があるのかは定かではありませんが、「あ~、もう立派な少年だな」「これはもう10年後には男臭さが出てくるんだろうな」と、成長がうれしい半面、ちょっとした寂しさを覚えます。
私はというと、基本的には在宅なので「汗でベタベタ~」「においが気になる」ということはありませんが、鏡を見ていてふと髪のなかにキラキラ光るものを見つける頻度が上がっています。
永野も今年で35歳。増える白髪に悩まされるときも、近いかもしれません。