自宅の安全を守るための防犯グッズは多数ありますが、なかでも防犯カメラは犯罪抑止効果があり、万一のときには犯人特定の証拠にもなるため、多くのご家庭で導入が検討されています。しかし、防犯カメラはよいものを購入しようと思うと、購入や維持に多額の費用がかかります。
そこでおすすめしたいのが、ダミー防犯カメラです。実際に映像を残すことができないダミー防犯カメラは、設置しても意味がないと思われるかもしれません。しかしダミー防犯カメラにもさまざまなメリットがあるので、よさを理解してよい商品を購入すると防犯効果が見込めるでしょう。
今回は、おすすめのダミー防犯カメラをご紹介します。ダミー防犯カメラに関するさまざまな情報も解説していますので、併せて確認してください。
ダミー防犯カメラのメリット・デメリット
「防犯カメラは犯罪が起こった際の記録になるのに、ダミーでは意味がないのでは？」と思われる方もいるでしょう。ダミー防犯カメラには録画機能がないことも含め、デメリットが存在しますが、設置するだけで得られる効果も多くあります。
ダミー防犯カメラを設置するメリット
ダミー防犯カメラのメリットは、次の3点です。
・本体価格や維持費が安い
・取り付けが簡単
・犯罪抑止効果がある
カメラ機能がついていないので、本体価格が安く、本物の防犯カメラより入手しやすいといえます。また、配線なども不要で取り付けが簡単。それでいて、設置しているだけで「防犯意識が高い家」だと認識され、空き巣などに狙われにくくなります。
最近のダミー防犯カメラは精巧な作りで、本物と見分けがつきにくいのも特徴です。
ダミー防犯カメラのデメリット
ダミー防犯カメラ最大のデメリットは、やはり録画機能がついていない「偽物」だという点でしょう。もし本当に犯罪が起こった場合、ダミーでは証拠映像を残せません。
また、ものによっては作りが簡素で、犯罪に手慣れている人には偽物だとわかってしまうことも。いくら安いのがウリとはいえ、「安かろう悪かろう」では意味がないので、選び方のポイントを押さえて、防犯効果の高いものを選ぶ必要があります。
よりよいダミー防犯カメラの選び方
では、具体的にどういったダミー防犯カメラを選ぶと、より効果を得られるのでしょうか。ダミー防犯カメラを選ぶ際のポイントは、次の4点です。
見た目が本物に近い
前述の通り、簡素な作りの防犯カメラは簡単に偽物だと見破られてしまうため、意味がありません。より本物の防犯カメラの見た目に近いと、不審者に「録画されている」と思わせることができます。
屋外設置におすすめなのは、バレット型といわれるタイプです。バレットは「銃弾」という意味があり、その名の通り銃弾に似た形。「ガンタイプ」とも呼ばれることもあります。サイズ感や重量感があるため存在感抜群で、いかにも「防犯カメラ」という感じがして不審者を遠ざけてくれるのでおすすめです。
丈夫で長持ちする
いくら作りがしっかりとしていても、すぐに壊れてしまっては意味がありません。屋外に設置する場合、雨風にさらされるので、丈夫で長持ちするものを選ぶことも重要です。
長持ちするかどうかは、実際に使った方のクチコミをみるとわかります。商品の詳細をチェックする際に、クチコミも一緒に見てみるとよいでしょう。
レンズやライトなど細部にも凝っている
最近のダミー防犯カメラは、レンズが入っているものやライトが点灯するもの、配線つきのものなど、より本物らしく仕上がっているものが多くあります。細部の作りにまで凝ったものを選ぶと、より高い防犯効果を得られるでしょう。
特にバレット型は、ダミーケーブルがついていないと、偽物と見破られやすいので注意が必要です。また、ライトが点灯するタイプのものを選ぶときには、電池式のものよりも、電池切れの心配や交換の手間がいらないソーラー充電タイプがおすすめ。半永久的に稼働するので、長期間「本物感」をアピールできます。
警告用ステッカーがあると◎
ダミー防犯カメラには配線や設置のための小物など、さまざまな付属品が同梱されており、なかには「防犯カメラ作動中」などのステッカーが一緒に入っているものも。ステッカーがあると、カメラの存在をアピールできますので、できればステッカーがついてくるものを選びましょう。
ちなみに、ステッカーだけを別で購入することも可能です。ホームセンターなどで簡単に入手できるので、ステッカーが入っていない場合には、ぜひ買いに行ってみてください。
【最新】おすすめ！ダミー防犯カメラ6選
ダミー防犯カメラのメリットや選び方のポイントがわかったところで、具体的にどういったものを選ぶとよいのか、おすすめ商品を見ていきましょう。今回は、ダミー防犯カメラのなかでも人気の高い6商品を厳選しました。
「ダミー防犯カメラが欲しいけど、どれがいいかまったくわからない」などという場合には、参考にしていただければ幸いです。
旭電機化成 防雨ダミーカメラ
まずご紹介するのは、旭電機化成のダミーカメラです。こちらは防雨機能があるので、屋外に設置しても壊れにくいのが特徴。また、人が近づくとセンサーが感知し、赤色LEDが点滅してカメラが左右に首振りします。
メタリック塗装で本物そっくりに見えるので、防犯対策に最適でしょう。
オーム電機 防犯ダミーカメラ
続いてご紹介するのは、オーム電機の防犯ダミーカメラです。外観は本物そっくりなので、犯罪抑止効果を発揮してくれます。大きすぎない見た目で、家の外観を損ねることもありません。
配線なしで取り付け簡単。ねじとアンカーも2個ずつついているので、屋外のいろいろなところに取り付けられるでしょう。
KCセキュリティ ダミーカメラ
レンズのリアリティを求めるなら、KCセキュリティのダミーカメラはいかがでしょうか。ショートボディタイプで存在感抜群。アルミ製ハウジングケース採用で、屋外に設置してもあまり劣化しません。
レンズがリアルなので、ダミーだとわかりにくいのも魅力です。別売りパーツを組み合わせると、ポールや天井面に設置することもできるのも、うれしい点だといえます。
YouKenn 防犯用ダミーカメラ
YouKennの防犯用ダミーカメラも、ソーラーパネルを搭載しています。防水性と耐水性もあり、LEDライトを使用しているので、長期間使えるのもポイントです。
表面は独自開発の素材で金属感を再現しており、ダミーカメラだと見破られにくくなっています。セキュリティステッカーも付属品としてついてくるので、ぜひステッカーも使ってより防犯を強化しましょう。
Four Piece ダミーカメラ
Four Pieceのダミーカメラは、電池式タイプです。ソーラーパネルなどがないので電池交換が必須ですが、電池交換のたびにダミー防犯カメラのメンテナンスもできるのでよいのではないでしょうか。
LED点滅ライトつきで、夜間の防犯対策にも最適。ステッカーつきでさらに防犯効果を高められるのもポイントです。また、全体的に価格がリーズナブルなダミー防犯カメラのなかでも特に安価な部類に入るので、手軽に導入できます。
ODIN・ELECTRONICS ダミーカメラ
ODIN・ELECTRONICのダミーカメラは、ソーラー充電で配線不要。安価でも性能の高い製品です。赤外線LEDは夜間センサーで点灯するので、夜の防犯対策も安心でしょう。
単三乾電池で作動しますが、ソーラーパネル充電も可能。乾電池が切れてしまっても、昼間にソーラーパネルで充電できるので、夜に作動しないということがありません。
【設置場所別】ダミー防犯カメラの効果を高めるポイント
防犯カメラを設置する場所というと、家の外をイメージする方も多いかもしれませんが、屋内や店舗内、暗闇など、設置場所はさまざまです。ダミー防犯カメラでより高い効果を得るためには、設置場所ごとのポイントにも注目しましょう。
室内の場合
万一不審者が侵入したときのことを想定し、室内にもダミー防犯カメラを設置しておくと、被害を最小限に抑えられる可能性があります。室内に設置するのにおすすめなのは、広範囲にカメラが向き、場所を取らない「ドーム型」という、半球のような形をしたものです。
設置するのは玄関に入ってすぐの場所や、1階の入り口に近い部屋などをメインにしましょう。
店舗・オフィス内の場合
店舗やオフィスにダミー防犯カメラを設置すると、万引きやオフィス内での盗難を防ぐ効果が期待できます。店舗やオフィスに設置する場合も、ドーム型がおすすめです。
一昔前までは店舗などにはバレット型や、ボックス型と呼ばれる大きな長方形の防犯カメラが設置されているのを多く見かけました。しかし、バレット型やボックス型よりもドーム型のほうが撮影できる範囲が広いことから、最近は店舗内でもドーム型を設置しているケースが多い傾向です。
バレット型・ボックス型ほどのインパクトはないのでやや不安な場合には、大きめのドーム型を選ぶとよいでしょう。
屋外の場合
前述した通り、屋外に設置するならバレット型が一般的です。ドーム型ではやや違和感があり、防犯効果が薄れてしまう可能性があります。ボックス型も悪くありませんが、製品によっては少し古いデザインのものも。ボックス型を選ぶ際はスタイリッシュな雰囲気のものを選ぶと、高性能なものだと認識されるでしょう。
屋外へのダミー防犯カメラ設置は、ダミーのみでも悪くありませんが、本物と併設するのもおすすめです。本物の防犯カメラを導入したいが、複数台購入するのは費用的に難しいという場合、1台は本物、1台はダミーにすることで、より高い防犯効果を得られるでしょう。
暗闇の場合
夜間などにも防犯カメラが作動していることを知らせたい場合は、赤外線LEDランプがついたものがおすすめです。ランプが点灯・点滅すれば「そこにカメラがある」と認識されます。
人感センサー付のものは、人が近づくとLEDランプが点滅するので、より本物に近い防犯効果を発揮するでしょう。また、暗闇での防犯対策には、ダミー防犯カメラと併せてセンサーライトも設置すると、より安心です。
立地や環境によってはダミーでなく本物を
ダミー防犯カメラも精度が上がっているので、簡単に偽物だと見破られる可能性は低いといえます。不審者の視界にダミー防犯カメラが入れば「カメラがある」と、侵入を諦めるので、防犯対策としてまったく意味がないわけではありません。
しかし、店頭やインターネットなどで「ダミー防犯カメラ」として販売されている商品が、「100％見破られない」という保証はありませんし、実際に侵入されてしまったら、カメラとしての役割がないダミー防犯カメラは何の意味も果たさないでしょう。
犯罪発生率の高い地域に住んでいる、日常的に家を空ける時間が長いなど、本格的な防犯対策が必要な方は、本物の防犯カメラ導入や、セキュリティシステムへの加入などをご検討ください。
ダミー防犯カメラで手軽にセキュリティ対策しよう
ダミー防犯カメラは手軽に導入でき、犯罪抑止効果もある便利な商品です。納得できる商品を選び、自宅の防犯強化に努めましょう。
状況によっては、本物の防犯カメラが必要なこともあります。おすすめ防犯カメラについては別記事でご紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
