海外旅行の注意点~事前にできる備えと現地で気をつけること~

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海外へのツアーも徐々に再開され、海外旅行を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

海外で安全に過ごすためには、日本にいるとき以上の防犯意識と対策が必要です。

そこで今回は、安全な海外旅行にむけて「事前にできる3つの備え」と「現地で気をつける7つの注意点」をお伝えします。

安全に旅行するために必要な備え、ぜひ参考にご覧ください。

目次

海外旅行の注意点をクイズでチェックしてみよう!

外務省では、安全な海外旅行にむけてできることを、出発前から現地での行動に至るまで、クイズ形式でわかりやすく伝えています。それが「海外安全クイズ 外務省×デューク東郷 fromゴルゴ13」です。

クイズは、海外旅行編と出張・駐在編に分かれており、海外旅行編では「個人旅行(初級編・中級編)」「ツアー旅行編」「女性の方編」と細かく分類されています(各10問)。

これらから、いくつか取りあげてみましょう。

はじめは、ビザに関する注意点です。

※出典元 外務省「海外安全クイズ個人旅行 初級編) 」

正解は『➁ビザの記載に間違いがないか確認する』です。間違いがあると入国できない場合もあるので、しっかりチェックしましょう。

次は、空港での注意に関する問題です。

※出典元 外務省「海外安全クイズ(ツアー旅行編) 」

正解は『②ポーターの身分証などを確認し,荷物が全て揃ったところで,カートに積み,一緒に出口へ向かう。』です。

海外ではポーター(=荷物を運ぶ仕事の人)になりすまして、荷物を持ち去るケースもあるため、注意が必要です。

最後は、特に女性の方には注意してほしい点です。

※出典元 外務省「海外安全クイズ女性の方編)」

この問題は“間違っているもの”を質問しています。正解は『①日本語の会話であれば,他人に聞かれても絶対大丈夫。』です。観光中の行動予定が知られることで、犯罪が計画的に実行される可能性もあります。

このように、このクイズでは、さまざまな場面を想定した問題で、安全な海外旅行のために必要なことを知ることができます。

渡航前の準備のひとつとして、ぜひ正解率100%を目指しチャレンジしてみましょう。

では次に、事前にできる3つの備えについてお伝えします。

事前の備え➀ 現地の治安状況をチェック!「たびレジ」登録で最新情報を入手

国によっては、暴動やテロなどで治安が良くないこともあります。そのため、次の点に気をつけながら、現地の治安状況を事前に把握しておきましょう。

◇旅行する国の治安を知るときの注意点
➀状況は刻一刻と変わるため、常に最新の情報を得られるようにしておく
➁同じ国内でも地域によって危険度が違うこともある

外務省の無料配信サービス「たびレジは、3ヶ月未満の渡航者を対象とした無料の配信サービスです。

渡航国(地域)・渡航期間などを登録することで、最新の渡航情報や大使館等が発表した緊急情報を日本語で受けとることができます

出発前の登録で、行く前から現地の状況を知ることができるので便利ですね。

なお、公安調査庁(PSI A)のホームページからも「世界のテロ等発生状況」を知ることができます。

事前の備え➁ 各連絡先のリストと保険の補償内容を確認

万が一、パスポートなどを紛失・盗難にあったときに備え、各連絡先を把握しておきましょう。

◇事前に把握しておきたい連絡先
・渡航国の日本大使館、総領事館
・カード会社
・チケットを購入した旅行、航空会社
・海外旅行保険に加入した保険会社

スマートフォンだけで連絡先を管理していると、万が一、スマートフォンが盗まれたとき把握できなくなってしまいます。紙にメモするなど二重の対策をとると、より安心ですね。

また、海外旅行保険の補償内容は、トラブル時における通訳や飛行機の遅延にともなう宿泊費の有無など、カード会社によって異なります

保険で補償される内容を知っておくことで、万が一トラブルにあった時、必要以上に慌てずにすむでしょう。規約を全部読むのは大変ですが、補償される項目だけでも、ホームページなどでチェックしてみてはいかがでしょうか。

事前の備え③ 大使館・総領事館の“できないこと”を知っておく

海外旅行では、万が一のとき心強い存在となる大使館・総領事館ですが、なんでも対応できるわけではありません。

◇大使館・総領事館のできないこと(一例)
*金銭の供与、クレジットカードの失効手続、
*遺失物の捜索、現地警察への被害届け出の代行
*病院との交渉、医療費・移送費の負担、支払保証、立て替え
*犯罪の捜査、通訳、犯人の逮捕、取締り
*相手側との賠償交渉 など
【参考元】外務省「~海外旅行のトラブル回避マニュアル~ 海外安全 虎の巻2022 」106頁・109頁

大使館・総領事館ができない一部分を、保険でカバーするという考え方もあります。

海外旅行においても、自分の安全は自分で守る“自助”の気持ちをもちつつ、万が一のときは大使館・総領事館に相談する姿勢が大切でしょう。

「~海外旅行のトラブル回避マニュアル~ 海外安全 虎の巻2022 」には、このほかにも大使館・総領事館ができること・できないことが掲載されているので、ぜひ参考にしてみてください。

では次に、現地で気をつけることをお伝えします。

海外旅行の注意点~室内・外出先で注意したい7つのこと

室内・外出先で注意したいことは、次の7点です。

室内~チェックインの手続きに集中しすぎない

チェックインの手続きに夢中になっていると、荷物への注意が薄れがちに。

日本人が犯罪の被害にあうケースの大半は、窃盗やスリです。盗られないためには「体からバッグを離さないこと」が重要です。

「足元に置いていたバッグが盗まれた」ケースもあるため、手続き中でも荷物は体から離さず「ちょっとの隙」をつくらないようにしましょう。

また、不審な動きをする人物がいないかなど、周囲に注意を払うことも忘れないようにしましょう。

室内~部屋に入るときは周囲を警戒

「部屋に入ろうとしたら、うしろから羽交い締めにされ、金品を盗られた」というケースがあります。部屋のカギを開けるまえに、一度周囲を見回すようにしましょう。

なお、このような場合に、奪い返そうと抵抗するのは危険です。「犯罪にあったら抵抗しない」「相手の顔を凝視しない」ようにしましょう。相手が凶器を持っていたり、相手を刺激し余計に危険な目にあう可能性があります。

先述の外務省「海外安全クイズ 外務省×デューク東郷 fromゴルゴ13」では、「女性の方編」のなかでエレベーターから降りたときの注意点が問題として出題されています。こちらもぜひチェックしてみてください。

室内~スーツケースはロープなどで固定

室内であっても安全とは限りません。合鍵で侵入されるリスクがあります。

セキュリティボックスに貴重品を入れることもあると思いますが、セキュリティボックスも100%安全とは言い切れません。ホテル側にスペアキーがあったり、暗証番号がリセットされるリスクがあるのです。

貴重品はカギつきのポーチに入れてからスーツケースにしまう、スーツケースをワイヤーでイスなどに固定する、といったスーツケースのセキュリティを高める対策をとりましょう。

外出中~ウエストポーチは服の下に隠す

体に密着するウエストポーチもよいのですが「ここに貴重品が入っています」と周囲に伝えていることにもなります。ウエストポートを使用するときは、服を上から被せて、ウエストポートがみえないようにしましょう。

外出中~ブランド品は身につけない

ブランドの時計やバッグなどを身につけることは、お金があると思われ、狙われやすくなってしまいます。

また、ブランドロゴの袋を持参することも同様のリスクがあるので、袋ごと目立たない袋に入れ直すなどの対策をとりましょう。

外出中~ポケットに無防備に入れない

貴重品を肌身離さずといっても、ポケットに財布やカードをそのまま入れておくのは危険です。無防備にポケットに入れられた状態は、ちょっとした隙に簡単に盗られてしまいます。

チェーンをつけるなどして、持ち出されないようにしましょう。

外出中~バッグやリュックは前がけにする

リュックでは、気付かないうちにファスナーが開けられてしまうことがあります。ファスナーを下げられないための防止策として、カギをつけたり安全ピンで固定するなどの方法もありますが、自分が使いにくくなるという難点も。

リュックやバッグは前がけにして、自分でそれらの存在が見える状態にしておくと、注意を向けやすくなりますね。

まとめ

楽しい海外旅行を計画・実行するなかで、危険なことに対する備えをするのは、何となく気分が滅入ってしまうかもしれませんね。

ですが、日本にいても防災・防犯への備えが必要なように、文化や風習が異なる海外ではなおさら大切なことです。

今回お伝えした内容が安全対策のすべてではありませんが、参考にしていただき、楽しく安全な海外旅行のお役に立てれば幸いです。

【参考文献】

外務省「海外安全ホームページ」 https://www.anzen.mofa.go.jp/life/

外務省「海外安全クイズ 外務省×デューク東郷 fromゴルゴ13」https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/quiz/

外務省「~海外旅行のトラブル回避マニュアル~ 海外安全 虎の巻2022 」https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf

(以上)

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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