台風が予想されたらベランダ・庭の対策にとりかかろう!

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気象庁によると台風は平年約25個発生し、もっとも多い年には39個、少ないときでも21個となっています。

台風の時期には、いつも以上に強風・豪雨への備えが必要ですが、そこには見落としがちなポイントも。

そこで今回は、台風の風について簡単に解説しつつ、自宅のベランダや庭における台風対策をお伝えします。

台風による被害をおさえるためにできること、ぜひ参考にご覧ください。

目次

台風の風は“弱くても”傘がさせず電線がゆれるほどの強さ

台風とは最大風速およそ17m/s以上の熱帯低気圧

台風とは「熱帯低気圧の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s以上」になったものです。

17m/sは「17メートル毎秒」と読み、秒速17mの意味です。

気象庁では、風速15m/s以上20m/s未満の風を「強い風」としており、次のような状況が予想されるとしています。

風速15~20(m/s) による人・物への影響
*風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出る 
*看板やトタン板が外れ始める
*屋根瓦・屋根瓦材がはがれるものがある

台風の風は、弱くても転倒や飛来物によってケガの危険があることを念頭においておきましょう。

風速25m/s以上の風が吹く範囲が「暴風域」

台風の暴風域とは、風速25m/s以上の風が吹いている、あるいは予想される場合です。

気象庁は、風速20~30m/sを「非常に強い風」としています。「通常の速度で運転するのが困難になる」状況であり、「細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める」とされています。

暴風域では、より風への注意や対策が求められます。

なお、風速およそ30m/s以上または最大瞬間風速が50m/s以上の風は「猛烈な風」とされ、「走行中のトラックが横転する」ほどです。

天気予報をチェックするときには、風の強さを表す言葉を意識すると、どの程度の危険があるか知ることができますね。

いったん風が弱まっても、それ以上に強い風が吹くこともある

台風が原因で亡くなった事例では、風が強いなか外にでて飛ばされた、飛来物にあたったことによるものが多い、と言われています。

台風では、いったん風が弱くなっても、その後により強い風がふくことがあります。

したがって、風が弱くなったからといって、すぐに外の様子を見に行ったり片付けなどをすることは避けましょう

ベランダ・庭の台風対策~最低限チェックしたいこと

それでは、ベランダや庭の台風対策についてお伝えしましょう。

台風の予想は5日後まで可能とされています。
自宅のある地域に上陸もしくは接近するまえに早めの対策をとり、台風による被害を防ぎましょう。

➀強風で飛ばされる可能性があるものは室内に入れる

台風の風で飛ばされた物は、人にあたって二次被害を生んだり、窓ガラスが割れる原因にもなります。

たとえ軽い物でも油断せず、ベランダや庭に置いてある物は、室内に入れておきましょう。レジャーシートや新聞紙などを敷くと、汚れを防ぐことができますね。

室内に入れておきたい物(一例)
・物干し竿
・自転車
・植木鉢
・ガーデニング雑貨(シャベル・ハサミなど)
・子どものおもちゃ
・サンダル  など

賃貸物件では、台風がくるとわかりつつ対策をとっていなかった場合には、修繕費を負担しなければならなくなる可能性もあります。
これくらいは大丈夫と思わず、しっかり対策をとりましょう。

室内に入れられない物の対策

なかには、どうしても室内に入れられない物もあるでしょう。それらには、次のような対策があります。

・大きな背丈のある植物などは、あらかじめ倒しておく。
・鉢植え同士をまとめる
・テーブルやイスは逆さまにし重心を下にする
・格子状の柵(ラティスやトレリス)は土嚢などでおもりをつける

これらは、なるべくひとまとめにし風の影響が少ない場所に置きます。できれば、ロープで柱などに固定するとよいでしょう。

➁排水溝のゴミを取り除く

ベランダの排水溝にゴミが溜まっていると、十分に排水できずベランダが浸水してしまうことがあります。

しかも、浸水はベランダにとどまらず室内、さらには隣家までおよぶ可能性もあります。

ふだんベランダに出る機会が少ない方は、排水溝は見落としがちな場所でしょう。知らないうちにゴミが詰まっていた、ということにならないよう、台風が発生したらベランダの排水溝をチェックしておきましょう。

③物置や窓にはカギをかけておく

台風の強風では、カギのかかっていない扉・窓が開いてしまうこともあります。

物置の中なら安心と思っていたのに風で飛ばされ、思わぬ被害をもたらしてしまう危険性も。

忘れずにカギをかけておきましょう。

④窓の補強をする

台風では、窓に飛来物があたり、ガラスが飛び散りケガをすることも。

窓を補強するには、養生テープを窓の外枠と「米」の字に、飛散防止フィルムやダンボールを貼るといった方法などがあります。

また、窓のカギをかけることも忘れずにおこないましょう。

まとめ

台風では、いったん風が弱くなっても、その後により強い風が吹くこともあります。

そのため、台風のときは、可能なかぎり外出を控えるとともに、自宅の台風対策をしっかりおこないたいところです。

今回お伝えした、最低限チェックしたいベランダ・庭の台風対策は次のとおりです。

➀強風で飛ばされる可能性があるものは室内に入れる
➁排水溝のゴミを取り除く
③物置や窓にはカギをかけておく
④窓の補強をする

台風による被害は人命にもかかわる非常に大きなものですが、自分にできる限りの対策をとり、被害を最小限にくいとめていきましょう。

【参考文献】

気象庁「台風とは」https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-1.html

総務省消防庁:風害対策「10.被害を減らすために」https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/ippan/cat1/cat5/post-337.html

気象庁「雨と風」https://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/amekaze/amekaze.pdf

CHINTAI:台風が接近する前に「窓ガラス」の対策を!補強方法やおすすめ商品を紹介https://www.chintai.net/news/2021/07/08/121333/

(以上)

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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