防災用品としてのカセットコンロの魅力。事故を防いで安全に使おう

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防災用品としてカセットコンロを備えていますか?「家は、IHコンロだから火は怖い」という人もいるでしょう。たしかに、カセットコンロには事故の危険性はあります。

しかし、事故は正しく使えば防げます。今回は、カセットコンロの事故を防ぐ安全な使い方を知り、災害時にカセットコンロがあることのメリットをお伝えします。

目次

カセットコンロを正しく使って事故を防ぐ

コンパクトで使いやすいカセットコンロですが、ちょっとした不注意が原因の事故が起きています。

「独立行政法人 製品評価技術基盤情報 製品安全センター」が平成24年に出した注意喚起文書があります。

この文書では、カセットコンロの事故事例、事故の原因などが掲載されています。一部引用してお伝えします。

 どういった事故の危険性があるかを知って、事故を未然に防ぎましょう。

カセットコンロの事故原因は間違った使い方

カセットコンロの事故原因は、主にその使い方にあります。どのような使い方、そして事故が起きているのでしょうか。

ガスコンロの上に置いていたカセットコンロが破裂

カセットコンロの事故を原因別でみると、「カセットボンベが、ガスこんろ等の他の熱源で加熱され破裂等した」という割合が、125件中25件と最も多くなっています(平成24年10月31時点)。

 注意喚起文書では「カセットコンロをガスこんろの排気口の上に置いたまま魚焼きグリルを使用したため、ガスボンベが過熱して破裂したものと推定される」としています。

 また、IHヒータなどは軽く触れるだけでスイッチがつくため、電源が何かの拍子に誤って入る危険性があります。そのとき、上にカセットコンロがあるとコンロのなかのガスボンベが熱くなり、爆発することもあります。

カセットコンロのボンベを正しく装着せず、ガスがもれて引火

つぎに多いのが、「ガスボンベの装着が不完全」なケースで13件あります。説明書を読み正しく着けることで防ぐことができる事故です。面倒くさいと思わず説明書を読むことが大事です。

使用期限を超えて使い、ガスがもれて引火

カセットコンロは未使用であっても10年、ガスボンベは6~7年と言われています。使用期限を超えて使用した場合、部品の劣化やサビの発生でガス漏れの危険性があるのです。備蓄品として「保管したまま」では、「いつのまにか使用期限が切れていた」となりかねません。定期的にチェックしましょう。

 カセットコンロは「使い方を間違う」と、火災発生の危険があることをわかりました。

カセットコンロ・カセットボンベの安全な使い方

では、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。

「一般社団法人 日本ガス日本ガス石油機器工業会」のサイトから引用、一部を編集してお伝えします。

カセットコンロは何に、どうやって使うか

カセットコンロは「調理以外の用途に使わない」ことが基本です。家電製品などでも、決められた用途以外での使用を禁止していますね。そして「2台以上並べて使わない」ことも重要です。熱がこもって火災の原因となります。

カセットコンロを置く場所

・電磁調理器上で使用しない

・家具、壁、カーテンなどから15㎝以上離して使う

・カセットボンベを40度以上になる車内等に置かない

・ストーブの近くで使わない

カセットコンロに乗せる調理器具

・カセットコンロより大きな調理器具を使用しない

・石綿やセラミック付きの魚焼き器を使わない

カセットボンベの取り扱い

・コンロに指定されているボンベを使う

・ガスの再充填をしない

知らずにいると何気なくやってしまう行動、ありませんか。

「火は怖い」と感じること自体は自然なことです。だからこそ、正しい使い方を知り、生活の中にうまく取り入れてほしいと思います。

 

カセットコンロは防災用品として役立つ

災害時にカセットコンロはどのように役立つのでしょうか。「非常食を温めたら、よりおいしくなった」という声もあります。今回は、冷たいものを温めるだけではない、防災用品としてのカセットコンロの魅力をお伝えします。

食事面

冷凍庫にある食材を調理して食べることができる 

カセットコンロがあることの1番のメリットは、やはり食事面です。

ふだん冷凍庫のなかに、残ったご飯や野菜、お餅など入っていませんか?災害時にカセットコンロがあると、これらを調理して食べることができます。

野菜のなかには、冷凍から水に戻すと、茹でたようにしんなりするものもあります。それを活用して簡単にお味噌汁をつくるこができます。災害時には、どうしても野菜不足になりがちなので「野菜を食べられている」という安心感は、精神的にも大事かもしれません。

また、冷凍したお餅は自然解凍できても、そのままでは硬くて食べられませんね。個別包装で売られているお餅もそうですが、カセットコンロで沸かしたお湯で茹でると、おいしく食べることができます。

普段からカセットコンロを使うメリットもある

「災害時だけのために、カセットコンロを買うのはちょっと・・・」と思うかもしれませんね。ですが、普段からカセットコンロを使って、おいしい料理ができますよ。

お米を炊いたりデザートまで作る人もいます。また、一人暮らしの人の中には、ガスコンロは買わずに、カセットコンロだけで料理する人もいます。

このように、カセットコンロは、災害時やキャンプのときだけ使えるものではありません。

衛生面

哺乳瓶、調理道具などを煮沸・熱湯消毒できる 

最近は、さまざまな除菌の商品があり、普段、除菌に不便を感じることは少なくなりました。しかし、災害時は違います。支援物資として除菌シートがある場合もありますが、数が限られています。

カセットコンロで熱湯を作ることができれば、それを使って煮沸消毒ができます。煮沸消毒とは、沸騰したお湯のなかに5分程度いれ、加熱させることで、雑菌などを取り除く方法です。

赤ちゃんが使う哺乳瓶やマスクなども煮沸消毒することができます。まな板などの大きなものは、熱湯をかけるだけで除菌できます。普段でもできる方法なので、ヤケドに気をつけながら、事前に試してみるのもいいですね。

温かいタオルで体を拭くことができる

カセットコンロで沸かしたお湯のなかに、小さめのタオルをいれて温めます。それで顔や体を拭くと、汚れを落とすだけでなく、気持ちもホットします。特に、冬の寒いときは、ウエットシートで体を拭くと冷たく感じるので、温かいタオルがあると役立ちます。

 

まとめ

カセットコンロの事故を防ぐためには、カセットコンロを調理やお湯を沸かすためだけに

使用し、「2台並べて使わない」ことです。さらに、カセットコンロの「置き場所」「カセットコンロに乗せる調理器具」、そして「カセットボンベの扱い」に気を付けることも重要でした。

カセットコンロの安全な使い方を知った上で、カセットコンロを防災用品として備えることが大切です。

決して十分ではないけれども、「おいしい食事をとる」こと、「体をきれいに保っていられること」は、精神的な支えにもつながるでしょう。

防災用品として何を準備するかは、人それぞれに違って当然です。それは、災害にあったときに「何があると助かるか」、自分は「何があることで安心するのか」を考えることにもなります。

ぜひカセットコンロを防災用品として準備してみませんか?

 

【引用URL】

独立行政法人 製品評価技術基盤情報 製品安全センター(nite) https://www.nite.go.jp/data/000005166.pdf

一般社団法人 日本ガス石油機器工業会「カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方」https://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/anzen/gasu_cassette/index.html

【参考文献】

東京消防庁「カセットボンベ破裂による事故を防止しよう」 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/201110/kasetto.html

ウエザーニュース「鍋の季節に大活躍、カセットコンロの危ない使い方とは?」https://weathernews.jp/s/topics/202011/130105/

(以上)

 

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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