はじめまして。
今回は『防災新聞の記事を書いている、須江幸代(すえさちよ)ってどんな人?』という疑問にお応えすべく、自己紹介をさせていただきます。
出身は福島県ですが、親の転勤や進学のため青森県、秋田県、山形県、宮城県で生活したことがあります。大学で法律を学んだあと、広告代理店・NPO・自治体で正規雇用や非常勤職員として働いてきました。
社会人20年目を迎えた年に発病して退職。自宅で療養しながら子育てをする日々を重ね、そして、2021年から在宅ワークを開始。現在(株)MEMOCOのメンバーとして防災新聞のライターをしております。
私は「必要としている方に、情報をしっかり届けたい」という想いで執筆しております。このように思うのは、私の過去の経験によるものです。
では「情報」をキーワードに、少し詳しくお話させていただきますね。
●情報が役立つと嬉しい・・
広告代理店に営業職として就職。広告を掲載してくださったお店の方から「あなたが撮った写真と記事を見て、来てくれたお客さんがいたよ」と聞き、社会人1年目の私は、素直に嬉しく感じました。
●なぜその情報が欲しいのか・・
NPOに関する情報提供や活動支援をする団体で働いていた時のことです。
「市内の高齢者施設を知りたい」というご相談がありました。それだけの情報なら5分もかからず、お伝えすることができます。ですが私は先輩から「お客様が欲しい物は売らない。頭が痛いからと言って頭痛薬だけをあげてはダメ」と教わっていたのです。
そのため、更にお話を伺っていくと「母親の介護に疲れた。父親は自死しており自分も同じことをするのではと怖くて仕方がない。」と涙を流されたのです。その方は、自治体の介護サービス情報もご存知なく、一人で苦しみ悩まれていたのです。
この経験から私は「どのような情報をいかに伝えるか」を意識するようになったのです。
●自治体にはたくさん情報があるけれど・・
自治体には生活に必要なさまざまな情報が集まっています。ですが「必要な情報が適切に届いていないのでは?」と感じることがありました。そのため、子育て支援の窓口を担当した際には、わかりやすくご提供できるよう情報をまとめた説明ツールを作成しました。
子育て支援の情報は、たとえその地域で長く暮らしている方であっても案外わからないものでした。引っ越して来られた方や赤ちゃんを抱えた方が、最初は不安そうに聞かれていても、説明後には笑顔で帰られていく姿が印象的でした。「必要な情報がない状況は、人を不安にさせる」ことを実感したのです。
●東日本大震災・・
そして私は、東日本大震災において「情報の大切さ・怖さ」を思い知ったのです。
私が住んでいた地域は「ここまで津波は来るはずないだろう」と思われていた所でした。ですが、津波はきました。私はあの時「いまこの地域にどんな危険が迫っているのか」「どこが危険なのか」を認識できなかったのです。
情報を受け取った後どう判断し行動するかは、個人で異なるかもしれません。
ですが「知らなかった」と後悔することや、「知らなかったがために、正しい判断・行動ができなかった」ということは、あってほしくないと思っています。ましてや、それゆえに命をなくすことは繰り返してはなりません。
◎これから・・
私自身、まだ防災への備えが十分とは言い切れませんし、不安や悩むこともあります。
ですが、日常のなかに突然やってくる災害や事故に対し、備えの歩みを止めることがないよう、この防災新聞を通して皆様とともに前に進んでいけたらと思っております。
「皆様が求めている情報」「防災に必要と思われる情報」を、しっかりお届けできるよう日々努力して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(防災新聞ライター 須江幸代)