災害用伝言板とは?大切なメッセージを見落とさないために今できること

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災害用伝言板とは「被災地の人が自分の状況をメッセージで登録」そして「被災地にいる家族や知人のメッセージを確認」することができるツールです。

携帯電話などから利用できるのですが、操作画面を見たことはあるでしょうか?

今回は、災害用伝言板の基本的内容と利用方法の掲載先をお伝えします。いざという時に慌てずに登録、そして確認するために、ぜひ事前に確認しておきましょう。

目次

災害用伝言板とは、自分の状況を登録、被災地にいる人の状況を確認できるツール

災害用伝言板とは、大規模災害時に「自分のメッセージを登録したり、登録された家族・知人などのメッセージを見ることができるもの」です。

震度6弱以上の地震など大規模災害時に利用できるのですが、サービスを開始するかどうかは、各サービス提供元で判断されます。

災害用伝言板では、100文字以内の伝言をどこからでも確認することができる

はじめに、災害用伝言板には「どのようなメッセージを」「どのくらい」登録できて、「どこから」確認できるのか、見ていきましょう。

登録できるメッセージ内容と登録件数

災害用伝言板に入れることができるメッセージは、各携帯会社等によって異なります。登録できる件数も限られているので、下の表でご確認ください。

サービス提供元 メッセージの入力内容 登録できる件数

(1つの電話番号につき)

ソフトバンク ① 7個の定型文から選択

「無事です」

「自宅にいます」

「被害があります」

「避難所にいます」

「移動中です」

「会社にいます」

「学校にいます」

② 100文字以内で自由に入力

80件
au ① 5個の定型文から選択

「無事です。」

「被害があります。」

「自宅に居ます。」

「避難所に居ます。」

「コメント見て」

② 100文字以内で自由に入力

10件
NTTドコモ ① 4個の定型文から選択

「無事です。」

「被害があります。」

「自宅に居ます。」

「避難所に居ます。」

② 100文字以内で自由に入力

10件
NTT東日本・西日本:web171  100文字以下で自由に入力 20件

※ web171は、MVMO(通称:格安スマホ・格安SIM)ユーザ-の方も、利用することが可能です。

このように、災害伝言板にメッセージを登録するためには「定型文を選択する」「100文字以内で入力する」という方法があります。

伝言メッセージは、他社の携帯・スマホやパソコンからも確認できる。

災害用伝言板は、インターネットに接続することによって、登録・確認することができるものです。そのため、自分とは異なるサービス提供元の災害用伝言板であっても、登録されたメッセージを確認することができます。

web171・携帯電話では、伝言メッセージが登録されたことを、事前に設定しておいた人に通知できる

web171と携帯電話の災害用伝言板には、災害時に自分がメッセージを登録したことを「あらかじめ設定しておいた人に、自動で通知される」という機能があります。

設定できるのは、次のとおりです。

サービス提供元:サービス名 設定できる件数
NTT東日本・西日本/web171  メールアドレス10件、電話番号1件
ソフトバンク/自動Eメール送信 メールアドレス10件
au/安否お知らせメール メールアドレス5件
NTTドコモ/登録お知らせメール メールアドレス5件

災害が発生すると、電話回線は混み合い規制がかかります。「無事かどうか知りたい」ときに、相手と連絡がとれないのはとても不安ですね。

そのような事態を避けるためにも、事前に通知したい相手先を登録しておくと良いでしょう。具体的な登録方法は、各サービス提供元の利用方法からご確認ください。

スマホ専用:災害用伝言板アプリの利用方法はここから

「“災害用伝言板”という言葉は知っていても、自分のスマホで見たことはない」という方も多いのではないでしょうか。

そのような方にもわかりやすいように、各携帯電話会社ごとの「災害用伝言板のアプリ画像」と利用方法の掲載サイトをお伝えします。

災害が起こる前に確認しておくことは、いざという時に慌てず操作するための「第一段階の準備」とも言えます。ぜひ、下記URLから確認してみてくださいね。

ソフトバンク

出典元:Google Play https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.softbank.mb.dmb&hl=ja&gl=US

◆利用方法:ソフトバンク「災害用伝言板」 https://www.softbank.jp/mobile/service/dengon/boards/

au

出典元:au「災害用伝言板サービス」 https://www.au.com/mobile/anti-disaster/saigai-dengon/ (◆利用方法も同じ)

NTTドコモ

出典元:NTTdocomo「災害用キット」https://www.nttdocomo.co.jp/info/disaster/disaster_kit/

◆利用方法:NTTドコモ「災害用伝言板」https://www.nttdocomo.co.jp/info/disaster/disaster_board/

NTT東日本・西日本 災害用伝言板(web171)

「web171」はインターネットにアクセスできる端末であれば、利用することが可能なので、MVMO(通称:格安スマホ・格安SIM)を利用している方でも、登録することができます。

出典元:NTT東日本「災害用伝言板(web171)ご利用方法」https://www.ntt-east.co.jp/saigai/web171s/touroku.html (◆利用方法も同じ)

携帯電話で災害用伝言板に登録する方法

携帯電話での登録については、各社それぞれ操作画面を示して解説しています。ぜひ確認してみてくださいね。

◆ソフトバンク「災害用伝言板|利用方法」https://www.softbank.jp/mobile/service/dengon/boards/

◆au「auケータイでの利用方法:災害用伝言板サービス」https://www.au.com/mobile/anti-disaster/saigai-dengon/fp-usage/

◆NTTdocomo「詳しいご利用方法(ドコモケータイ(iモード)の画面イメージ)」  https://www.nttdocomo.co.jp/info/disaster/disaster_board/guidance/index.html

災害用伝言板は「災害用伝言ダイヤル」と連携している

災害用伝言ダイヤルとは、NTT東日本・西日本が提供しているサービスで、メッセージを「音声で登録」することができるものです。この災害用伝言ダイヤルと、各災害用伝言板は連携しているので、次のことも可能になります。

・災害用伝言板に登録されたメッセージは音声変換されて、「災害用伝言ダイヤル」で確認できる。

・「災害用伝言ダイヤル」に登録されたメッセージが「WEB171」にあることを、災害用伝言板に通知される。※メッセージの確認は、WEB171へのアクセスが必要。

◇災害用伝言ダイヤルについては、こちらから。

NTT東日本 https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/

NTT西日本 https://www.ntt-west.co.jp/dengon/

災害用伝言板は毎月「1日」と「15日」に体験できる

このように、災害時に役立つ機能をもった災害用伝言板。基本的には災害時に開設されるものですが、ふだん体験することのできる日があります。

災害用伝言板を体験できる日

・毎月「1日」および「15日」

・1月1日の正午~1月3日の午後11時まで

・1月15日~1月21日(→防災とボランティア週間です)

・8月30日~9月5(→防災週間です)

災害伝言板は、災害が起きたとき「どこで、どうしているのか」を伝え、確認することができるツールでしたね。災害時には「自分の大切な人が無事かどうか」と心配になるでしょう。

災害時には電話がつながりにくくなるので、災害用伝言板は非常に役立ちます。しかし、災害はいつ起こるかわかりません。

その時になって慌てることがないよう、「1日」または「15日」には是非、ご家族やお知り合いの方と一緒に体験してみましょう。

 

【参考文献】

総務省「災害用伝言サービス」https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/net_anzen/hijyo/dengon.html

Wikipedia「災害用伝言板」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%BD%E5%AE%B3%E7%94%A8%E4%BC%9D%E8%A8%80%E6%9D%BF

NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)の機能追加について」https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20190828_03.html

防災ニッポン:覚えておきたい「171」!災害用伝言サービスの使い方 https://www.bosai-nippon.com/article/817

(以上)

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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