津波への備え|はじめて取り組むならこの3つからすすめよう!

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今回は「津波への備え」についてお伝えします。

筆者は『まさかここまで津波がくるなんて』と思うところで津波に遭いました。

本記事では、この経験そして他の被災者の方のお話もふまえて『まずはこれだけはやっておきたい』と思う、津波への備えについてお伝えします

「津波への備えと言われても、何をどうやったらいいかわからない・・」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

津波への備え【1】海からの距離を知る|建物があると距離感がわからない

津波への備えとしてやっておきたい1つ目は、自宅等が海からどのくらい離れた場所にあるか把握することです。

海が見える場所なら近いことは誰にでもわかりますが、多くの建物が建ちならぶ地域においては、海から近くても意外に気づいていない、ということがあるのです。

では、どうやって海からの距離を知ることができるでしょうか。

さまざまな地図やツールがあると思いますが、ここでは国土地理院の「地理院地図」をご紹介したいと思います。

国土地理院の地図「3ステップ」で簡単に計測

では、実際の画面をみながら、海からの距離を3ステップで計測してみましょう。

今回計測する場所は、東日本大震災における被災地の一つ宮城県石巻市です。

それでは、はじめましょう。

ステップ➀【計測したい地域を表示】

さいしょに、左下の拡大(+)縮小(-)を操作して、計測したい地域を表示させます。

出典:国土地理院「地理院地図」※赤枠は筆者作成

※画面はマウス左側を押したままで移動が可能。

ステップ➁【右上の「ツール」→「計測」を選択】

次に、右上にある「ツール」→右横にある「計測」の順に選択します。

出典:国土地理院「地理院地図」※赤線は筆者作成

すると、右上にボックスが表れ「距離」にチェックがされています。同時に「開始位置をクリック」と表示されます。

出典:国土地理院「地理院地図」※赤線は筆者作成

ステップ③【開始位置と終了位置を決める】

そして、開始位置にしたいところを「クリック」、終了位置にしたいところを「ダブルクリック」。すると、計測箇所が点線で示され(※赤丸部分)、右上の「ボックスに距離が表示」されます。

出典:国土地理院「地理院地図」※赤丸・赤線は筆者作成

このように、【3ステップ】で簡単に海からの距離を知ることができます。

東日本大震災で被災した方のなかには、「自宅があんなに海から近いとは、思ってもいなかった」と話す方々もいます。それほど、海からの距離は感覚ではわかりづらいものなのでしょう。ぜひ、この地図でチェックしてみましょう。

では次に、津波への備えとしてやっておきたい2つ目についてお伝えしましょう。

津波への備え【2】高台を知る|標高を簡単に知ることができるツール

2つ目は「高台を知ること」です。

津波からの避難では「いっこくも早く高台へ逃げて!」とくり返し叫ばれます。ですが、どこが高台かわかっていないと適切に避難できなくなってしまいます。

内陸部にも津波がくる・都市部ならではのリスク

沿岸部はもちろん、内陸部であっても安心はできません。河口から川をさかのぼって押し寄せる津波(=河川津波)の危険があるのです。東日本大震災では、海岸から内陸部へかけ上がった津波の高さが、局所的に40.1mにまでなったとされています(参考:気象庁「津波について」

また、、高い建物が多くあるような都市部であっても高台への避難は欠かせません。津波が建物によって高くなり、かつ勢いを増して道路を進んでいくためです。

したがって、津波への備えを考えるとき「高台を知っておく」ことはとても重要なのです。この「高台」は、先ほどの地理院地図をつかって、簡単に調べることができます。

では、ふたたび地図をつかって説明しましょう。

地理院地図で標高を調べる

地理院地図では、調べたい場所に(+)マークを合わせると、自動的に標高が表示されます。

出典:国土地理院「地理院地図」※赤丸・赤線は筆者作成

地域のなかには「ここの場所は低い(高い)」といったところもあります。この点を、あらかじめ知っているのといないのとでは、いざ津波が発生したときの行動に差が生じるのではないでしょうか。

たとえ30cmの津波であっても漂流物の直撃もありえる

また、たとえ津波の浸水が0.5mであったとしても、津波のすさまじい勢いにのって漂流している物にぶつかり、被害がおよぶことも十分に考えられるのです。

また、木造住宅では浸水2mで全面破壊に至るとされており、自宅などの浸水リスクを知ることも重要なのです(参考:気象庁「気象庁「津波について」)。

そこで、津波に備える最後のポイントが「ハザードマップの確認」です。

津波への備え【3】ハザードマップで浸水が予想される区域を知る

ハザードマップとは、災害による被害が予想される区域や避難場所などを示した地図のことです。したがって「どこが危険で、どこに避難すればいいのか」がわかる地図ともいえるでしょう。津波にかぎらず、洪水・火山・ため池など8種類があります。(詳しくは、本サイト内「ハザードマップは、危ない場所を知るための地図なんです!」をご覧ください)

ここでは、これらのハザードマップをインターネット上で簡単に検索できるツールをご紹介します。

「わがまちハザードマップ」で簡単検索

わがまちハザードマップ」は国土交通省が運営するサイトで、市町村のハザードマップを見ることができるものです。

出典:国土交通省「わがまちハザードマップ」 ※赤線は筆者作成

検索方法は、「地域」または「災害種別(ハザードマップの種類)」を選択の2パターンあります。

たとえば、下の画像は、宮城県仙台市を選択したものです。


出典:国土交通省「わがまちハザードマップ」 ※赤丸は筆者作成

赤丸のなかに、仙台市が公開しているハザードマップがリンク先で示されています。

このように、各地のハザードマップが検索できるので、離れて暮らすご家族や旅行先の地域についても調べることができるでしょう。

「重ねるハザードマップ」も便利につかえる

また、おなじく国土交通省では「重ねるハザードマップ」を公開しています。これは、「津波・高潮・洪水・土砂災害」のリスク、道路防災情報などを地図上に重ねて表示させて見ることができるものです。こちらも、あわせてチェックすると、より災害への備えに役立ちますね。

出典:国土交通省「重ねるハザードマップ」 ※赤丸は筆者作成

ここまで、津波への備えとして3点お伝えしました。

津波は猛スピードで壁となって迫ってくる

最後に、津波の特徴をふまえ、津波からの避難にあたって覚えておきたい2つのポイントをお伝えします。

水深の深いところから猛スピードで迫ってくる

1つ目のポイントは「津波の速さと高さ」です。

下のイラストをご覧ください。

出典:気象庁ホームページ「津波発生と伝播のしくみ」

海の深いところほど津波は早くなり、その速さは時速800kmとジェット機並みだといわれています。この早さの津波が、陸をめがけて迫ってくるのです。

東日本大震災(2011年3月11日発生、マグニチュード9.0、最大震度7)以降、テレビで津波の映像が流れることがあります。筆者は東日本大震災で津波から避難しましたが、その速さはテレビで見るより、はるかに早く感じられました。「津波がきた!」と気づいてからあっという間に街が浸水していったのです。

水深が浅くなると急に波が高くなる

話を津波の特徴にもどしましょう。

津波の速さは、沿岸近く水深が浅いところでは遅くなる(それでも時速36km)ため、沖合からの早い津波がおおいかぶさるようになるといいます。このため、沿岸部では急に波が高くなるとされているのです。

すでにお伝えしたように、都市部でも建物があるがゆえに津波が高くなって押しよせるリスクがあります。

ここまで、津波の特徴から、避難にあたって覚えておきたい2つのポイントをお伝えしました。津波へ備える際には、「津波は猛スピード・高い壁となって迫ってくる」を念頭におくとよいのではないでしょうか

津波への備えは「いかに津波から避難するか」を考え知ること

災害への備えといわれたとき「何を買えばいいんだろう・・」と悩むことはないでしょうか。もちろん、避難生活に備えて、食料や備蓄トイレといった防災用品を準備しておくことも必要です。

ですが、津波(災害)への備えをすすめるにあたっては、避難生活の備えのまえに(または同時に)、命を守るための備えをすすめることが大切ではないでしょうか

津波への備えは、「津波からいかに避難するか」を考えることにつながります。この点について、本サイトでは下記の記事でとりあげています。

あわせて読みたい
3.11語り部に学ぶ|津波からの避難に大切なこと今すぐできる3つの備え 宮城県石巻市『日和幼稚園遺族有志の会』語り部さんのお話をもとに「津波からの避難で大切な2つのこと」、「ハザードマップ・海からの距離・標高」をネットで簡単に調べられる方法をお伝えします。

こちらの記事では、高台にある幼稚園(宮城県石巻市)で地震にあった一人の女の子が、その後、海側へと向かうバスにのせられ、火災で命を落とした事例をもとにお伝えしています

今回お伝えした3つのポイントについても、地理院地図をもとに同じく解説しています。合わせてご覧いただけると、より理解も深まるのではないでしょうか。

ぜひ一歩ずつでも、津波への備えをすすめていただくことを願っています。

(以上)

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
詳しいプロフィールはこちら

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