紫外線対策に欠かせない日焼け止めですが、商品数が多すぎて「本当によいものがわからない」と思われる方も少なくありません。価格や効果で選びがちですが、人によって好きな使用感や苦手な成分、肌との相性などもあるため、一概に「これがベスト」とはいえないのも事実…。
しかし、人気の高い日焼け止めは、やはり高い紫外線対策効果を発揮できるといえます。
今回は、人気商品のなかから顔・体別におすすめの日焼け止めをご紹介します。選び方や効果的な塗り方のポイントを解説していますので、夏はもちろん、寒い時期の紫外線対策の参考にもなれば幸いです。
【顔・体別】おすすめ日焼け止め8選
日焼け止めには顔に塗るのに適しているものと、体に塗りやすいものがあります。顔・体それぞれにおすすめの日焼け止めを4つずつ厳選しましたので、早速見ていきましょう。
【顔用におすすめ】オルビス:リンクルホワイト UV プロテクター
顔の日焼け対策をしっかりしたい方におすすめなのが、オルビスの「リンクルホワイト UV プロテクター」です。こちらは2021年に多くの雑誌でUV部門のベストコスメを受賞。紫外線防止だけでなく、しわ改善や美白ケアにも役立ちます。
使い心地は保湿クリームのような軽さがあり、日焼け止め特有のべたつきが苦手な方にもおすすめです。日焼けを防止しながらスキンケアもしたい方は、ぜひチェックしてください。
【顔用にオススメ】ラロッシュポゼ:UVイデアプロテクショントーンアップ
こちらも、多くのファッション誌でベストコスメを受賞している日焼け止めです。紫外線はもちろん、花粉や待機中微粒子(PM2.5など)からも肌を守ってくれるので、お肌が弱く外的要因に弱い方に最適だといえます。
ミルククリームのような白いテクスチャーが、くすみやむらをカバーして明るい肌を実現。ビタミンEやシアバターなどのエイジングケア成分配合なので、年齢を重ねても使い続けられます。
【顔用にオススメ】スキンアクア:トーンアップUVエッセンス ラベンダー
プチプラでしっかり紫外線対策をするなら、スキンアクアのトーンアップUVエッセンスはいかがでしょうか。ラベンダーカラーのクリームは、ジェルのような感覚でのばしやすいにも関わらず、「SPF50、PA+++」と値も高く、お肌の透明感をアップさせながら自然な肌色を表現できます。
価格が良心的なので、腕や足にも使えるのもポイント。日焼け止め効果だけでなく、肌をより白く見せたい方、お得に紫外線対策をしたい方におすすめの1本です。
【顔用にオススメ】ビオレUV:アスリズム スキンプロテクトエッセンス
こちらも比較的お得に、紫外線対策ができる1本です。ウォータープルーフ設計が特徴の商品ですが、むらなく伸ばしやすいジェルタイプなので、べたつきなどが気になる方にもおすすめ。真夏のレジャーでもしっかりと効果を発揮してくれます。
ウォータープルーフだけど、石けんで簡単に落とせるので、使用後に残ることがなく、お肌への負担も少ないといえるでしょう。
【体用にオススメ】ニベア:V スーパーウォータージェル
体用の日焼け止めでまずおすすめなのが、ニベアのスーパーウォータージェル。ジェル状なのさらさらとした使用感で、化粧水を塗るような感覚で、男性も抵抗なく使える1本です。塗り直しにも最適で、画像のような大容量タイプなら、面積の広い体にたくさん塗っても経済的な負担が少なく済みます。
小さなサイズや詰め替え用もあり、どれもコスパがよいのも特徴です。SPFは35と50があるので、用途によって使い分けられるのもうれしいですね。
【体用にオススメ】石澤研究所:紫外線予報 さらさらUVジェル
ご家族で同じものを使うなら、石澤研究所の「紫外線予報 さらさらUVジェル」がおすすめです。色素や香料、鉱物油などを使用しておらず1歳から使えるので、赤ちゃんも敏感肌の方も安心。石けんで簡単に落とせるのも、うれしいポイントです。
ミルクタイプにさらさらパウダーが配合されているので、べたつきがなく、お子さまも気持ちよく使えます。ジェルの他、スティックやスプレータイプもあるので、好みや用途に合わせてお選びください。
【体用にオススメ】ビオレUV:さらさらパーフェクトミルク
焼けたくないけどべたつくのはいや、という方におすすめしたいのが、ビオレのさらさらパーフェクトミルクです。さらさらした質感で塗り広げやすく、気持ちよく紫外線対策ができます。
ウォータープルーフで汗に強く、真夏の炎天下やスポーツをしているときにも最適。石鹸で簡単にオフできるのもポイントです。
【体用にオススメ】スキンアクア:スーパーモイスチャージェル
金色のキャップが高級感あるスキンアクアのスーパーモイスチャージェルは、スーパーヒアルロン酸など4つの保湿成分を配合しており、乾燥肌の方にも人気です。肌への負担少なく紫外線対策ができるので、多くの方に愛用されています。
ボトル、ポンプなどのタイプがあり、大容量でコスパが非常によいのも人気の秘訣でしょう。SPF50、PA50と紫外線対策効果もばっちりなので、真夏も、そして乾燥しやすい冬にもおすすめです。
日焼け止めを選ぶ際のポイント
数ある日焼け止めのなかから自分にとっていちばんいいと思うものを選ぶには、人気商品をピックアップし、購入して試す必要があります。「そもそもどれを購入したらよいかもわからない」という場合には、以下の5つのポイントに注目すると、自分に合っているのではないかな、と思える商品をいくつか絞り込むことができるでしょう。
使用シーン
日焼け止めには「SPF」や「PA」といった表示があり、どちらも値が高い方が効果も強いのでよいと思われがちです。しかし、実は普段使いなら「SPF20、PA++」程度あればじゅうぶん。
日焼け止めの強さは、使用シーンによって選ぶのがポイントです。値が低いものは通勤・通学や買い物など短時間の外出に使用する方に向いています。これよりも日に当たる時間がやや長かったり、軽いスポーツをする場合にはもう少し強いもの、ハイキングや海水浴、バーベキューなど炎天下でのレジャーを楽しむ場合は「SPF50、PA+++」くらいがおすすめです。
「PA++++」というものは、紫外線が特に多い地域では使用するとよいですが、他の地域では特に必要ないでしょう。
使用感や密着度など
日焼け止めといっても、クリームタイプやミルクタイプをはじめ、ジェル、ローション、スプレー、パウダー、スティックとさまざまな種類があります。使用感はそれぞれ異なり、サラサラとした塗り心地が気持ちよいものから、ややべたつくものまでさまざまです。
使用感の軽いものは、値が低かったり落ちやすかったりするので、こまめに塗り直す、紫外線の強い場所では使用しないのがよいといえます。お肌をしっかりと守るなら、強い密着力を持ち、耐水性や保湿力に優れたクリームタイプを選びましょう。
ノンケミカル処方なら肌にもやさしい
紫外線をカットするのに使われているのは、吸収剤と散乱剤です。敏感肌の方は、散乱剤のみを使用したノンケミカル処方の日焼け止めだと、お肌への負担が少なくなります。
こちらは「ノンケミカル処方」のほか、「吸収剤フリー」「紫外線吸収剤不使用」などの表記もされているので、購入前に成分表示をしっかりとチェックしてみてください。
使用後の落としやすさも重要
いくら密着度が高くても、使用後に落とすのが大変だと、使い続けるのがいやになってしまいます。もちろん「ウォータープルーフ」もよいでしょうが、なかには「ウォータープルーフ」を謳っているだけで、水をはじかない商品もあるので、「落ちにくさ」を重視したいのであれば、クチコミを参考にするとよいでしょう。
反対に、「落としやすさ」を重視するなら、お湯でオフできる商品がおすすめです。「石けん落ち」ももちろん落としやすい工夫がされていますが、「お湯落ち」商品のほうが扱いやすいので、参考にしてください。
コスパや持ち運びやすさにも注目
特別な日だけ使うものなら多少値が張ってもよいかもしれませんが、日焼け止めは基本的に毎日使います。夏場のイメージが強いものの、紫外線は年中降り注いでいるので、通年使うものとしてとらえましょう。
毎日使うなら、ある程度コスパのよいものを選ぶことも大切です。自宅用には大容量のものを用意しておくと、値段もお得に、また買い直しのスパンも長めに確保できます。また、「朝塗れば夕方までもつ」というものでもないので、外出先で塗り直すことも想定し、持ち運びやすいサイズ、塗り直しやすいタイプの日焼け止めも用意しましょう。
日焼け止めの効果をより引き出す塗り方
日焼け止めはただベタベタと塗るだけでも紫外線防止に役立ちますが、正しい塗り方をすればより高い効果が期待できます。首や顔、そして体に塗るときの正しい塗り方を、確認しましょう。
基本の塗り方
屋内外に関わらず紫外線を浴びる可能性はあるため、日焼け止めは基本的に、毎日、どこにいても塗ります。外出をしない日も、日焼け止めは塗る習慣をつけましょう。
1度に塗る量は商品により異なるので、表示の確認が必要です。また、「重ね塗りすれば効果が高まる」「たくさん塗ればよりカバーできる」ということはありませんので、規定の量を塗ること、こまめに塗り直すことを重視しましょう。
顔や首に塗るとき
顔や首には、化粧水などでスキンケアをしたあと、メイクの前に塗ります。ただし、化粧下地にUVカット効果があるものを使用している場合は、「重ね塗り」に該当するので、日焼け止めは不要です。
男性はメイクをしない方が多いと思うので、スキンケアのあとに日焼け止めを塗ります。塗るときは手で広げることも多いでしょうが、メイクスポンジを使えば手を汚さず、またムラなく濡れるのでぜひ試してみてください。
体に塗るとき
体に塗るときは、「気をつけ」の姿勢で立ったとき、体の外側に当たる部分に線を引くようなイメージで日焼け止めを乗せます。その後、手のひらで円を描くように塗りましょう。
背中など、塗る面積が広い場合は規定量では足りないこともあります。そんなときは追加で日焼け止めを出して、足りない部分に塗るようにしてください。
ベストな日焼け止めで紫外線から肌を守ろう
日焼け止めは紫外線対策に最も有効なアイテムだといえます。紫外線を浴び続けるとシミやシワができたり、場合によっては皮膚がんを起こすこともあるため、しっかりとした対策が必要です。
自身にぴったりな日焼け止めを見つけ、日々の紫外線対策をより快適に、そして効果あるものにしてくださいね。