災害時などに停電が起こると、電気機器は一切使用できません。そんなときも、手回し充電器なら電源の確保が可能です。便利な手回し充電器はメリット・デメリットを把握したうえで選ぶと、よりよい商品に巡り合えます。
今回は手回し充電器のおすすめ商品、選び方や使用時の注意点などを解説します。
手回し充電器のおすすめ商品7選
今回は、おすすめの手回し充電器を7種類ピックアップしました!手回し充電器の種類や価格は非常に豊富で、どの商品を購入したらよいか迷う方も少なくありません。「特に気になっている商品がない」という方は、ぜひ参考にしてください。
【Life Ideas】手回しソーラー式モバイルバッテリー
まずご紹介するのは、オレンジや赤、緑の見た目がかわいらしい手回し式のモバイルバッテリーです。こちら大容量バッテリーで2台のスマートフォンを同時充電することができます。ソーラーとマイクロUSBにも対応しており、手回しが大変なときには別の方法で充電が可能。懐中電灯機能がついているのもうれしいポイントです。
【Sozzby】多機能防災ラジオ
スマホ充電以外の機能も重視するなら、Sozzbyの多機能防災ラジオもよいでしょう。こちらはラジオと充電のほか、懐中電灯、読書灯、SOSアラームもついており、災害時やアウトドアの際などに活躍してくれます。手回しのほかソーラーとUSBケーブルにも対応しているのもポイントです。小型で軽量、防水機能ありと、持ち運びやすく大雨などに強いこと、オレンジ色の見た目がかわいらしいことも人気の理由でしょう。
【クマザキエイム】手回しソーラー蓄電ラジオ
防災用のラジオでもご紹介したクマザキエイムの手回しソーラー蓄電ラジオも、多機能な手回し充電器の1つです。充電、ラジオ、懐中電灯、外部音声、SOSアラームがついており、充電方法も幅広いのが特徴。液晶表示のチューナーは、電池残量もみやすい仕様です。三角形の見た目は珍しく、4つのカラー展開でおしゃれな防災グッズを集めている方にもおすすめだといえます。
【山善】長期保管型 手回し充電ラジオ
シンプルな見た目でも有能なのが、山善の長期保管型 手回し充電ラジオです。こちらはコンデンサー充電池を採用しており、10年放置してもすぐに充電できる優れもの。モバイルバッテリーとラジオ以外に、サイレン、LEDライトと小さくシンプルな見た目のなかにさまざまな要素が詰まっています。防塵、防水機能、電源タイプも多岐にわたり、防災グッズとして高い評価を集めています。
【SONY】ポータブルラジオ
大手メーカーの商品が安心という方には、SONYのポータブルラジオをおすすめします。スマートフォン充電のほかラジオとLEDライトも搭載しており、充電は手回し、乾電池でも可能です。手回しがしやすいハンドルや選曲つまみが大きいこと、表示窓や切り替えスイッチが大きいことなど、各所に使いやすさが垣間見えます。大手メーカーならではの細やかさが伝わる商品です。
【ファンクストレーディング】手回し充電器
大容量リチウムイオンバッテリーで、スマートフォンはもちろん、デジカメやタブレット、ゲーム機まで幅広い製品の急速充電を実現するのが、ファンクストレーディングの手回し充電器です。2台の機器を同時に充電することもでき、小さな見た目からは想像もつかないパワーを発揮します。1分の手回しで5分ぶんの充電ができる商品は、他にもなかなかないのではないでしょうか。
本当に役立つ手回し充電器の選び方
数ある手回し充電器のなかから、ご自身にあったベストな商品を選択するには、注目したい4つのポイントがあります。
充電性能の高さで選ぶ
手回し充電器の発電率は、商品によって異なります。手回しの数が少なくても、効率よく発電できるものを選ぶのがおすすめです。目安としては手回し1~3分で1分ほど通話が可能なものがよいでしょう。
手回し以外にも、ソーラーパネルや乾電池、マイクロUSB端子などがついていると、充電の方法が多岐にわたるのでおすすめです。
多機能な商品を選ぶ
災害時に使用する手回し充電器を選ぶなら、スマートフォンの充電はもちろん、ライトやラジオ、防犯ブザーなど幅広い機能を備えたものがおすすめです。ラジオはできれば、FMとAMの両方が受信できるものだと、地域の情報を確実にキャッチできます。また、大雨や噴火などさまざまな災害を想定し、防水・防塵機能のあるものを選ぶとよいでしょう。
サイズや重量にも注目して
いくら機能性に優れていても、かさばる大きさだったり重すぎたりすると、避難時のグッズに向きません。コンパクトなサイズで軽量なもの、できれば長さが15センチ以内で重量300g以下だと、持ち運びやすいでしょう。
製造元もチェックしたい理由
海外製の手回し充電器を中心に、安価な商品も多数あります。しかし、安い商品はハンドルが折れやすい、ラジオの受信が悪いなど、不具合が起きやすい傾向にあるため、幅広いシーンで長く活用するなら、製造元にも注目しましょう。日本製のもの、大手電機メーカーが製造しているものはやや価格が高めではありますが、故障が比較的少なく、保証もしっかりとしており安心です。
手回し充電器使用時の注意点
手回し充電器はハンドルを回すだけで簡単にスマートフォンを充電できますが、使用前、使用時に3つの注意点を確認しましょう。
充電ケーブルは事前に購入する
手回し充電器は充電用のケーブルが付属しているものと、別売りのものがあります。別売りのものや、異なる充電ケーブルしかついていないものだと、いざというときに使えないということにもなりかねません。
手回し充電器を購入する場合は、持っているスマートフォンに対応した充電ケーブルも事前に用意することを忘れないようにしましょう。
本体の充電も忘れずに行う
手回し充電器本体に内蔵されているバッテリーが充電されていれば、いざというときにすぐに使えます。できれば定期的な充電が理想ですが、防災グッズはこまめに点検したり充電したりする機会がなかなかありません。
意識的に3カ月に1回は充電するようにすると、内蔵している電池の寿命を維持することにも貢献します。
充電時はスマホなどの電源をオフにすると◎
実際にスマートフォンを充電する際には、スマートフォンの電源を切ると効率よい充電が可能です。もちろん、電源が入ったままでも充電できますが、待ち受け画面の状態でも、バッテリーは消耗しています。
災害時のちょっとした豆知識として、覚えておいてくださいね。
手回し充電器を購入するメリット・デメリット
手回し充電器にはメリットもありますが、使用時に困ることももちろんあります。人によっては充電式のモバイルバッテリーや電池式の懐中電灯・ラジオなどを別々に用意したほうがよい、と思うかもしれません。メリット・デメリットを知り、手回し充電器の購入を検討しましょう。
【メリット】電源が確保できなくても使用可能
最大の魅力ともいえるのが、電源の確保できない状況でも使える点です。災害時は電気が止まってしまう、避難所で個人的にコンセントを使えないということもありますが、そんなとき手回し充電器があれば、スマートフォンの電池切れを避けられます。
スマートフォンは情報収集や連絡手段として重宝しますので、手回しでいつでも充電できるのは重要です。
【メリット】アウトドアや災害時に活躍する
災害時のグッズとしてはもちろん、アウトドアでも活躍してくれるのも、手回し充電器の魅力です。最近は電気系の設備が整ったアウトドア施設もありますが、アウトドアの際は日常とは異なる環境で楽しみたい、という方も少なくありません。
また、アウトドアといってもキャンプからハイキング、マリンスポーツなど幅広いので、手回し充電器があると充電がすぐにできない状況でも役立ちます。
【デメリット】体力を消耗する
便利な手回し充電器ですが、「手回し」の名の通りハンドルをぐるぐる回して使用するので、体力を消耗するのが難点です。前述の通り、手回し充電器は1~3分の手回しで1分の通話ができるのが理想ですが、3分ぐるぐると回し続けるのは楽なものではありません。
緊急時はただでさえストレスや疲労が溜まりやすいので、体力をより消耗してしまうのは、デメリットだといえます。
【デメリット】音がうるさく迷惑になることもある
手回し充電器を使ったことがある方はわかるかと思いますが、ハンドルを回したときの音は、割と大きいです。避難所のようにプライバシーがあまり守れず、多くの方が一緒に生活をする環境では、手回しの音がうるさく迷惑になることもあります。
屋外などに出て手回しをすれば、周囲の方に迷惑をかけずに済みますが、充電のたびに外に出るというのは現実的ではありません。効率的に使用するためには、手回しだけでなくソーラーパネルや乾電池などでも使用できるタイプを選ぶのがおすすめです。
ベストな手回し充電器で、安心の充電を確保しよう
手回し充電器は災害時やアウトドア、急な停電時など幅広いシーンで活躍します。いざというときにすぐに使えるよう、ケーブルのチェックや動作確認、定期的な充電・メンテナンスを忘れないようにしましょう。
ぜひ機能性や大きさ、製造元などさまざまな観点からベストな充電器を選び、活用してください。