南海トラフ巨大地震で、瀬戸内海沿岸に津波は起きる?

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南海トラフ地震とは、いつ起きてもおかしくない状況にある巨大地震のことです。

内閣府の公表によると南海トラフ地震による被害予想は甚大なもので、死者は32万3千人、被害総額は約220兆円となっていて、どちらも、津波による被害が半数を超えているのです。

南海トラフ地震による津波被害は、太平洋沿岸地域が大きな影響を受けるとされていますが、瀬戸内海沿岸部ではどうなのでしょう。

今回は、瀬戸内海沿岸地域における南海トラフ地震におけるの被害予想と、津波現象について解説します。

目次

そもそもなぜ、南海トラフ地震と呼ばれているのか

まず初めに「南海トラフ地震」と、なぜ呼ばれているのか疑問に感じませんか?「南海トラフってなに?」と聞かれて、とっさに正解を答えることができる方は少ないでしょう。今回は、ここから始めていきますね。

南海トラフとは海の底でプレートがぶつかっているところ

南海トラフとは太平洋の底にある、「トラフ」のことを指して呼んでいます。さらに、トラフとは海溝より水深が浅く、幅が広い海底地形のことで「舟状海盆(しゅうじょうかいぼん)」とも呼ばれています。

ピンポイントで南海トラフを解説すると、次のように要約できます。

・太平洋にあるフィリピン海プレートと、大陸であるユーラシアプレートが接するところで、ユーラシアプレートにフィリピン海プレートが入り込んでいる場所を南海トラフと呼んでいる。

・範囲は静岡県から宮崎県までにおよぶ超広範囲となっている。

内閣府が公開している動画を紹介

「南海トラフ巨大地震編 全体版(17分26秒)」という、南海トラフや海溝型地震のメカニズムなどを含めた、南海トラフ巨大次地震を解説する動画が、内閣府から公表されています。

CGなど使ってかなりわかりやすい内容となっているので、詳しくはこちらでご確認ください。

内閣府 南海トラフ巨大地震編 全体版(17分26秒)http://wwwc.cao.go.jp/lib_012/nankai_all.html

瀬戸内海沿岸部の津波の影響はどうなるのか

太平洋沿岸部では南海トラフ巨大地震によって、甚大な被害が想定されています。では同じように海に面している瀬戸内海沿岸部への影響はないのでしょうか?

影響はゼロではない!5m以上の浸水個所も予測されている

本記事での瀬戸内海沿岸部とは、東は兵庫県から西は山口県までを指して呼んでいます。この地域における南海トラフ巨大地震による津波の影響は、ゼロではありません。岡山県や広島県など多くの県で、5m以上の浸水個所も予想されています。

ただ、淡路島や四国が存在することにより、かなり衝撃を和らげてくれるであろうとも考えられます。

防潮堤を全て閉じていれば海から直接の被害はない

沿岸部には「防潮堤」と呼ばれる、津波や高潮などを防ぐバリアが存在しています。南海トラフ巨大地震対策として、瀬戸内海沿岸地域でも防潮堤の拡張工事が進められているのです。

防潮堤を全て閉じれば、津波による海からの直接な被害が食い止められるとされています。

・沿岸部には防潮堤というバリアが存在する
・防潮堤を全て閉じれば津波による直接被害は食い止められる

瀬戸内海沿岸部の津波被害は山側から起きる!?

では瀬戸内海沿岸部の津波被害はどうなるのか、そのことについて解説します。先ほど防潮堤によって海から直接被害は防げるとお伝えしましたが、防潮堤が存在しない個所があるのですがどこなのか、わかりますか?

答えは海につながっている河川です

河川は山から流れてきて、海につながっています。そして河口には防潮堤はありません。

水門がある河川も存在しますが、多くは何もないので津波は河川を遡上(そじょう:流れを遡る)して行きます。そして、次の順番で津波の被害をもたらすのです。

1:津波が河川を遡上する
2:地震で堤防が崩れている
3:堤防が崩れたところから越水(堤防を越えて水が溢れだす状態)する
4:山側から水が流れて浸水被害を引き起こす

河川が小さいからと油断してはいけない

「ふぅ~ん、川を遡上ね。でも家の横の川は小さいから大丈夫でしょ」と、油断してはいけません。幅の狭い河川ほど遡上する勢いが強くなるので、かなりの上流までが浸水被害に遭ってしまうのです。

【POINT】
・幅の狭い河川ほど遡上の勢いが強い
・かなりの上流まで浸水被害に遭うので注意
・必ず津波ハザードマップを確認しておこう

津波ハザードマップを確認するとよくわかる

市町が配布している津波ハザードマップや、県や国が公表しているハザードマップを確認すれば、小さな川でも油断できないことがよくわかりますよ。

「参考図1・2」は国土交通省のポータルサイト「重ねるハザードマップ」から、岡山市の津波ハザードマップを抽出したものです。

次の参考図1でおわかりのように、赤まるの浸水個所は海からかなり離れた場所ですし、付近には小さな川しか存在しません。

【参考図1】

出典:国土交通省 重ねるハザードマップ https://disaportal.gsi.go.jp/maps/?ll=34.64606

なのに、津波による浸水被害が予想されています。それでは、状況を解説してみましょう。

小さな川を遡上し上流地点で越水している

【参考図2】

出典:国土交通省 重ねるハザードマップ https://disaportal.gsi.go.jp/maps/?ll=34.64606

上記の参考図2は、参考図1の赤まるの地域を拡大したものです。赤矢印が越水方向となり、中河川から小河川に津波が遡上して行きます。

そして越水予想地点にて堤防が地震によって崩れていたのでしょう、ここで越水が始まり標高の低い北側に浸水が起こっているのがわかります。

このように、瀬戸内海沿岸部の津波は海から離れた場所でも被害が予想されているのです。

津波だけじゃない!原因となる地震にも要注意

今回は瀬戸内海沿岸部の津波にフューチャーしていますが、南海トラフ巨大地震で起きる災害は津波だけではありません。津波を引き起こす原因となる地震そのものに注意が必要なのです。

地震規模は最大震度6強が予想されている

各市町が公開している地震ハザードマップである「ゆれやすさマップ」を見てみると、最大震度6強が予想されている地域がありますから、地震には要注意なのです。

【POINT】
・弱くても震度5弱なのでかなり注意が必要
・市町が公開している「ゆれやすさ」マップで確認しておこう
・南海トラフ巨大地震では瀬戸内海沿岸部でも震度6強の地震が起きる

まとめ

南海トラフ巨大地震での津波は、本記事内でお伝えしたとおり沿岸部だけでなく、小さな河川の上流部でも浸水被害が予想されています。海から離れているからと安心しないで、津波ハザードマップでしっかり状況を把握しておきましょう。

また、全域で地震への対応を強化する必要があります。家具の転倒防止など基本対策はきちんと行って、南海トラフ巨大地震に備えておきましょう。

出典

内閣府 南海トラフ巨大地震編 全体版(17分26秒)

http://wwwc.cao.go.jp/lib_012/nankai_all.html

国土交通省 重ねるハザードマップ

https://disaportal.gsi.go.jp/maps/?ll=34.64606

岡山市 ゆれやすさマップ

https://www.city.okayama.jp/cmsfiles/contents/0000012/12087/000166589.JPG

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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