スーパーエルニーニョで暖冬?全国的に寒いスタートで積雪1m超

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今回は、スーパーエルニーニョが発生して暖冬になるかも?というお話です。

みなさんは、スーパーエルニーニョと呼ばれる現象をご存じでしょうか?

天気予報などで「エルニーニョ」や「ラニーニャ」との用語を使っているシーンもありますが、実際には「なにそれ?」って感じですよね。

筆者も同様で「スーパーエルニーニョってなに?」て状況なので、ちょいと勉強してみたので復習がてらに、みなさんにお伝えしましょう。

目次

気象庁では使わないスーパーエルニーニョとは?

気象庁では「エルニーニョ現象」とは呼んでいますが「スーパーエルニーニョ」とは呼んでいません。

では、スーパーエルニーニョとはどのような現象なのでしょう。

調べて見るとスーパーエルニーニョとは俗称のようで「非常に強いエルニーニョ現象」を、スーパーと称しているようです。

海面水温が平均値より1.0℃~2.0℃以上高くなる現象をスーパーと呼ぶ

エルニーニョ現象は気象庁でも使われている用語で、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象を「エルニーニョ現象」と呼んでいます。

この時の海面温度の上昇は0.5℃以上ですが、上昇値が1.0℃~2.0℃以上になると「非常に強いエルニーニョ現象=スーパーエルニーニョ現象」となるようです。

また、その逆に同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象は「ラニーニャ現象」と呼ばれ、平均値より-0.5℃以下が該当します。

簡単にいえば「スーパーエルニーニョ現象は、地球全体が非常に熱くなる年」と、考えればいいようです!

典型的なエルニーニョ現象とラニーニャ現象

気象庁 エルニーニョ/ラニーニャ現象とは

この画像は気象庁が公開している「典型的なエルニーニョ現象とラニーニャ現象」が発生している際の、海面温度を示した図です。

左側の赤道付近が赤くなっている図が「エルニーニョ現象」で、右側の赤道部分が青くなっているのが「ラニーニャ現象」です。

エルニーニョ現象やラニーニャ現象は、数年おきに発生するといわれています。

エルニーニョ監視速報(No.373)から抜粋

気象庁 エルニーニョ監視速報(No.373)

調査していると、気象庁が「エルニーニョ監視速報」なる情報を、報道発表していることを知りました。

「エルニーニョ監視速報(No.373)」によると、2023年9月の実況と2023年10月~2024年4月の見通しが公開されており「冬の間はエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%)と予測」されています。

海面温度は2.0℃アップ!スーパーエルニーニョが確実となる

気象庁 エルニーニョ監視速報(No.373)

このグラフを見ると、この冬は海面温度が平均値よりも1.0℃~2.0℃以上となっています。

ということは、先の発生率と組み合わせれば「スーパーエルニーニョ現象が確実となる」といえるでしょう。

ウェザーマップ所属の気象予報士である片山氏も「この冬は8年ぶりにスーパーエルニーニョとなるのは確実」と、報告しています。

気象庁によると北海道での初雪は函館で11月4日に観測され、平年より3日遅い初雪となっています。

ただ、宇都宮では平年よりも20日早い11月26日に初雪となっており、地域によって差があるようですね。

スーパーエルニーニョ現象が起きると日本はどうなるのか

ここまでで、エルニーニョ現象とスーパーエルニーニョ現象の特徴や発生確率をお伝えしました。

ただ、スーパーエルニーニョ現象は気象現象の一種なので誰も止めることはできません。

そこで一番気になることは、スーパーエルニーニョ現象が起きると日本はどうなるのか?ということでしょう。

気象庁が示しているエルニーニョ現象発生時の、冬(12月~2月)の天候の特徴

気象庁 エルニーニョ現象発生時の日本の天候の特徴

スーパーエルニーニョ現象が起きるとどうなるのかを調査していると、気象庁が公開している「エルニーニョ現象発生時の日本の天候の特徴」サイトに辿り着きました。

先に説明しているとおり、気象庁では「スーパーエルニーニョ」との用語は使っていません。

したがって、気象庁が公開しているエルニーニョ現象が強く現れるとの理解でよいでしょう。

そこで、エルニーニョ現象発生時の、冬(12月~2月)の天候の特徴として、平均気温と降水量を紹介しましょう。

・平均気温:西日本で並か高い傾向
・降水量:東日本太平洋側、沖縄・奄美で多い傾向

となることが分かります。

暖冬になるといわれても、北海道では積雪100cmに到達

tenki.jp積雪100cmを超えた北海道 石狩沼田では24時間で60cmを超える大雪に

スーパーエルニーニョ現象が起きると予測されていますが、本記事を執筆している12月1日時点では、北海道付近は冬型の気圧配置となっています。

しかも、上川地方の幌加内では今シーズン最も早い積雪が100cm以上となる大雪に!

そのほか空知地方の石狩沼田では、24時間で62cmもの大雪となっています。

やはり天気は気まぐれというしかないのかも!

これまでの状況から、2023年夏ごろから「スーパーエルニーニョ現象」が発生すると予測されていました。

気象庁も90%以上の確率でエルニーニョ現象が発生し、温度差が1℃~2℃以上上昇することからスーパーエルニーニョ現象の発生が予測されています。

データ的には確定状況ですが、現実には北海道の一部地域では大雪に見舞われ、全国的にも寒い12月のスタートとなりました。

ただし、エルニーニョ現象の気温の特徴は「西日本が暖冬傾向になる」ことなので、北海道の大雪は関係なくやはり天気は気まぐれというしかないのかも知れませんね。

まとめ

今回は「スーパーエルニーニョ」とは、どのような現象なのか勉強のため調査してみました。

分かったことは海面水温が高く暖冬傾向になることで、特に冬は西日本が暖冬傾向が強いことです。

2023年12月1日現在では、全国的に気温が低く北海道の一部地域では100cmを超える大雪となっています。

暖冬と予測されていても、スタッドレスなど冬用タイヤや冬への備えは必要ですね。

参考サイト

気象庁 エルニーニョ/ラニーニャ現象とは 
気象庁 エルニーニョ監視速報(No.373)
気象庁 エルニーニョ現象発生時の日本の天候の特徴
tenki.jp積雪100cmを超えた北海道 石狩沼田では24時間で60cmを超える大雪に

Yahoo!ニュース この冬はスーパーエルニーニョ発生 日本で、世界で異常気象か

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これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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