洗濯板は手洗いで衣類などを洗うアイテムです。現代では洗濯はもちろん、乾燥まで洗濯機が自動で行ってくれるため、洗濯板は不要のように思われます。
しかし時代に遡ったアイテムを活用するメリットは多くあります。洗濯板は具体的に、どのようなシーンで活躍するのでしょうか。
今回は、使いやすくおすすめの洗濯板をご紹介します。さらに商品の選び方や正しい使い方、洗濯板を使う魅力も解説しますので、お読みいただき「いいな」と思ったら、ぜひ購入も検討してください。
おすすめ洗濯板7選!素材や洗いやすさ、機能性などをチェック
早速、おすすめの洗濯板を見ていきましょう。今回ピックアップしたのは、7種類の洗濯板です。気になる商品がありましたら、ぜひリンクボタンから詳細確認、購入へお進みください。
【土佐龍】サクラの洗濯板
まずご紹介するのは、高知県産の桜の木を使用した洗濯板です。木製で頑固な汚れを落とすのに最適で、軽い力でもしっかりと洗濯ができます。水に強く割れにくいので、長く使うことができるでしょう。飛び出したタイプの取っ手が持ちやすいので、力が弱い方でもゴシゴシ洗えます。
【AKOZLIN】洗濯板
AKOZLINの洗濯板は、竹製の厚みのある板で、耐久性に優れています。天然素材ならではの色や板のゆらぎもあり、自然な雰囲気が好きな方におすすめです。大きめの溝は、汚れをしっかりと落とすのに最適。50cm×17cmと洗濯板のなかでも大きめサイズで、メンズのパンツやバスタオルなど、手洗いが大変な大きな衣類も洗いやすいでしょう。
【イー・オクト】小さな小さな洗濯板
天然素材の小さな洗濯板をお探しの方におすすめしたいのが、イー・オクトの小さな小さな洗濯板です。こちらは手のひらサイズの洗濯板で、ハンカチや下着を洗ったり、部分的な汚れを落とすのに最適。国産の桜を使っているので、木製ながらも生地をあまり傷めません。持ち運びに便利なので、防災グッズとしても重宝します。
【イノマタ化学】ラブウォッシュ
イノマタ化学のラブウォッシュは、ただのプラスチック製の洗濯板ではありません。たらいに洗濯板が一体化したデザインで、つけ置き、洗いを1つで行うことができるアイテムです。底の部分には脚ゴムがついており、力を入れてもすべりにくいので、頑固な汚れもゴシゴシこすることができます。保管にはやや場所を取りますが、タライと洗濯板を別で用意しなくてもよいのは嬉しいポイントです。
【フレディレック】ウォッシュボード
フレディレックのウォッシュボードはドイツで生まれた洗濯板です。樹脂製の真っ白な洗濯板は、日本の生活様式に合わせて開発されており、シンプルなデザインとカラーも特徴的。機能性と、置き場所を選ばないおしゃれさを兼ね備えています。幅15センチ、縦30センチと大きすぎず小さすぎないサイズで、多くの衣類の洗濯に最適です。
【ファイン】ゴシゴシ シゴッキー
ちょっとユニークなアイテムをお探しの方、お子さまとお洗濯を楽しみたい方におすすめなのが、ゴシゴシ シゴッキーです。洗濯板の上に洗濯物をのせたら、ハンドルをスライドさせて汚れをかきだす仕組みとなっています。やや斜めになっているので力を入れて洗いやすく、持ち手やつるし穴があるなど、機能性も抜群です。
【日新商事】シリコンハンディータワシ エコッシュ
エコッシュはハンディサイズで使いやすい、シリコン素材の洗濯板です。柔らかで握りやすく、縦と横、2種類の溝を使い分けることで、デリケートな素材の洗濯ものの汚れも落とせます。先のとがった形にも注目で、この先端をうまく使うとピンポイントに洗えるのもポイントです。小さくて場所を取らないので、予洗いのために洗濯機付近に置いておくのもよいでしょう。
よりよい洗濯板を選ぶポイント
洗濯板にはさまざまな種類がありますが、「洗剤を付けた衣類などをゴシゴシとこすりつけるだけだから、どれでも同じだろう」と思われるかもしれません。しかし、選択を誤ると、使い勝手が悪く洗いの効果も期待できないので注意が必要です。
よりよい洗濯板に出会うために注目したいポイントは、大きく4つあります。
サイズで選ぶ
洗濯板を活用するなら、用途に合わせたサイズを選びましょう。小さなものを洗いたい、洗面台のような狭いスペースで使いたい、旅行先などに持っていきたい場合には、小さな洗濯板がおすすめです。手のひらサイズの洗濯板は持ち運びに便利で、どんな場所でも使えます。
日常的に、衣類などの大きなものの洗濯にも使いたい方は、大きめの洗濯板を選びましょう。大きなタライも一緒に購入すれば、シーツなども手洗い可能です。大きな洗濯板は洗うときに場所を取るので、浴室や屋外など、使用できる場所が限られてしまうのがネックですが、さまざまなものを洗うのに重宝します。
材質で選ぶ
洗濯板の材質も、注目したいポイントです。しつこい汚れを落とすのには、ゴシゴシ洗っても壊れにくい、木製の洗濯板がよいでしょう。反対に傷みやすい生地の洗濯ものは、汚れを落としつつも素材を傷つけない、プラスチック製のものがおすすめです。さらにデリケートなものの洗濯には、やわらかなシリコン製が便利だといえます。
ただし、木製は力加減次第でどんな素材の洗濯にも使用できますが、他の材質と比べて価格がやや高いものが多く、使用後にしっかりと乾かさないとカビが発生しやすいので注意しましょう。プラスチック製は、サイズ展開が豊富で安価に手に入れやすいですが、強い汚れを落とすのには向きません。シリコン製は手のひらサイズで汚れをピンポイントに落とすのが主な目的で、通常の洗濯をするのは難しいなど、それぞれデメリットがあることも覚えておきましょう。
用途で選ぶ
毎日の洗濯でしっかりと使う、出張の際の洗濯で使う、頑固な汚れを落としたいときだけ使うなど、洗濯板の用途はさまざまです。いつ使うか、どれくらいの頻度で使うか、どういった素材に使うかなどを具体的に連想し、用途に合った大きさや材質の洗濯板を選びましょう。
できれば「持ち手」つきのものを
洗濯板は大きさや材質に関わらず、四角く、洗濯に使う部分が波打っている形がメジャーですが、なかには四角ではなくキャラクターなどの形をしたものもあります。どういった形の洗濯板でも、できれば「持ち手」のついたものを選ぶと便利です。
持ち手があると板を押さえやすいので、より力をいれて洗えます。また、持ち手部分をフックにひっかけて収納できるので、立てかけて乾かしているうちに洗濯板が倒れてしまう、裏面が乾かずかびてしまうといったトラブルも防げるでしょう。
持ち手は板の端をくりぬいて手で持てるようにしたものと、四角い板に持ち手部分が付け足されたようなタイプがあります。後者のほうがより持ちやすく、洗濯板を大きく使えるのでおすすめです。
洗濯板のメリットとは?うれしい効果を知ろう
洗濯機なら洗剤を入れてコースを選び、ボタンを押すだけで洗い・すすぎ・脱水などを自動で済ませてくれます。便利な家電があるのにわざわざ時代に遡って洗濯板を使うことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
節電・節水効果
洗濯機は確かに便利ですが、1度の洗濯に大量の水を使います。たとえば12kgの洗濯をする場合、使用水量の平均はドラム式でおよそ83リットル、縦型の洗濯機は150リットルです。また、洗濯機を動かすための電気代も、決して安くはありません。
洗濯機の容量や種類、電気代や水道代の基本料金によってかかるお金は変わりますが、前述の条件の場合かかる1回あたりの水道代は、ドラム式で約22円、縦型はおよそ40円もかかります。1回の洗濯にかかる電気代は、2~4円程度です。
洗濯板を使って手洗いをすれば、電気代は0円で済みます。使用する水量は洗濯ものの数や大きさにもよりますが、洗濯機のように何十リットルも使うことはありません。節電・節水で家計にも環境にも優しいのが、洗濯板のメリットの1つだといえます。
汚れが落ちやすい特性
洗濯機は汚れの量や洗濯ものの素材に関わらず、すべて同じ強さで洗うので、汚れが落ちていないこともあります。洗濯板は直接衣類をこすりつけて洗うので、汚れが落ちやすいのも魅力です。汚れ落ちのよい特別な洗剤を使わなくても汚れが取れやすいので、洗剤による環境や人体への影響が気になる方も安心でしょう。
災害時や非常時にも便利!
災害やさまざまな理由で、電気が止まってしまう可能性はゼロではありません。電力の供給が停止すると、当然洗濯機も使えなくなってしまいます。数時間、1~2日程度なら耐えられるかもしれませんが、何日も電気が止まって洗濯機が使えないとなると、洗濯ものも溜まりますし、汚れがどんどん落ちにくくなる、夏場などは使用済みの衣類のカビやにおいも気になるところです。
洗濯板は電気不要なので、災害時でも関係なく洗濯ができます。少量の水や洗剤で汚れを落とし、緊急時も清潔な服やタオルなどが使えるのは嬉しいですね、
洗濯板の基本の使い方
洗濯板を生活に取り入れていきたいと思っても、初めてで使い方がわからない、なかなか汚れが落ちない、正しい使い方ができているか不安、という方もいるでしょう。最後に、基本の洗濯板の使い方を解説します。
①洗濯板を水に浸ける:このとき、洗濯板の溝がカーブしている方を下にする。持ち手がある場合は持ち手が上になる向きでよいが、ない場合は「U」のような向きになるように持つ。
②洗濯ものに洗剤をつける:洗濯ものを水でよく濡らしてから、洗濯板の上に広げて置く。洗剤や石鹸を、汚れが気になる場所に塗り込む。
③こすって洗う:洗濯板と洗濯ものをそれぞれしっかり持ち、こすりつけるようにして洗う。洗濯ものを利き手で、洗濯板は利き手と反対の手でおさえるとやりやすい。
④すすぐ:洗濯板の下に溜めた水ですすぎ、汚れの落ち具合を確認する。落ちていない場合はこすり洗いとすすぎを落ちるまで繰り返す。
⑤仕上げ:新しい水で洗剤が落ちるようにしっかりとすすぎ、しぼって干す。洗濯機に入れる前の予洗いの場合は、仕上げをせず洗濯機に入れてもよい。
ベストな洗濯板を非常時にも活用しよう
洗濯板は洗濯に使用する水量を大幅に節約しながら、汚れをしっかりと落とすことに貢献します。さまざまなサイズや素材のものがありますが、用途に合ったものを選ぶと、活用しやすいでしょう。
水を多く使えない、電気が使えないといった非常時にも、洗濯板は活躍します。日常的に使用する予定がないという方も小さな洗濯板を用意しておくと、災害時などに役立つのでおすすめです。いざというときにスムーズに使えるよう、洗濯の練習もぜひしてみてください。