BCP対策と「事業継続力強化計画認定制度」を分かりやすく解説

BCP（事業継続計画）は、災害が起きた時に会社の被害を最小限に留めて、早急に復旧して業務ができるような策を計画しておくことだよ！

そうだね！災害がいつ起きるかによって、対策は違ってくるし、当然家族も被災しているだろうから、簡単な対策ではないのは間違いないね。

ニャン太のいう通り、できない計画じゃ意味がないけど、各企業は『できる計画』を考えて作っているんだ！

例えば、地震が起きて停電したらニャン太も困るでしょ！

じゃあ、停電が解消するにはどうしたらいい？

そうだよね！停電になったら電力会社の人達が、頑張って工事して直してくれるから、電気が使えるようになるよね。

じゃあ、その電力会社が地震で被害に遭ってたらどうなると思う？

でしょ！停電を直してくれる電力会社が被害に遭って、復旧工事ができないと停電が続いてみんなが困るよね。

そこで登場するのがBCPなんだ！日本語でいうと「事業継続計画」だから、災害が起きても事業が継続できる対策を計画しているんだね。

そうそう、そんな緊急事態を想定して計画しているから、会社が機能しなかったら、応援に来てもらう計画も盛り込まれているんだよ。

いろいろな緊急事態を想定して、一早く停電を復旧する事業を再開できるように、色んな対策が考えられているんだ！

もちろん大変だよ！でも、このBCP対策があるからこそ、災害時でもライフラインが早く復旧しているんだ。

内閣府の令和元年時点の実態調査では、BCP対策は大企業では8割が進めているから、令和4年ではもっと進んでいるはずだよ。

大企業は、資本金10億円以上かつ常用雇用者数50人超等の会社になってる。まぁ、ほとんどが上場企業だね。

うん、そうなるね！BCPについては、水道・ガス・電気・通信・輸送など、ライフラインに関連している企業は対策済みなんだよ。

ニャン太、いい質問だね！実は中小企業でのBCP対策は２割弱なんだ。

まぁ、ダメっていえばダメなんだけど、仕方ないところもあるんだよ。

さっきもいったけど、BCP作るのって大変なんだ。大企業なら専門の部署を作って、BCP対策が仕事の人を作れるけど、中小企業ではそんな余裕がないからね。

ぶっちゃけると、そういうことだね。人もそうだしBCPに詳しい人材も不足しているから、なかなか作れないのが現実なんだ。

いや、BCP対策がないと100％事業ができない訳じゃないよ。ただ、計画しておく方が、より被害を抑えられて、早く仕事が再開できるってことだね。

会社は仕事して対価としてお金をもらっているから、災害で仕事ができないと収入がなくなるでしょ。そうなると、社員の生活も困ることになるんだ。

そうなんだ！そこで、中小企業庁が2019年7月から「事業継続力強化計画認定制度」をスタートさせたんだよ。

BCPの簡易版みたいな感じになっているからね。中小企業庁が手引きを作っていて、策定方法が解説されているから、理解できれば作りやすくなっているね。

そうそう、おトクなことがあるんだよ！認定してもらうと、税制措置や金融支援、補助金を申請する時の加点になるから、災害時に対応する設備投資がしやすくなるメリットがあるよ。

そうだね、2021年4月末時点で26,605社が認定を受けているよ！

国内の中小企業の数は、約419万社なので・・1％未満だね。

会社の数が多いから、割合を出すとどうしても少なくなってしまうよね。

中小企業ではマンパワーが不足しちゃうし、現状維持をするのがやっとの会社もあるから、難しいよね。