自助・共助・公助は防災に重要な言葉!その意味を詳しく解説

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自助、共助、公助という3つの単語を聞いたことはあると思います。エッ知らないよ!と言われる方でも「自助」の単語は、頻繁にテレビなどで使われているので、聞いたことはあるでしょう。

ここでは、自助、共助、公助とはあくまでも防災用語としての扱いで解説していきます。知っているのと知らないのとでは、近所づきあいも変わってくるかも知れません。

特に災害時に生き残るために大切なの単語である「自助については、しっかり把握しておきましょう。

目次

「自助」とは、災害から自分の命をまもること

まず自助についてですが、これは災害から自分の命を守ることをいいます。自分自身が助からないと、家族を助けることもできませんからね。

命だけでなく体にけがを負うことなく、元気な状態で危機を避けたいものですね。そのために何が必要か考えてみましょう。

自宅や会社など屋内での行動 -地震編-

自宅や会社など屋内にいる時に地震が起きたとします。その時にとるべき行動は何かわかりますか。

そうです!「机の下などに身を隠して圧死を防ぐ」ことですね。

  • 机や頑丈なテーブルの下に身を隠して圧死を防ぐ
  • エレベーターは絶対に使わない
  • 直ぐに外に飛び出さない
  • 街中では割れたガラスの破片が降ってくるかも

地震が起きただけでも最低これだけの項目を、瞬時に判断しなくてはなりません。自分の命を守るためには、防災の知識は重要なのです。

自宅や会社など屋外での行動 -津波編-

地震が起きた後に襲ってくるのが津波であり、津波から身を守るために行う行動は「高台に逃げる!」です。

  • 自宅からどこに逃げるか事前に把握しておく
  • 出先ではどの方向が高いのか常に確認しておく
  • スマホに防災アプリをインストールしておく
  • とにかく高いところに逃げる

自宅や会社などいつも利用する場所では、津波が発生した場合どこに逃げるのか把握しておく必要があります。

そうではなく、出張先や外出先などでは常にどちらが地盤が高い方角になるのか、常に意識しておくことが重要です。

津波誘導看板を設置している自治体がほとんど

東日本大震災以降、沿岸部の自治体では津波時の誘導看板として、至るところの電柱や目標物に「標高○○m」との看板が設置されています。

また、その近くには津波避難場所への誘導看板が設置されている場合も多いので覚えておきましょう。

スマホへの防災アプリのインストールがおススメ

スマホに防災アプリをインストールしておくのもおススメで、全国どこにいてもその場所から一番近い避難場所を教えてくれますし、災害情報をいち早く収集できます。

さまざまな防災アプリがあるのですが、次の3つのアプリがおススメなので是非インストールみてください。

自宅や会社など屋内での行動 -豪雨編-

台風については比較的対策しやすい気象現象で、数週間前から天気予報などで刻々と情報を入手できるので、不要不急の外出はしなくてよくなります。

ただし、台風の豪雨による河川の氾濫には対処が必要となってきますが、豪雨災害から身を守るには次の手段を実行してください。

  • 洪水ハザードマップで浸水深を把握しておく
  • 土砂災害の影響がないか把握しておく
  • 安全な避難所を把握しておく

自宅や会社が豪雨によって浸水するか否かは、ハザードマップを確認するのが一番ですから、ハザードマップをきちんと確認しておく必要があるのです。

自宅や会社など屋外での行動 -豪雨編-

では自宅や会社が浸水するので危険と判断した場合、どのタイミングで逃げるのがよいでしょう。

  1. 避難勧告がでてから逃げる
  2. 道路が川のようになったので逃げる
  3. ゴウゴウと突風がふきだしたので逃げる

これら3つとも最悪のタイミングになり、逃げる判断は「危ないな」と感じてからでは遅いのです。

先にお伝えしたハザードマップで浸水するか否かを予め確認しておき、まだ豪雨になっていない時点で逃げるようにしてください。

こうなったらもう逃げない自宅の2回に垂直避難する

  • 道路が川のようになった
  • ゴウゴウと突風がふきだした
  • 河川の堤防が決壊した

このような状況になったらもう逃げてはだめで、逃げる途中で命が奪われる可能性がとても高くなっているのです。

道路が川のようになってしまうと歩ける状況ではなく、水流で転倒してしまいそのまま流されてしまいます。

このような場合は、自宅の2階へと垂直避難するのが有効です。

「共助」とは、家族、隣近所、地域で助け合うこと

今度は「共助」についてです。家族単位で見たときは「家族が助かることも自助」といわれることもありますが、ここでは家族を助けることは共助に分類することとします。

避難場所や連絡手段を話し合っておく

家族全員が自宅にいる場合だと、それぞれが自分の命を守り、自助と共助が両立するのですが、離れ離れの時にどうすればよいでしょう。

  • 避難先を決めておく
  • 連絡手段を決めておく
  • 避難グッズを用意しておく

このような準備が普段から必要であり、特に避難先は確実に決めて把握していないと、携帯が使えない場合だと合流することすらできません。

避難が必要な災害時には携帯電話はつながらないと考えておこう

避難所が開設されて、避難勧告が発令されている状況だと携帯電話は使えないと考えておいた方がよいです。

  • 災害用伝言ダイヤル(171)
  • 災害用伝言板(web171)

LINEも電話もできない状況になると、とても不安になってしまいます。そんな時に役立つのが、これらの伝言ダイアルや伝言板なのです。

緊急回線で利用できるため、通常回線がパンク状態でも利用できるメリットがあります。

ぜひとも、平常時に家族で話し合って使い方や伝言方法を決めておいてくださいね。

家族も無事なら地域のお年寄りを助けよう

自分も家族も無事であれば、次に近所のお年寄りに声をかけて無事に避難しているか、ケガはしていないか確認してあげましょう。

もちろんお年寄りに限らず、近所の方の安否を確認するのも共助の役割でもあります。

自助で行うことがすべて共助につながる

自助では、さまざまな知識が必要であることをお伝えしてきました。ハザードマップの必要性や避難のタイミングなど知っておかなければならないことが、いくつもありましたよね。

これらは全て共助でも必要な知識になりますから、自助を行うことができれば自然に共助も行えるということになるのです。

公助は国や自治体が行ってくれる支援のこと

最後に公助ですが、これは国や各自治体が行ってくれる支援のことです。国や各自治体では公助をきちんと行えるよう、防災計画を策定していて災害時にはこれに基づいて支援を行うようになっているのです。

身近な公助は避難所の開設

災害時にもっとも身近な公助は、避難所の開設になります。

  • 学校や公民館などの鍵を開けて、中で待機する
  • 避難してきた方を迎え入れる
  • 安否確認のためのリストを作成
  • 毛布や水やお茶を配る
  • 災害対策本部と連絡をとる

このような行動が公助だとイメージすると、分かりやすいでしょう。もっと細かい行動もありますが、行うのは行政側なのでこれくらいにしておきます。

まとめ

自助、共助、公助の意味は、自助が最初に行う行動で2番目に共助にて家族や地域の方と助け合い、最後に公助にて行政の支援を受けることを意味しています。

つまり、自助なくしては共助はできないということなのです。さらに、自助を実行するには普段から防災知識の習得が、必要であるということはおわかり頂けたでしょう。

自分が助かるためにも本記事で紹介した知識は、最低限身につけておくと役立ちますよ。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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