ハザードマップは、危ない場所を知るための地図なんです!

本サイトはプロモーションが含まれています。

ハザードマップは現在では認知度も高く、誰もが知っている地図になってきました。

それでも、モバイル社会研究所が行なったアンケートでは、ハザードマップを知っている人は、38.6%(8,837人を対象)と、約4割となっています。

そこで、「ハザードマップって、どんなものなのか?」を、子どもにも分かりやすく伝わるように執筆してみました。

大人の方も、どんな種類のハザードマップがあるのかが分かるので、ぜひご覧ください!

目次

ハザードマップは危ない場所を知るための地図

先ずは、「ハザードマップってなに?」からお伝えしていきましょう。

直訳すると、「ハザード=危険」と「マップ=地図」なので、「危険な地図」になってしまいます。

地図が危ないのではなくて、「危険な個所を知らせてくれる地図」と覚えるといいですよ。

ハザードマップの種類は基本的に2種類+α

今度は、ハザードマップの種類についてお伝えしましょう。

ハザードマップを分類すると、全国どこでも作成されるハザードマップと、特定の地域に限定されるハザードマップの2種類に分かれます。

全国で作成されているハザードマップは2種類

全国で作成されているハザードマップは、次の2種類です。

・洪水ハザードマップ
・土砂災害ハザードマップ

大雨が降ると、全国どこでも洪水が起こる危険が高まりますし、急な山の斜面では、山が崩れる土砂災害が起こる可能性が高くなってきます。

ですから、全国で作成されているハザードマップは、洪水と土砂災害の2種類のハザードマップとなってきます。

本来なら、地震も全国どこで起きてもおかしくないのですが、全国で作成されていないので、ここでは敢えて外しています。

洪水ハザードマップ

出典:重ねるハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/index.html

洪水ハザードマップは、色がついている個所が浸水することを教えてくれる地図です。

色別の浸水する深さと意味を解説すると、次のようになってきます。

出典:国土交通省 水害ハザードマップ作成の手引きhttps://www.mlit.go.jp/river/basic_info/jigyo_keikaku/saigai/tisiki/hazardmap/suigai_hazardmap_tebiki_202112.pdf

土砂災害ハザードマップ

出典:兵庫県CGハザードマップ
http://www.hazardmap.pref.hyogo.jp/hazmapap/top/select.asp?dtp=9#

土砂災害ハザードマップは、色が付いている箇所は「土砂崩れによって被害を受ける個所」となっているので、色が付いている範囲から逃げないとダメなことを、教えてくれる地図です。

土砂災害ハザードマップの凡例は、けっこう複雑なので覚えるのは難しいですね。

なので、大雨の時などの大雨警報や土砂災害警戒情報が気象庁から発表されたら、「色の付いている範囲から、とにかく逃げる」ことだけ覚えておきましょう。

地域限定のハザードマップについて

次に、地域限定のハザードマップについてですが、次のようなハザードマップが挙げられます。

・地震ハザードマップ(ゆれやすさマップ)
・津波ハザードマップ
・高潮ハザードマップ
・火山ハザードマップ

地震ハザードマップは全国で作成されていない

地震は全国どこで起きてもおかしくない災害ですが、実は自治体による地震ハザードマップは、全国では作成されていないのです。

また、地震ハザードマップは「ゆれやすさマップ」とも呼ばれています。

なぜ、地震ハザードマップ(ゆれやすさマップ)を全国の自治体が作成しないのか、真意はは分かりませんが、「地震が起きた時の対処方法」は知らせてくれています。

津波・高潮ハザードマップは沿岸部地域で作成される

津波や高潮の災害が起きるのは、海の近くの地域に限定されます。

ですから、津波ハザードマップや高潮ハザードマップは、災害が予想される地域のみで作成される地図となっています。

火山ハザードマップも火山のある地域で作られている

火山ハザードマップも作られているけど、この地図も「火山のある地域」限定で作られている地図です。

最近では自治体の作成するハザードマップもWEB版が増えてきている

ハザードマップは自治体が作成し、住民に配布を行ないます。

でも、配布してもどこかにしまい込んで、いつでも見れるようにしている家庭は少ないです。

デジタル化が進んで、スマートフォンも今や1人に1台の時代となってきているので、スマホでいつでも確認できるように、自治体のハザードマップもWEB版が普及してきています。

ハザードマップは必ず確認しておこう

ハザードマップに関するよくある質問

家にハザードマップがないのですが、どうしたらいいですか?

紙媒体で配られているハザードマップは、どこかに行ってしまうことが多いです。そんな時は、自治体のホームページで確認できます。「○○市 ハザードマップ」で検索すると見つかります。また、国土交通省が公開している「重ねるハザードマップ」からも、自宅付近の危険度を知ることができますよ。

土砂災害ハザードマップにある、黄色の部分に自宅があります。逃げた方がいいのでしょうか?

土砂災害ハザードマップの黄色部分は、恐らく「土砂災害警戒区域」でしょう。土砂災害が起きる危険性が高い地域となっています。大雨警報や土砂災害警戒情報が発表されたら、必ず避難しなければなりません!

雪崩ハザードマップがあると聞いたのですが本当ですか?

本当です!北海道などには「雪崩ハザードマップ」があります。「北海道雪崩危険個所マップ」として、WEB上で公開されています。

参考サイト
国土交通省 重ねるハザードマップ
https://disaportal.gsi.go.jp/index.html
兵庫県CGハザードマップ
http://www.hazardmap.pref.hyogo.jp/hazmapap/top/select.asp?dtp=9#
富士山火山防災マップ
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/8915/fujimap.pdf
モバイル社会研究所
https://www.moba-ken.jp/project/disaster/disaster20210602.html#:~:text=%E3%83%8F%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%88%E8%87%AA%E7%84%B6%E7%81%BD%E5%AE%B3%E3%81%AE,%E5%89%8D%E5%B9%B4%E6%AF%94%2B0.5%EF%BC%89%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
北海道雪崩危険個所マップ
http://www.njwa.jp/hokkaido-sabou/nadare/index2.html

国土交通省 水害ハザードマップ作成の手引きhttps://www.mlit.go.jp/river/basic_info/jigyo_keikaku/saigai/tisiki/hazardmap/suigai_hazardmap_tebiki_202112.pdf

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

目次