レインコートに防水性は欠かせませんが、より高性能の商品をえらぶと大雨のなか避難するといった災害時でも役立ちます。
そうとわかっていても「機能性が高い商品にはおしゃれなデザインのものがないんじゃない?」と気になるかもしれませんね。
そこで今回は、大雨にも耐えられるほど高い防水性能がありながら、かつおしゃれに着こなせる商品5点ご紹介します。
レインコートの購入を検討されている方は、日常も災害時にもメリットがあるお得な商品をえらんでみませんか?
レインコートが災害時にも必要な理由~防水性はどうやって見極める?
はじめに、「なぜ災害時にレインコートが必要なのか」そして「災害時にも役立つレインコートとはどのようなものか」を簡単に解説しましょう。
低体温症のリスクは冬期だけにかぎらない
低体温症と聞くと、寒い時期に気をつけるというイメージをもつ方は多いのではないでしょうか。
しかし、低体温症は冬期にかぎらず、スポーツでかいた汗をそのままにするなど日常生活のなかでもおこり、その発症数は熱中症とおなじくらいともいわれています。
低体温症とは、体の中心部の温度が35度以下になることで正常な体の機能が保てなくなり、死に至ることもあるおそろしいものです。
それは雨でぬれた衣類をとおして体が冷えることでも十分起こりえます。
台風や豪雨時には、雨がつよくなるまえに避難することが大事ですが、近年では、急に、かつ局地的に激しく降ることもめずらしくありません。
そのため、あまり防水性がないレインコートだと雨がしみてきて体が冷え、長時間体が濡れたことで低体温症におちいるリスクが高まるのです。
「耐水圧10,000mm」なら大雨にも耐えられるレベル
では、レインコートの防水性能はどうやって判断できるのでしょう。
どのくらいの雨に耐えられるのかを知るには、商品の「耐水圧」が手がかりになります。
耐水圧とは水の圧力に耐えられる性能をしめすもので、厳密には防水と耐水は異なるのですが、ここではおなじように理解しても問題ありません。
耐水圧は数値が大きいほど防水性能があがります。一般的に傘の耐水圧が500mm程であり、耐水圧2,000mmで中雨、耐水圧10,000mmで大雨に耐えられるレベルだとされています。
したがって、通勤通学などの日常的なレインコートの着用だけを考えると、耐水圧2,000mm程でもよいでしょう。しかし、豪雨時の避難はもちろん、ハイキングやキャンプなどアウトドアシーンで着る機会のある方には、耐水圧10,000mm以上がおすすめです。
衣服内の水分を外に逃がす「透湿性」
レインコートを快適に着るためには「透湿性」がポイントになります。
透湿性とは衣服内の水分を外側に逃がす性質のことで、数値が高くなるほど蒸れにくい商品ということになります。
蒸れにくいレインコートを探すなら、透湿性5,000g、できれば8,000gがよいとされています。
レインコートはおしゃれと機能性を両立できる!耐水圧10,000mm以上の商品5選
それでは、おしゃれで機能性のあるおすすめレインコート5選をご紹介しましょう。
ここでとりあげるのは、いずれも「耐水圧10,000mm」または「耐水圧20,000mm」の商品です。
ぜひお気に入りの一枚をみつけてくださいね。
「namelessage」フードの着脱でおしゃれに使い分け
すっきりしたデザインで、通勤時もスタイリッシュにきめられそうなこちらの商品は、耐水圧10,000mmです。
フードは立体的なつくりで首元から顔の側面までしっかりカバーしてくれます。フードを取り外すと襟・肩口の見た目が変わるので、デザインからも日常・災害時での使い分けができそうですね。
袖口はゴム付きの2重構造、ポケットはスナップボタンでしっかりしめるなど、細かな部分まで雨風をふせぐ工夫がほどこされています。
【商品情報】
サイズ:S(着丈103㎝)、M(着丈105㎝)、L(着丈107㎝)、XL(着丈109㎝)
収納袋付き
「namelessage」ロング丈で自転車でも便利
こちらは耐水圧20,000mmと高い防水機能で、キャンプなどアウトドアシーンでも十分に雨風をふせいでくれる頼もしい商品です。
ロング丈なので、自転車にのるときの雨対策や防寒具としても役立つでしょう。ゆったりシルエットでリュックを背負っていてもその上から羽織ることができます。
肩口から袖にかけて色がきりかわ、落ち着いた2トーンでおしゃれなデザイン。ペアで買いそろえてもよいですね。
【商品情報】
サイズ:着丈110㎝
収納袋付
「LAD WEATHER」高い透湿性と明るいカラー
こちらはアウトドアブランドが販売するだけあり、耐水圧20,000mm・透湿性20,000gと高い防水性能と快適さをかねそなえています。キャンプ時のテント設営から災害時の片付け作業まで幅広く活躍してくれるでしょう。
縫い目から雨が入りこまないようシームステープをつかい、かつ止水ファスナーの上を覆いかくすよう2重に布をかぶせた構造になっています。また、背中のラインと胸元のロゴが反射材になっているので夜道でも安心。
色は6色(ブラック・ネイビー・カーキ・ライトブルー・ピンク・イエロー)。明るい色なら雨の日の沈んだ気持ちもポジティブにしてくれそうですね。
【商品情報】
サイズ:フリー(後ろ着丈101㎝・前着丈111㎝)
「HKeeper」ウエストと裾をしぼってスッキリライン
こちらは、ウエスト部分と裾にヒモがあり、そのままだと“Aライン”のふんわり感、ヒモをしばると“Iライン”のスッキリした印象になる商品です。
もちろん、耐水圧10,000mmで、生地の表面には撥水加工もとられています。裏面には防水性能を高めるTPUラミネート加工をほどこし、通勤通学からスポーツ観戦など幅広いシーンで活躍できるでしょう。
およそ360gと軽量なので、長時間の着用でも苦にならず快適に動くことができそうですね。
アイスブルーやペールグリーンなど7色あります。
【商品情報】
サイズ:M(着丈106、袖丈56)、L(着丈112、袖丈61)、XL(着丈120、袖丈66)
収納袋付き
「Doqment」東レのハイレベル素材&豊富なサイズ展開
こちらは日本品質「東レ」のすぐれた防水透湿素材をつかい、耐水圧10,000mm・透湿性10,000gを実現しています。
さらに背中には風通しをよくするためのデザインも取り入れられており、蒸れによる不快感をふせぐ工夫が細部までゆきとどいています。
前すそ部分にはジッパーで開閉できる三角マチがついているので、雨天時の自転車通勤や大きく体をうごかす作業時でもしっかり防水対策ができるでしょう。
色はシルバー・ネイビー・ピンクの3色、サイズはS~3Lまでそろっています。
【商品情報】
サイズ:S(着丈100㎝)、M(着丈117.5㎝)、L(着丈122㎝)、LL(着丈126.5㎝)、3L(着丈128.5㎝)
収納袋付き
憂鬱な気分をポジティブにしてくれるレインコートをみつけよう
「雨の日は気分が憂鬱になる・・」という方は多いかもしれません。
レインコートは雨で衣類が濡れるのを防ぐことが1番の目的ですが、せっかく着るならおしゃれな商品だと気分も明るくなれそうですね。
少しでも気分をポジティブにしてくれるものこそ災害時には必要です。
「雨だけど、これ着て頑張るか!」といった日常のなかに生まれる気持ちの積み重ねは、同じレインコートを災害時に着たとき心の支えにもつながるでしょう。
ぜひ、おしゃれと機能性をかねそなえたお気に入りのレインコートをみつけてくださいね。
【参考文献】
総合南東北病院『寒い季節、だれもが気をつけたい 低体温症』
ユニネクマガジン「耐水圧・透湿性とは?合羽を選ぶ前に知らなきゃ損!」
(以上)