豪雨とは!?ゲリラ豪雨・局地的豪雨・短時間豪雨とはどんなもの?危険性や情報収集先も解説

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豪雨とは、気象学的には「大雨注意報の基準以上の雨が降ること」を指していて、災害級の大雨が降った、または降ることを意味しています。

例えば、天気予報で「これから降る豪雨に警戒が必要です!」とは言いません。

「これから降る雨は、○○豪雨に匹敵る大雨となるので、最大級の警戒が必要です!」とのアナウンスが正しいとされます。

ですが、集中豪雨とかゲリラ豪雨と言った、雨に関する専門用語も存在します。

今回は、豪雨の使い方や、豪雨がもたらす災害について詳しく解説しましょう。

目次

大雨と豪雨、気象学的に使い方が異なるだけ

気象学的な意味で捉えた場合、豪雨という用語を使用する際は単独で使用せず、「これから降る雨は、○○豪雨に匹敵る大雨となる」などと、「例え」として利用されています。

大雨によって起きた災害には、「○○豪雨災害」と名前が付けられる

これまで起きてきた多くの大雨での被害に対して、それぞれ名前がつけられています。

この場合には、「大雨」ではなく「豪雨」が用語として使われるのが一般的となっています。

 

災害の名称 災害時期
平成30年7月豪雨=西日本豪雨 2018年6月28日~7月8日
平成29年7月九州北部豪雨 2017年6月30 日~7月10 日
平成27年関東・東北豪雨 2015年9月7日~11日
平成26年8月豪雨  2014年7月30日~8月20日
平成24年7月九州北部豪雨 2012年7月11日~14日

つまり、「豪雨とは大雨によって起きた災害を指す呼び名となっている」と認識していれば、気象学的には問題ないこととなります。

ゲリラ豪雨・集中豪雨など「酷く降る雨」を意味した言葉もある

では普段、大雨が降る際に豪雨という用語は一切使わないのか!?というと、そうでもありません。

「ゲリラ豪雨」や「集中豪雨」といった用語は、普段からよく使うことがあります。

ゲリラ豪雨とは集中豪雨の一種!局地的な大雨が降る様子

ゲリラ豪雨という用語は、気象学では明確な定義がありません。また、ゲリラ豪雨は日本だけの呼び方となります。

ですから気象庁では気象学に基づき、「局地的大雨」とか「短時間強雨」との用語で状況を解説しています

一方、民間の気象予報士によるテレビなどの天気予報では、分かりやすい「ゲリラ豪雨」との用語を用いて解説を行っています。

【POINT】

・ゲリラ豪雨という用語は、気象学では明確な定義がない

・ゲリラ豪雨という用語を使うのは日本だけ

・気象庁では、「局地的大雨」や「短時間強雨」と呼ぶ

・民間の天気予報では分かりやすく「ゲリラ豪雨」を使う

豪雨とは、とても酷い雨が降る様子を表している

ゲリラ豪雨にしても集中豪雨にしても、とても酷い雨が降ることに違いありません。

ですから、豪雨という用語を使う際は「とても酷い雨が降る様子」を表していると理解して問題ないでしょう。

逆に「局地的大雨」や「短時間強雨」をいい換えると!?

先ほど、気象庁は「ゲリラ豪雨」のことを「局地的大雨」とか「短時間強雨」と、いい換えて表現しているとお伝えしました。

逆に「豪雨」の用語を使っていい換えると、「局地的豪雨」「短時間豪雨」とも呼ぶことができるはずです。

【POINT】

・「局地的大雨」や「短時間強雨」を豪雨を使っていい換えると

・「局地的豪雨」や「短時間豪雨」と呼ぶことができる

 

「局地的豪雨」や「短時間豪雨」には共通した怖さがある

台風や前線に伴う「局地的豪雨」や「短時間豪雨」には、短時間にピンポイントで一定の地域に多くの雨が降る、といった共通した怖さがあります。

「局地的豪雨」や「短時間豪雨」の3つの特徴

「局地的豪雨」や「短時間豪雨」の特徴としては、次の3つを挙げることができるでしょう。

【POINT】

1:河川・下水・用水路などでは、短時間に多くの雨が降ることで排水能力を超えてしまい、数分~数十分で危険な状態となります。

2:河川・下水・用水路などでは、今いる場所で雨が降っていなくとも、上流で短時間に強い雨が降ると雨水が溢れたり、河川が急に増水したりして危険な状態となります。

3:河川・下水・用水路などでは、大雨注意報や警報が発令されていなくとも、短時間で多くの雨が降ることで命に危険が迫る事態になることもあります。

「局地的豪雨」や「短時間豪雨」の4つの危険性

「局地的豪雨」や「短時間豪雨」が発生すると、次の4つについて注意しなくてはなりません。

【POINT】

1:側溝や排水口に枯葉やビニール袋など、ゴミが溜まっていると水の流れを遮り増水する危険性がアップします。

2:地下に滞在している場合は、雨が地下に侵入してドアが開かなくなったり、水没してしまう恐れがあります。

3:アンダーパスなどで車が水没した場合は、水圧でドアが開かず外に脱出することが困難な状況に陥ってしまいます。

4:道路が冠水すると、下水のマンホールの蓋が空き、気づかないでマンホール内に落ちてしまうケースもあります。また、道路わきの用水路に転落して流されてしまうケースもあります。

大雨や豪雨時の主な情報収集先の一覧表

大雨や、局地的豪雨・短時間豪雨などが発生した場合、もしくは発生しそうな場合には、自ら情報収集を行って、正しい行動をすることが重要になってきます。

そこで、大雨や豪雨時に情報収集しやすいように、情報先を一覧にまとめてみました。

 

情報の種類 情報収集先
気象に関する情報 台風の位置、強さ、大きさの実況や予報に関する台風情報 気象庁「台風情報」

https://www.jma.go.jp/jp/typh/

大雨・洪水警報及び注意報の発表状況 気象庁「気象警報・注意報」

https://www.jma.go.jp/jp/warn/

竜巻、ダウンバースト等激しい突風が発生する気象状況に関する情報 気象庁「竜巻注意情報」

https://www.jma.go.jp/jp/tatsumaki/

各区域での降雨状況・降雨予測 解析雨量

降水短時間予報

気象庁「解析雨量・降水短時間予報」

https://www.jma.go.jp/jp/kaikotan/

レーダー雨量・降水ナウキャスト 気象庁「レーダー・降水ナウキャスト」

https://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

東京都下水道局「東京アメッシュ」

https://tokyo-ame.jwa.or.jp/

河川に関する情報 雨量・河川水位現況 国土交通省「川の防災情報」

https://www.river.go.jp/portal/?region=80&contents=multi

指定河川洪水予報 気象庁「指定河川洪水予報」

https://www.jma.go.jp/jp/flood/

土砂災害警戒情報 気象庁「土砂災害警戒情報」

https://www.jma.go.jp/jp/dosha/

ゲリラ豪雨・短時間豪雨 いずれにして危険に変わりない

今回は、「豪雨」について詳しく解説してみました。気象学的には「豪雨」とは大雨で起きた災害の名称に使われていて、気象庁ではゲリラ豪雨との呼び方も正式には避けているようです。

気象学的にどうであれ、ゲリラ豪雨や短時間豪雨などはピンポイントに一気に大雨が降るので、とても危険なのです。

最近では、ゲリラ豪雨の予想を出してくれるアプリもあります。

とにもかくにも、大雨やゲリラ豪雨、短時間豪雨などは、いずれも危険であることには変わりありません。

記事内で紹介している情報収集先の一覧表を活用して、自ら正確な情報を収集して、早期に危険に備える行動を起こすことをおススメします。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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