フラッシュオーバーとは一気に室内が炎に包まれる現象のこと!

本サイトはプロモーションが含まれています。

みなさんは、フラッシュオーバーと呼ばれる現象をご存じでしょうか?

フラッシュオーバーとは、火災が起きている室内にある可燃物が加熱され、ある時期を境に一気に燃え広がって室内が炎に包まれる現象を指しています。

今回は、この恐ろしい現象であるフラッシュオーバーについて一緒に学んでいきましょう。

目次

フラッシュオーバーが発生すると1,000℃を超える高温になる

ワン子

フラッシュオーバーが起きると、どうなるの?

シゲネコ

フラッシュオーバーが起きると、1,000℃を超える高温の環境になって、広範囲に広がるんだ。

ワン子

え~!!そうなったら逃げられないし、確実に燃えちゃうよね・・

シゲネコ

そのとおり、逃げられないし消火することもできないから、確実に全焼するといわれている、恐ろしい現象だよ!

ワン子

でも、どうしてフラッシュオーバーが起きるの?

窓ガラスが割れて空気が入り込むことでフラッシュオーバーが起きる

徳島中央広域連合
シゲネコ

フラッシュオーバーは火災後すぐに起きるのではなく、火災発生から一定時間が経過して起きるんだ。

  1. 火災が発生
  2. 部屋のなかが炎で包まれる
  3. 酸素が少なくなり炎の勢いが弱まる
  4. 隙間風が入るので、完全には消えない
  5. 可燃性のガスが大量に溜まる
  6. 窓ガラスが割れたりして空気が流入
  7. フラッシュオーバーが起きて一気に高温に達する

一般的には酸素が少なくなった部屋に、空気が流入することで爆発を起こす現象を「バックドラフト」と呼びますが、フラッシュオーバーは物理的に明確な定義がないので、窓ガラスが割れて空気が入ることで「爆発」ではなく「一気に炎症する」こともフラッシュオーバーと呼ばれます。

シゲネコ

フラッシュオーバーが起きる原因は、これだけでなく可燃性素材が輻射熱(ふくしゃねつ)などによって、一気に発火して起きるケースもあるんだ。

ワン子

そうかぁ、フラッシュオーバーが起きる原因は色々あるんだ。

シゲネコ

そうそう!ここで札幌市が公開しているフラッシュオーバーの実験動画を紹介しておこう。

フラッシュオーバーに遭わないためには早期に逃げる!

火災が発生した際には初期消火が重要ですが、火災発生から2分以上経過して炎が天井近くまで上がってしまったなら、初期消火はあきらめて早く逃げるようにします。

ワン子

初期消火をあきらめて逃げていいの?

シゲネコ

初期消火が有効なのは火災発生から2分以内で、まだ炎が小さいときだけ!

ワン子

じゃあ、天井に燃え移ってから逃げればいいんだね!?

シゲネコ

そうじゃなくて、天井に燃え移る前に逃げないとダメだよ!天井が燃えるくらいだと、逃げられなくなるからね。

火災時に重要な項目

・119番には連絡すること
・天井に火が届く前に逃げること
・逃げることを悩んではいけない
・危険と感じたらすぐに逃げよう
・炎症を遅らせるために部屋のドアは必ず閉めて逃げること

ワン子

火災が起きたらこれらのことを守ればいいんだね!

シゲネコ

そうだね!初期消火ができれば一番いいんだけれど、そうじゃないケースが多いから逃げることも大事なんだ!

ワン子

119番は、いつかければいいのかな?

シゲネコ

これが難しいんだけど、初期消火をする人と、119番に連絡する人がいれば理想だね。

ワン子

ひとりのときは?

シゲネコ

火の手の勢いによるけれど、先に119番した方がいいね!

119番通報して初期消火が成功しても怒られない!

ワン子

質問があるんだけど・・

Q1:本当に最初に119番通報で手順は合っているのか?

Q2:119番したことで初期消火ができないかったと責められないか?

Q3:119番に連絡したあとで、消火器や水で初期消火が成功したら後で怒られないのか?

シゲネコ

119番に最初に連絡することが重要だから大丈夫!

ワン子

了解です(^^)/

例外もあるので、すぐに消火できるときは消火を優先

シゲネコ

ただし、次のような例外もあるので、すぐに消火できるときは消火が優先になるからね!

EX1:灰皿の中でタバコの吸い殻が燃えている
⇒すぐに水をかける、バスタブに浸けるなどして消火する

EX2:クッションから煙がでているのを発見
⇒キッチンで水に濡らしたり、バスタブに浸ける

ワン子

なるほど、要は目の前ですぐに消すことができる火種は、先に消火することが重要ってことだね!

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

目次