みなさんは、フラッシュオーバーと呼ばれる現象をご存じでしょうか?
フラッシュオーバーとは、火災が起きている室内にある可燃物が加熱され、ある時期を境に一気に燃え広がって室内が炎に包まれる現象を指しています。
今回は、この恐ろしい現象であるフラッシュオーバーについて一緒に学んでいきましょう。
フラッシュオーバーが発生すると1,000℃を超える高温になる
フラッシュオーバーが起きると、どうなるの?
フラッシュオーバーが起きると、1,000℃を超える高温の環境になって、広範囲に広がるんだ。
え~!!そうなったら逃げられないし、確実に燃えちゃうよね・・
そのとおり、逃げられないし消火することもできないから、確実に全焼するといわれている、恐ろしい現象だよ!
でも、どうしてフラッシュオーバーが起きるの?
窓ガラスが割れて空気が入り込むことでフラッシュオーバーが起きる
フラッシュオーバーは火災後すぐに起きるのではなく、火災発生から一定時間が経過して起きるんだ。
- 火災が発生
- 部屋のなかが炎で包まれる
- 酸素が少なくなり炎の勢いが弱まる
- 隙間風が入るので、完全には消えない
- 可燃性のガスが大量に溜まる
- 窓ガラスが割れたりして空気が流入
- フラッシュオーバーが起きて一気に高温に達する
フラッシュオーバーが起きる原因は、これだけでなく可燃性素材が輻射熱(ふくしゃねつ)などによって、一気に発火して起きるケースもあるんだ。
そうかぁ、フラッシュオーバーが起きる原因は色々あるんだ。
そうそう!ここで札幌市が公開しているフラッシュオーバーの実験動画を紹介しておこう。
フラッシュオーバーに遭わないためには早期に逃げる!
火災が発生した際には初期消火が重要ですが、火災発生から2分以上経過して炎が天井近くまで上がってしまったなら、初期消火はあきらめて早く逃げるようにします。
初期消火をあきらめて逃げていいの?
初期消火が有効なのは火災発生から2分以内で、まだ炎が小さいときだけ!
じゃあ、天井に燃え移ってから逃げればいいんだね!?
そうじゃなくて、天井に燃え移る前に逃げないとダメだよ!天井が燃えるくらいだと、逃げられなくなるからね。
火災時に重要な項目
火災が起きたらこれらのことを守ればいいんだね!
そうだね!初期消火ができれば一番いいんだけれど、そうじゃないケースが多いから逃げることも大事なんだ!
119番は、いつかければいいのかな?
これが難しいんだけど、初期消火をする人と、119番に連絡する人がいれば理想だね。
ひとりのときは?
火の手の勢いによるけれど、先に119番した方がいいね!
119番通報して初期消火が成功しても怒られない!
質問があるんだけど・・
Q1:本当に最初に119番通報で手順は合っているのか?
Q2:119番したことで初期消火ができないかったと責められないか?
Q3:119番に連絡したあとで、消火器や水で初期消火が成功したら後で怒られないのか?
119番に最初に連絡することが重要だから大丈夫!
了解です(^^)/
例外もあるので、すぐに消火できるときは消火を優先
ただし、次のような例外もあるので、すぐに消火できるときは消火が優先になるからね!
EX1:灰皿の中でタバコの吸い殻が燃えている
⇒すぐに水をかける、バスタブに浸けるなどして消火する
EX2:クッションから煙がでているのを発見
⇒キッチンで水に濡らしたり、バスタブに浸ける
なるほど、要は目の前ですぐに消すことができる火種は、先に消火することが重要ってことだね!