噴火速報は、登山者や周辺の住民に対して「噴火の発生」を知らせる情報です。
火山に登山している方は必ず確認すべき情報ですし、地域住民の方もいち早く知る必要があります。
また、遠方にいる家族の方も確認して、登山している本人に知らせるなどが必要でしょう。
そこで今回は、噴火速報を知るにはどうすればよいか、情報の入手先を紹介します。
噴火速報とは「噴火の発生」を知らせる情報のこと
噴火速報とは「噴火の発生」を知らせる情報のことで、火山に登山している方や火山の周辺の住民に、いち早く火山が噴火したことを伝えて身を守る行動をとるために発表されます。
発表される噴火速報の内容
ここでは、噴火速報の内容についてお伝えしましょう。
噴火速報で伝えるのは、火山名と噴火した時間のみです。その理由はできるだけ情報をコンパクトにして、噴火したという事実だけを素早く知らせるためで、噴火速報の内容は次のとおりです。
火山名 ○○山 噴火速報
令和△△年△△月△△日△△時△△分 気象庁発表**(見出し)**
<○○山で噴火が発生>**(本 文)**
○○山で、令和△△年△△月△△日△△時△△分頃、噴火が発生しました。
気象庁の「あなたの街の防災情報」から確認できる
これは気象庁が提供する「あなたの街の防災情報」のサイトメニューです。
一番下の赤ラインに「噴火警報・噴火速報」の項目があります。ここを選択すると、次のような全国の火山が表示され、噴火速報が発表されれば赤枠(△)で表示されます。
噴火速報と噴火警報など火山の警戒レベルも分かる
気象庁のこのサイトでは噴火速報だけでなく、噴火警報・予報、噴火警戒レベルなど、火山に関する情報が全て分かるようになっています。
火山をクリックすると詳細情報を確認できる
たとえば、噴火警報が発表されている周辺海域の火山「西之島」をクリックしてみます。
すると、次のように「火山名・発表日時・警報、予報・キーワード」が表示され「噴火警報・予報を見る」と「西之島の活動状況を見る」がリンクされています。
噴火警報・予報を見るの情報
では次に「噴火警報・予報を見る」のリンクをクリックしてみます。すると次のように、火山の状況が分かります。
この西之島は2020年12月18日14時00分から、山頂火口から概ね1.5kmの範囲では引き続き警戒が必要とされています。
西之島の活動状況を見るの情報
今度は一番下の「西之島の活動状況を見る」のリンクをクリックしてみます。
すると、気象庁の「火山活動の状況」が表示され、現在の西之島の活動状況が分かります。
最新の情報は2021年(令和3年)8月14日07時02分で「火山名 西之島 火山の状況に関する解説情報 第1号」です。
解説情報の内容は、次のようになっています。
火山名 西之島 火山の状況に関する解説情報 第1号
令和3年8月14日07時02分 気象庁
**(見出し)**
<火口周辺警報(入山危険)が継続>
西之島で噴火を確認しました。
**(本 文)**
1.火山活動の状況
本日(14日)06時頃、気象衛星ひまわりの観測で西之島の噴火に伴う
噴煙を観測しました。噴煙の高さは約1900mと推定され、北方向へ流れ
ています。
気象衛星ひまわりの観測で噴火を確認したのは2020年8月下旬以来で
す。
2.防災上の警戒事項等
山頂火口から概ね1.5kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石に警戒してください。
また、島内ではこれまでの噴火で流れ出た溶岩は、表面が冷え固まってい
ても、地形的に崩れやすくなっている可能性が考えられますので、山頂火口
から概ね1.5kmを超える範囲でも注意が必要です。
噴火速報を把握できるアプリ一覧
ここまでで噴火速報や火山の状況を把握する、気象庁のサイトを紹介してきました。
その他にも気象庁からの噴火予報を把握できるアプリがありますので、ここではアプリの一覧を紹介します。
特に噴火速報に特化したアプリではなく防災情報を取得できるアプリなので、既にお持ちのスマホにインストールされているかも知れません。
噴火速報に限らず防災情報はいち早く把握しよう!
今回は気象庁が発表する噴火速報について、その内容と把握できるサイトやアプリを紹介してきました。
噴火速報は火山の登山者やその周辺住民に噴火したことをいち早く知らせて、身を守る行動を素早くできるために発表されます。
ですが、噴火速報だけでなく土砂災害警戒情報や記録的短時間大雨情報などの防災情報も、素早く入手して身の安全を確保しないといけません。
そのためには本記事で紹介しているアプリなどを、スマホに入れておくことが大切です。