ピクトグラムとの単語をご存じでしょうか?ピクトグラムとは、情報や注意を促すために表示される案内記号のことです。オリンピックの競技種目も、ピクトグラムで案内されていたので比較的身近に感じれるようになってきました。
それでは避難所のピクトグラムがいくつあり、その意味を答えられる方はどのくらいいるでしょう。もしかすると、避難所のピクトグラムの意味を知らない方もいるかも知れません。
そこで今回は避難所のピクトグラムと、その意味を解説しましょう。また併せて、災害別の図記号も解説しますのでぜひ覚えておいてくださいね。
避難所のピクトグラムは全部で4種類なので覚えやすい
避難所のピクトグラムは、次の4種類のみなので覚えやすくなっています。
注目ポイントは「白地に緑マーク」は避難場所であり「緑地に白マーク」で建物の中に駆け込むマークが避難所となります。
避難場所は建物がなく、グラウンドや公園が指定されます。一方で避難場所は建物があり、学校の体育館や公民館が指定されています。
4種類のピクトグラム
避難場所
一時的に避難するための場所で、グラウンドや公園が指定される。建物は存在しないもしくは存在していても入れないので要注意!
避難所
建物があり一時的に避難生活をおくることができる。学校の体育館や公民館が指定されることが多い。
津波避難場所
大地震で発生する津波から避難できる場所で、高台や丘が指定される。津波から一時的に避難することが目的なので、長い間滞在はできない。先の建物のある避難所と同じ、緑地に白マークなので間違われやすい。
津波避難ビル
津波から避難する際に、近くに高台がない場合や時間的余裕のない方が利用する建物。建物ではありますが、あくまでも津波から一時的に避難するだけの場所なので滞在は不可能。
災害種別・一般図記号は5種類!意外に知らない方が多い
次は災害種別ごとの一般図記号ですが、これらは避難誘導標識に記載されていますが、意外に知らない方も多い図記号です。
避難誘導標識には災害種別を文字でも表示しているので、文字は呼んでいるけれど図記号は見ていないのかも知れません。
こんな感じで、避難誘導標識に災害種別の一般記号は使われています。
避難誘導標識に災害種別の一般記号5つを紹介
洪水・内水氾濫
洪水や内水氾濫の災害を示しています。洪水は河川の堤防が決壊するなどして、浸水被害を引き起こします。内水氾濫とはマンホールや側溝の雨水が、処理場や河川に流れることができなくなり、雨水があふれだす浸水被害です。
津波・高潮
津波と高潮災害を示すピクトグラムです。津波はご存じのとおり地震によって引き起こされる災害で、高潮は台風や低気圧によって海面が吸い上げられ上昇する現象です。高潮も、甚大な浸水被害を引き起こす災害なので要注意です。
土石流
土石流は大雨などによって、斜面が流れるように崩れてくる現象です。水を多く含んだ土砂が一気に流れてくるので、土砂災害警戒情報が発表されたら、危険区域からは避難しなければいけません。
がけ崩れ・地すべり
がけ崩れは大雨や地震などによって、緩んだ地盤が崩れ落ちる現象で山の斜面で起こります。地すべりは、斜面の一部または全部がゆっくりと、下方向にすべって移動する現象です。いずれも起こりやすい場所が特定されていて、危険区域に指定されています。
大規模な火災
このピクトグラムは、大規模な火災が起きることを意味しているのではなく、避難場所や避難所が大規模火災に対応しているかどうかを示すものです。
注意を促すピクトグラムは全部で3種類!三角形&黒・黄色が特徴
災害の注意を促すピクトグラムもあり、高潮&津波注意・がけ崩れ&地すべり注意・土石流注意の3種類があります。
いずれも三角形のマークで、黒と黄色の着色で表示されているのが特徴で、ハザードマップや避難場所案内標識などに使われています。
注意を促すピクトグラム
津波・高潮注意個所
地震が起きた際に津波が発生する危険のある地域や、台風や低気圧によって高潮被害が発生する可能性のある地域を示しています。
土石流注意個所
大雨などによって、土石流が発生する危険性のある個所を示しています。
がけ崩れ・地すべり注意個所
大雨や地震などで地盤が緩んで起きるがけ崩れや、地すべりの危険がある個所を示しています。
地震のピクトグラム存在しない!?
地震のピクトグラムはないのかな?
地震による災害は、主に津波と大規模火災、がけ崩れなので、それぞれのピクトグラムでカバーしているので、地震自体のピクトグラムはないんだよ!
内閣府で決められてJIS化されているピクトグラムには、地震のピクトグラムは存在しませんが、自治体独自で作成してハザードマップに記載している地震のピクトグラムは少ないですが存在します。
なるほど、了解なのだわ!
参考サイト