防災行政無線が聞こえない!そんな困った時の対処法を一挙公開

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みなさんは身近にある、防災行政無線の存在をご存じでしょうか。防災行政無線とは災害時だけでなく、市民の方に知らせないといけない重要なことを、伝えるための情報ツールです。

ですが防災行政無線にも弱点があり、スピーカーから遠いところに住んでいる方や、天候や環境によって、放送が届かないケースも大いにあるのです。

今回は、防災行政無線の内容と、放送が聞こえない場合の対処方法を詳しく解説しましょう。

目次

防災行政無線とは住民へ防災情報を伝える無線通信システム

防災行政無線とは主に市町村が整備する設備で、防災関係機関への連絡や、住民への防災情報を伝えるための無線通信システムのことです。災害時には避難指示なども、アナウンスされます。

防災行政無線には3つの系統が存在する

防災行政無線の系統には「中央防災無線」「都道府県防災行政無線」「市町村防災行政無線」の3つの系統が存在しています。

この中で、最も身近な系統は「市町村防災行政無線」となります。

中央防災無線とは国が使用する系統

中央防災無線は国が整備し、防災関係省庁に対して情報伝達するための無線となります。

国の判断によって、各都道府県に連絡が必要な場合はここから、各都道府県へ必要な情報が伝達されます。

都道府県防災行政無線は各都道府県が使用する系統

次に都道府県防災行政無線ですが、この系統は都道府県が整備していて各都道府県内の防災関係機関へ情報伝達する無線です。

各都道府県の判断で、各市町村に伝達が必要と判断されれば、ここから伝達が行われます。

市町村防災行政無線は最も身近な系統

市町村防災行政無線こそが、住民にとって最も身近な系統となります。先の2つの系統による情報伝達内容を住民の方が聞くことはありません。

住民の方に向かって発信されるのは、この市町村防災行政無線から発信される情報のみとなります。

また、市町村防災行政無線には「同報系無線」と「移動系無線」の二つの通信システムを、それぞれ整備することとなっています。

同報系無線とは

同報系無線とは、「同時に複数の相手方に通報する無線系統」のことで、役場から公民館などの公共施設、エリア全域に配置されたスピーカーへの通信手段です。

災害時には住民に対しての重要な情報伝達手段となります。

移動系無線とは

移動系無線とは災害現場から収集した情報を、役場に知らせたりするための携帯型の無線や車載器用の無線のことです。住民の方が、直接的に関係することはありません。

市町村防災行政無線が整備されていない自治体もある!?

市町村防災行政無線は災害時には避難を呼びかける情報ツールとして、とても重要なものですが、全ての市町村で整備されていないのが現状なのです。

ですから、市町村防災行政無線が未整備のままになっている市町村も存在しています。

令和2年度末現在での整備率は88.9%

ここで、総務省が公表している各地方別の市町村防災行政無線の、整備状況を見てみましょう。

各地方別でみると、100%達成している地方はなく、全国平均では88.9%となっています。

また、75.4%の整備率となっているデジタル無線とは、通信回線数の大幅な増強、様々な機能の向上が図られた防災行政無線のことで、双方向通信機能や文字伝送機能も備えています。

 

地方 市町村防災行政無線整備率 うちデジタル無線整備率
北海道 84.9% 55.9%
東 北 90.7% 81.1%
関 東 94.8% 84.8%
信 越 95.3% 87.9%
北 陸 74.5% 64.7%
東 海 94.4% 83.8%
近 畿 82.3% 71.7%
中 国 90.7% 72.0%
四 国 84.2% 67.4%
九 州 84.5% 70.4%
沖 縄 87.8% 73.2%
全 国 88.9% 75.4%

出典:総務省 電波利用ホームページ市町村防災行政無線等整備状況

https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/system/trunk/disaster/change/index.htm

コチラから、各県別の整備状況を確認することができます。

 

総務省 電波利用ホームページ 市町村防災行政無線等整備状況
https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/system/trunk/disaster/change/index.htm

防災行政無線のアナウンスが聞こえないケース

防災行政無線は災害時に避難を呼びかけるという非常に重要なツールにも関わらず、アナウンスが聞こえないケースも存在します。

「どうしてそんな重要なアナウンスが、聞こえなくなるの!?」と、疑問に感じるかも知れません。確かに同じ住民なのに、聞こえる方と聞こえない方が存在するのは不公平になってしまいます。

ですが、スピーカーの配置や住宅周辺の環境において、誰もが100%聞き取れないのは仕方ないことなのです。

【POINT】アナウンスが聞こえなくなる状況の一例

・スピーカーから離れている

・防音効果の高い窓を使用している

・住宅周辺が車の騒音でうるさい

普段聞こえていても大雨の時は聞こえない

先の状況だけでなく、普段聞こえている方でも大雨の時は全く聞こえなくなるケースもあります。雨は音をかき消してしまいますし、雨戸を閉めている場合だと聞こえなくなるのは当然となってしまうのです。

地震や津波を除く災害では、大雨が関係してきますので、浸水や土砂災害が起きる場合は防災行政無線のアナウンスが聞こえないケースが増えてくるのです。

市町村防災行政無線が聞こえない場合の対処法

全国で見ると、約1割の自治体で市町村防災行政無線が未整備となっていますが、逆に見れば約9割の自治体が、災害時には市町村防災行政無線を利用することとなります。

では本題である、重要な防災行政無線のアナウンスが聞こえない時の、対処法を解説しましょう。

各自治体の「防災行政無線テレホンサービス」を利用する

防災行政無線が聞こえない場合の対応策は、各自治体で用意されています。その一つに「防災行政無線テレホンサービス」があります。

これは、防災行政無線が聞こえなかった方が、電話にてアナウンスの内容を確認できるサービスなのです。各自治体で電話番号が異なるので、次の方法でホームページから確認しましょう。

【POINT】防災行政無線テレホンサービスの利用方法

・「防災行政無線 聞こえない ○○市」のワードで検索

・ほとんどの自治体で電話番号を確認することができる

 

ただ、これも100%の自治体が用意している訳ではないので、該当しない自治体があることをご了承ください。

全国避難所ガイドで設定するとアプリから聞こえる

スマートフォンアプリの「全国避難所ガイド」と連携している自治体の情報は、このアプリをインストールすることで確認することができます。

現在進行中の対処法で、対応している自治体は少数となっています。ですが、実際に利用できる自治体もあるのでご自身の自治体が連携しているかを確認してみましょう。

連携している場合、このアプリで自分の地域を設定すると、防災行政無線でアナウンスされた際には次の手順で内容を確認することができます。

【POINT】

・プッシュ通知でアナウンスを確認

・「音声ファイル」をクリック

・アプリからアナウンスが流れる

アナウンスだけでなく文字情報でも確認できるので、聴覚障害のある方にも利用するメリットは大きくなります。

兵庫県姫路市のホームページに、避難所ガイドで防災行政無線を受信する設定手順が紹介されているので、それをお伝えしておきましょう。

 

姫路市HP全国避難所ガイドについて「インストール及び設定手順」
https://www.city.himeji.lg.jp/bousai/0000004569.html

H4 自分の自治体が利用可能なのかを調べる方法

自分が居住している自治体が利用可能なのかを調べるには、先ずは「全国避難所ガイド」をダウンロードしてください。

次の画像のとおり、自治体名や地域名の右横に「未対応」と記載がある場合は利用できません。何の表示もなければ、利用することが可能となります。

災害時には防災行政無線は聞こえないと考えよう!

災害時には避難指示を伝える役目でもある重要な市町村防災行政無線ですが、実際に大雨が関連する災害においては「聞こえないもの!」と認識しておきましょう。

行政が悪いのではなく、雨音でアナウンスが消されてしまうからなのです。また、大雨時には窓もカーテンもさらには雨戸を閉めることとなるでしょう。そのような環境では、残念ながらスピーカーからのアナウンスは住民には届かないのです。

その代わりに、多くの自治体が「防災行政無線テレホンサービス」を用意してくれています。記事を参考に平時から、電話番号を確認しておきましょう。

また、まだ少数ですが「全国避難所ガイド」と連携したサービスを開始している自治体もありますので、ご自身の自治体が利用可能なのかぜひ確認してみてください。

 

出典:

総務省 電波利用ホームページ市町村防災行政無線等整備状況

https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/system/trunk/disaster/change/index.htm

 

姫路市HP全国避難所ガイドについて「インストール及び設定手順」

https://www.city.himeji.lg.jp/bousai/0000004569.html

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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