さすまたの使い方とは!?歴史や役割&使い方を動画で紹介

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最近、イノシシやクマが住宅に出没したニュースが報じられていますが、その際に市の職員や警察官が「さすまた」を持って追いかけている映像を見かけます。

この「さすまた」は漢字では「刺股」または「指叉」と表記され、イノシシやクマを取り押さえるだけの道具ではなく、犯罪者の動きを封じるためにも開発された道具です。

今回は「さすまた」の歴史や役割、そして使い方を画像や動画で紹介します。

目次

「さすまた」の歴史

ワン子

さすまたって最近できたのかな? 

シゲネコ

さすまたは、江戸時代に作られたもので、犯罪者の動きを封じ込めるための「捕り物用」として作られたんだよ!

ワン子

へぇ~!!江戸時代からあるんだね!

シゲネコ

江戸時代には「刺又(さすまた)・突棒(つくぼう)・袖搦(そでがらみ)」が、犯罪者を捕縛するための、3道具として使われていたんだよ。

ウキペディア
シゲネコ

これがその3道具の画像だね。右が「刺又(さすまた)」中央が「袖搦(そでがらみ)」左が「突棒(つくぼう)」だよ。

ワン子

どれも、使われると痛そうだね・・

シゲネコ

江戸時代の犯罪者はドスや刀をもっているからね。これぐらいの武装じゃないとダメんだよ。

ワン子

でも、鉄砲を持っている犯罪者には使えないね。

シゲネコ

そうだね。飛び道具には向かない道具のようだね。

さすまたの構造

 

上田市立博物館
ワン子

なんだか古そうな「さすまた」だけど、本物かな?

シゲネコ

本物だよ!これは上田市立博物館に収蔵されている、江戸時代に使われていた「さすまた」なんだよ!

・U字型の鉄製の金具に2~3mの木製の柄がついている
・金具で相手の首や腕などを地面や壁に押し付けて動きを封じる
・金具の両端の先端には折り返しが付いていて、犯罪者の衣服に絡めて引き倒すこともできる

シゲネコ

「さすまた」はこんな感じで使われてたんだ。

さすまたは火消しにも使っていたから、地図記号になっている

ワン子

火消しって、今の消防団のこと?

シゲネコ

そうだね、今でいう消防団や消防署の消防隊の人達のことだね。

ワン子

なんで、火を消すのに「さすまた」を使うのかな?

シゲネコ

それは、こういうことなんだ!

・江戸時代は延焼を防ぐために、家屋を素早く壊す手段が用いられていた
・火消しが建物を壊して防火帯を作ることで、火の手を食い止めていた
・建物は木造で簡易的な作りなので、さすまたで容易に壊すことができた

ワン子

じゃあ、さすまたって江戸時時代には大活躍だったんだね。

シゲネコ

そうかも知れないね。火消しが「さすまた」をよく使っていたことから、現在の消防署の地図記号は「さすまた」の形が用いられているんだ!

ワン子

あっ、このマーク見たことあるよ!

現代の「さすまた」の素材はアルミ合金が主流で女性でも使える

シゲネコ

昔の「さすまた」は、いかにもって感じだったけど、現代では軽くて女性でも使えるアルミ合金製が主流になっているよ。

ワン子

江戸時代のは、とても重そうだったね。

シゲネコ

じゃあ、ここで「さすまた」の基本動作を確認してみよう!

「さすまた」の3つの基本動作

HOME ALSOK研究所 
シゲネコ

防犯のプロ「アルソック」が、使い方を教えてくれているよ。

ワン子

この方法で犯人を捕まえるんだね!

「さすまた」は捕まえるではなく、警察官が到着するまでの時間稼ぎが目的

シゲネコ

いや、そうじゃないんだな!

ワン子

エッ!?犯人を捕まえるんじゃないの?

シゲネコ

捕まえるのではなくて、警察が到着するまでの「時間稼ぎ」が目的なんだよ!

・「さすまた」は、犯人を捕まえるのが目的ではない
・警察官が到着するまでの時間稼ぎが目的
・そのために「さすまた」は色んなところで配備されている

「さすまた」の使い方を動画でご紹介!

シゲネコ

先に「さすまた」の3つの基本動作を紹介したけど、動きがあった方が分かりやすいので、ここからは動画で使い方を紹介するよ!

ワン子

うん!動画の方が分かりやすいよね!

(一社)全国警備業協会監修 (株)金星制作

東峰保育園 2021年 防犯対策 vol.3「刺股の使い方 実践編」

刺股の使い方学ぶ 愛媛大図書館で訓練・愛媛新聞

渋谷駅で“刃物男”想定訓練 渋谷署と鉄道4社合同で(2021年11月30日)

「さすまた」はひとりでなく、大勢で囲むように使う!

今回は「さすまた」について歴史や使い方を紹介してきました。

江戸時代では現在の消防士が、住宅を壊して延焼を防ぐ目的でも使われていました。

現代では、火事の現場では使われなくなり、軽量化されて侵入者や犯罪者の動きを止める目的で使われています。

「さすまた」はひとりではなく、大勢で囲むようにして使うのがベストです。

動画を参考に、使い方のイメトレをするだけでイザという時に役立ちますよ!

参考サイト
HOMEALSOK さすまたの使い方について解説
ウキペディア 刺股
上田市立博物館

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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