フェード現象は教習所で習う知識ですが、実際に遭遇したことのある方は少ないかも知れません。
2022年10月13日に、富士山麓(さんろく)を走る静岡県小山町の県道「ふじあざみライン」で、観光バスが横転し乗客1名が死亡、26人が重軽傷を負う事故が発生しています。
事故の背景は別にして、原因については「フェード現象」が起きたことによる見方が強まっています。
今回はこのフェード現象が起きる原因と、回避する方法について解説します。
フェード現象とはブレーキパッドの摩擦力が減って起きる現象
改めてフェード現象について解説すると、下り坂などでフットブレーキを多用することで、走行中にブレーキが効かなくなる現象です。
フェード現象が起きる手順を解説すると、上記のようになります。
ブレーキを踏まないと減速しないのでは?
でもブレーキを踏まないと車のスピードは落ちないよね?
フットブレーキじゃなくてエンジンブレーキを使うんだよ!
エンジンブレーキってなに??
シフトダウンしてエンジンの回転数を上げることで、強い制動力を得る方法だよ。
シフトダウン?回転数を上げる??よくわかんない・・
オートマ車でエンジンブレーキを使う方法
それじゃあ、オートマ車でエンジンブレーキを使う方法を解説しよう!
これがエンジンブレーキになるんだ!
そうだよ!カンタンでしょ!
でも、はじめて使うと「車が壊れる!!」って思うかも知れないね。
どうして、そう思っちゃうの?
エンジンブレーキを使うとエンジン音が大きくなるので驚いてしまう!
エンジンブレーキを使うと、回転数が上るので大きなエンジン音が聞こえてくるんだ!
そんな驚くほど大きな音がするの?
タイミングにもよるけど、かなり大きな音がするね!
だから、驚いてもとのD(ドライブ)に戻す人もいるよ。
エンジン音が大きくなるのはブレーキが効いている証拠
でもエンジン音が大きいのは、ブレーキが効いている証拠だし、スピードが落ちるから体感で分かるよ。
だから、怖がらずにエンジンブレーキを使えばいいんだね。
そうなんだ!壊れることはないから、坂道ではフットブレーキよりもエンジンブレーキを使った方が安全なんだよ!
急に使うと怖いかも知れないから、一度使ってみるといいね。
別に坂道だけじゃなく、信号で止まる時も使うと便利なテクニックなので、今すぐにでも試してみてね!
普段からエンジンブレーキを使う癖をつけていると安心できる
オートマ車を購入して、使ったことのあるギアはR(バック)・N(ニュートラル)・D(ドライブ)・P(パーキング)だけの方は少なくありません。
平地を走っていても「D⇒3速」などの、エンジンブレーキを使うと便利ですよ。
慣れておけば、坂道でも上手くエンジンブレーキを使いながら下りることができるので、フェード現象やペーパーロック現象になることなく安全な走行が可能です。
ドライブテクニックとして、ぜひ使えるように慣れてくださいね。