窓ストッパーとは、防犯対策や子どもの転落・ペットの飛び出しなどを目的として取り付ける補助的な錠(扉などを必要以上に開かないようにさせる装置)のことです。
今回は「窓の防犯性能を高めたい」という方に向けて、タイプ別におすすめの窓ストッパー(8選)をご紹介します。
なお、ご購入の際には公式サイトや通販ページで、取り付け条件(取扱い説明書)をチェックすることも忘れないようにしましょう。
窓ストッパーをつけることで『侵入しにくい住宅』にできる
「おすすめの窓ストッパー(8選)」は、こちらからご覧になれますが、その前に「窓に防犯対策が必要な理由」を解説します。
住宅侵入の手口は「無締まり」「ガラス破り」の順で多い
下のグラフは、令和2年度に発生した侵入窃盗犯罪の侵入手口を示したものです。
グラフは住宅のタイプ別ですが、いずれももっとも多い手口は「無締まり(鍵がかかっていない状態」であり、その次が「ガラス破り」です。
自宅の鍵は窓ガラスが割られたとき、侵入されにくい物ですか?
もし、あなたの家の窓ガラスが割られたらどうなるでしょう?「簡単に侵入されてしまう」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、上の写真のような鍵は「クレセント錠」とよばれ、ガラスが割られたら簡単に解錠できてしまいます。そのため、ガラス破りに対する防犯対策にはならないのです。
窓ストッパーは犯罪手口「ガラス破り」への対策に有効
たとえクレセント錠であっても、防犯性能の高い物に交換することができます。また、窓ガラスに防犯フィルムを貼って、防犯性能を高める方法などもあります。
しかし、どちらも自分でするにはハードルが高いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなときこそ窓ストッパーが有効です。これからご紹介する、さまざまなタイプの窓ストッパーから、あなたが使いやすいと思う物を見つけて、防犯対策をスタートさせましょう
『ツマミ式』窓ストッパーで手軽に窓の防犯対策
さいしょにご紹介するのは「ツマミを回して施錠する」タイプです。定番の形からかわいい物や防犯性が高いものまで、おすすめ3点をご紹介します。
窓ストッパー定番の形といえばコレ!「戸じまりくん」
窓ストッパーでは一般的なのが、こちらの形。
こちらは、日中製作所でつくられるさまざまな窓ストッパーのなかでもスタンダード商品であり、取り付け方もいたってシンプル。
「窓のレール部分に本体を置いてツマミを回す」だけなので、手軽に窓の防犯対策がはじめられます。本体とツマミが一体化しているので、鍵式タイプのように「鍵をなくすかもしれない」という不安がある方にもおすすめです。
窓ストッパーも「猫グッズ」にしたい方におすすめ
窓枠に猫がちょこんと座っているかのような、こちらの商品。猫好きな方だけでなく、「インテリアにはこだわりがある」という方にも嬉しい商品ではないでしょうか。
猫のツマミは外すことができるので鍵としての役目も果たし、かわいさだけでなく安心感ももたらしてくれますね。ツマミにはストラップ用の穴があるので、吊しての保管もできます。
取り付け方は上記商品と同様「窓のレール部分に本体を置いてツマミを回すだけ」と簡単です。
両手をつかわないと鍵を開けられない「マモレックス」
こちらの商品は、施錠はツマミを回すだけと簡単なものの、解錠は容易ではありません。
解錠するには、片手でフックを引っ張りつつ、もう片方の手でツマミを回さなければいけないのです。侵入を手こずらせるにはもってこいの商品といえるでしょう。
柔軟性のあるゴムでしっかり設置でき、ツマミを回すと自動ロックされるので、施錠時の安心感も兼ね備えた商品です。
『鍵付き』窓ストッパーで防犯性を強化
ツマミ式よりも、さらに防犯性能が高くなるもののひとつに「鍵付きタイプ」があります。
鍵付きタイプでは、鍵をつかって施錠したあとに鍵を本体から取りはずしておくことで、より高い防犯性が期待できます。このタイプには注意点があります。それは鍵の紛失です。解錠する際にも鍵が必要になるため、鍵は所定の場所に保管するなどして、紛失に気をつけましょう。
それでは、鍵付きタイプから、おすすめ3点をご紹介します。
“超強力すべり止め”でしっかり固定「パワーロック」
こちらは、防犯・防災製品を数多くとりあつかう「ノムラテック」の商品。ホームページでは製品カタログを見ることもできます。
窓ストッパーだけでもさまざまな種類があるなかで、こちらは「超強力すべりどめ」がついていることで、がっちり固定できることがポイントです。
「ツマミ式だと少し不安がある」「鍵付きの窓ストッパーを試してみたい」という方におすすめです。
“スライド式”で調整が簡単な「まどロックン」
一般家庭から企業・専門家まで多様な鍵のニーズに応えている「ガードロック」。
こちらの商品は、鍵付きタイプなだけでなく、取付部分(レール)がスライド式(最大70mm・別売レール連結で180mm)なので、わざわざ窓ストッパーを外さなくても窓の固定幅を簡単に調整できるので便利です。
窓ストッパーの取り付けは、強力両面テープで窓枠に貼るだけと簡単にできます。
“ネジ止め”するから大きな安心感「ファスナーロック」
合鍵のオンラインショップを展開する「美和ロック」など、数多くのメーカーを扱う「日本ロックサービス」。
こちらの商品は、窓ストッパー自体をネジでしっかり固定するので「置くだけ・両面テープで貼るだけの物はチョット心配」な方におすすめです。
一般的な形状の鍵なので、ほかの鍵といっしょに保管しやすい点も便利でしょう。また、シリンダー部分が大きく突き出し目立っているので、見た目からも「解錠は手こずりそう」と思わせることができる点もポイントです。
『ワンタッチ』で簡単操作の窓ストッパー
窓ストッパーのタイプによっては、(換気のため)あらかじめ窓を少し開けて窓ストッパーを取り付け、窓を閉めるときには外す、という作業が必要な物があります。
しかし、ワンタッチタイプであれば、取り外すことなく施錠と換気(窓を少し開けること)ができます。
ここでは、ワンタッチ式の窓ストッパーから、おすすめ2点をご紹介します。
2個使用で施錠しつつ換気を簡単操作「サッシロック」
こちらは、2個ならべて取り付けることで、施錠と換気がスムーズにおこなえる商品です。
本体は両面テープで窓枠に取り付けますが、網戸にも使用できます。ツマミを回すといった細かな操作がいらないので、細かい作業が苦手な方なども使いやすいでしょう。
もちろん施錠だけなら1個で対応できるので、その状態でお試ししてから、もう1個を取り付けるかどうか検討するのもよいですね。
裏面が防犯ステッカーになっている「Wロックガード」
こちらの商品は、外から見える面が防犯ステッカーになっているのが大きな特徴です。防犯対策をしていることをしっかりアピールして犯罪抑止力をあげたい方におすすめです。
ストッパーの上げ下げによって簡単に施錠・換気を切り替えることができます。
また、窓ガラスへ貼り付けるとストッパー部分の立ち上がりが室内からしっかり目視できるので、室内にいる家族が安心感を得られるのもポイントかもしれませんね。
窓ストッパーをつかって防犯対策をスタートしよう
今回は窓の防犯対策として、おすすめの窓ストッパー(8選)をご紹介しました。
自宅の防犯性を高めるためには、防犯カメラを設置したり、警備会社のホームセキュリティを契約するといった方法もあるでしょう。ですが、高額であるがゆえに「どれにしようか迷っているうちになかなか進まない・・」ということが、あるかもしれません。
これらの方法とくらべ、窓ストッパーの取り付けは比較的容易にできるのではないでしょうか。
災害同様、自宅に侵入されるというリスクも「いつ起こるかわからない」ものです。できるだけ早く対策に取りかかり、大切な財産・命を守っていきましょう。
(以上)