集中豪雨とは?危険性や備え、集中豪雨時の行動を知ろう

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「集中豪雨=大雨」というイメージも強いですが、具体的に集中豪雨とはどういった現象を指すのでしょうか。甚大な被害が及ぶ集中豪雨は、正しい対策や避難行動を取らないと、命に関わる危険性もあるため、注意が必要です。

今回は、集中豪雨とは何か、想定される被害や危険回避のための備えなどを解説します。昨今はゲリラ豪雨や洪水、浸水などを伴う大雨も増加傾向です。正しい知識を、いざというときに活用しましょう。

目次

集中豪雨とは「局地的で短期的な大雨」のこと

数時間に渡り、狭い範囲に大雨が降り続くことを「集中豪雨」といいます。集中豪雨は台風の接近、梅雨前線の停滞などが原因で起こりますが、その兆候や特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。

集中豪雨の特徴

梅雨の終わりごろや台風の接近時に起こりやすい集中豪雨ですが、前兆として空が急に暗くなったり、雷鳴が起こる、稲妻が見えたりすることがあります。また、天気予報で「天気の急変に注意」「大気の状態が不安定」などの表現がある場合にも注意が必要です。

昨今は「ゲリラ豪雨」と呼ばれるような集中豪雨が増加していますが、気象庁のデータによると1976年ころから1時間に50㎜以上の雨が降る回数が増加しています。50㎜、80㎜を超える激しい雨はさまざまな危険を引き起こす可能性があるので油断できません。

集中豪雨の危険性と被害

集中豪雨が長時間続くと、道路や自宅などに被害が及び、危険に巻き込まれる可能性があるため注意が必要です。集中豪雨で起こると考えられる被害には、次のようなものがあります。

土砂災害

激しい雨が降り続くと、土石流やがけ崩れ、地すべりといった土砂災害が起こることがあります。日本国内で土砂災害の危険区域に設定されている場所はなんと67万区域。土砂災害に巻き込まれると、命の危険関わることもあるため、ものの備えはもちろん、避難などに関する知識の備えも必要です。

住んでいる地域や職場付近が土砂災害危険区域に指定されていないかを今一度確認し、もしものときに備えましょう。

床上・床下浸水

雨が降り続いて河川が溢れる、マンホールなどから水が溢れるということがあると、住宅の床上・床下にまで水が入り込む恐れがあります。床上浸水、床下浸水は屋内の家具が水浸しになってしまうといった被害はもちろん、住宅の基礎の腐食や健康被害にもつながるため、注意が必要です。

道路の冠水

集中豪雨によって道路が冠水すると、車が走行できなくなる、車に浸水してしまうなどの被害が起こります。また、下水管に流れ込んだ大量の雨水によってマンホールの蓋が外れてしまうと、近くを歩いている人がマンホールのなかに転落してしまうなどの事故も起こりかねません。

冠水した道路には近づかないこと、やむを得ず通らなければならない場合は徒歩は絶対に避け、車で安全な場所を選んで走行しましょう。

水没

冠水した道路を走行しないよう注意していても、集中豪雨の影響で急に河川が溢れたりした場合に車が水没してしまう可能性は、ゼロではありません。車が水没するとドアや窓が開かなくなり、車のなかに雨水が侵入し、命の危険に関わることもあります。

万一のときに備え、脱出用ハンマーなどを車にいれておくと安心です。また、ヘッドレストや車のキーで窓を開ける方法もありますので、動画などを見て覚えておくとよいでしょう。

集中豪雨への備えとしてできること

集中豪雨の被害はどの地域でも起こり得るものですが、最小限に抑えるためにも、日頃からできる備えは怠らないようにしましょう。

自宅の補強、掃除

集中豪雨やそれに伴う強風などに備え、雨戸やシャッターが使用できるか確認しておくと、もしものときにもすぐに使うことができます。

また、風で飛ばされそうなものなどを家の外に出しておかないこと、側溝や雨水桝(うすいます)などの掃除をこまめにして、集中豪雨による床上浸水や床下浸水に備えましょう。

防災セットの準備

自宅に浸水するほどひどい集中豪雨の場合、自宅を離れて安全な場所に避難しなければならないこともあります。避難所で必要な食料品や生活用品、衛生用品や貴重品などをまとめてすぐに持って出られるよう、自宅には防災セットを用意しておくのがおすすめです。

防災セットはホームセンターやネットショップなどで一式になったものも販売されています。家族構成や家族の年齢、持病の有無などで中身をカスタマイズし、1人に1つ用意しておきましょう。

避難場所と経路の確認

集中豪雨で避難しなければならないが、どこに行けばいいのかわからないということが起こっては困ります。日頃から避難場所や避難経路を確認し、どういったルートでどこに逃げればよいのかを把握しておくと、いざというときスムーズです。

こまめな天候のチェック

最近はどこにいても急な豪雨に見舞われることはありますので、天候が変わりやすい地域の方以外も、こまめに天気予報をチェックすることをおすすめします。

サイト、アプリによっては雨雲の動きやいつ雨が降り出すかなどを確認できるものもありますので、自分が使いやすいツールを日々チェックするようにしましょう。

集中豪雨発生時の行動と対策

集中豪雨が起こってしまった場合、身を守るためにやるべき対策が3点あります。

土嚢や水嚢で浸水を阻止する

激しい雨が降り続き、床上・床下浸水の危険性が出てきた場合、土嚢や水嚢を使って浸水を防ぎましょう。地域によっては土嚢ステーションがあるところもありますが、土嚢を常備しておけない場合はゴミ袋を用いた水嚢やプランターなどを土嚢代わりにするなど、応急処置的な方法で浸水を最小限に食い止めることもできます。

迅速で安全な避難を心がける

集中豪雨が続き、道路の冠水や住宅への浸水が避けられないと判断した場合には無理にその場に留まらず、安全に、そして迅速に避難をしましょう。前述の通り、冠水した道路は危険も多いですのでやむを得ない場合を除いては通らないようにし、事前にチェックしてある安全なルートで避難場所まで移動してください。

避難時の服装にも注意しよう

「雨=長靴」というイメージは強いですが、集中豪雨の際は長靴に水が入って脱げやすくなることもあります。足元はスニーカーなどの歩きやすい靴、服装も水を吸って身動きがとりづらくなるようなゆるめのものなどは避けるようにしてください。

正しい知識とモノの備えで、集中豪雨の際も安心!

激しい雨が降り続く集中豪雨は、水害や土砂災害など、さまざまな危険をもたらします。命を守るためには、日頃からできる備えを怠らないこと、また緊急時にどう行動するべきかを知っておくことが重要です。

もしものときも落ち着いて、安全に行動できるよう、日常的に防災を意識した行動を心がけましょう。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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