高潮・高波はどんな現象?発生原因や被害、必要な備えを学ぼう

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災害はいつ・どこで起こるかわからないため、誰しも巻き込まれる可能性があります。特に、海の近くのは地震や大雨による海の災害に注意が必要です。海の災害というと「津波」を連想する方も多いでしょうが、高潮・高波の被害も深刻なため、日頃から正しい知識や対策を学ぶことが大切だといえます。

今回のテーマは、高波・高潮です。原因や被害、備えとしてできることなどを解説しますので、海の近くにお住まいの方、職場や学校が海から近い方はもちろん、海の災害について知りたい方もぜひご一読ください。

目次

高潮・高波とは「浸水や洪水をもたらす可能性がある現象」のこと

まずは、高潮や高波がどういったものなのかを確認しましょう。津波との違いについても、ぜひ理解してください。

高潮

高潮は陸から離れた場所で海面が盛り上がり、それが海岸・沿岸に押し寄せてくるものです。海面が上昇した状態が長時間続き、洪水を引き起こし陸地にダメージをあたえる可能性があります。

堤防を越えて水が流れ込んでしまうので、海岸付近にはもちろん立ち入ってはいけません。

高波

高波はその名の通り、高い波のことをいいます。台風などで強い風が吹くと、通常よりも波が高くなり、それに伴い勢いも増すことが多い傾向です。大きな波には人はもちろん、海岸付近にあるものもさらわれてしまう可能性があるため、非常に危険だといえます。

津波と高波・高潮の違い

海面が盛り上がり大きな波となって押し寄せる津波と、高潮・高波は異なります。そもそも高潮・高波は台風などが原因で起こりますが、津波の発生源は地震です。

また、高潮は海面が沖で盛り上がり押し寄せる点が共通していますが、津波ほどの威力はありません。高潮のように津波も波が高くなるという印象ではあるものの、高波は海岸に到達すればおさまります。しかし津波は、海岸でおさまることはなく、その勢いで陸地を駆け上がってしまうほどです。

津波と比較すると、高潮・高波による被害はたいしたものではないという印象を覚えがちですが、どちらも巻き込まれてしまえば命に関わる危険性があるため、決して油断してはいけません。

高潮の原因は?想定される被害を知ろう

ここからは、高潮・高波それぞれの原因と想定される被害について解説していきます。まずは、高潮の原因と、どういった被害を及ぼすのかを見ていきましょう。

高潮の原因

高潮は、台風や低気圧によって起こります。台風・低気圧の中心あたりは気圧が非常に低くなるため、海面を大気が押しつける力が弱くなることで、海面上昇が起こるのです。これを、「吸い上げ効果」といいます。

気圧が1ヘクトパスカル下がるごとの海面上昇はおよそ1センチです。気圧が下がれば下がるほど、海面は上昇します。

また、海岸に向けて暴風が吹くことで、海岸付近に海水が集まる「吹き寄せ効果」も、高潮の原因の1つです。

どんな被害の可能性がある?

高潮により想定される被害には、次のようなものがあります。

・溺死:上昇した海面が押し寄せることで、逃げ遅れた方が溺れる
・怪我:多くの漂流物が陸地に到達するため、当たって怪我をすることがある
・浸水:押し寄せてきた海水で、周辺地域の家屋が浸水する
・電気製品の故障:浸水により、家のなかにある家電が故障する
・冠水:押し寄せてきた海水で、周辺の道路が冠水する(交通傷害の可能性も大) 

高波の原因と想定される被害は…

続いて、高波の原因とどのような被害が起こる可能性があるのかを、解説します。

高波の原因

高波の原因は、低気圧の発達による強い風です。強風が水面をあおり、大きな波が発生します。気象庁の定義では、高波とは「波浪注意報・警報の対象になる規模のもの」です。

悪天候が予想されていて起こる高波もありますが、なかには遠くで起こっている台風や低気圧が高波を引き起こすケースもあります。この高波は天気がよい日、波が穏やかな日にも起こり得るものです。天候に心配がなくても、注意報や警報が出ている場合には、海辺には近づかないようにしましょう。

どんな被害の可能性がある?

高波でもっとも心配な被害は、波にさらわれることです。大きな波が押し寄せると、波に飲まれ、海のなかへ引きずり込まれてしまうこともあるので注意しましょう。海上にいる場合も、高波で船などが横転する、船内に海水が多く入り込んできて沈没することがあるため危険です。

海からやや離れた場所でも、高波が原因で起こった洪水で、浸水の被害を受ける可能性があります。高波は大雨を伴うことも多いので、そもそも大雨の被害に警戒しつつ、高波への注意も払うようにしましょう。

高潮・高波に備えて私たちができること

高潮や高波が襲ってくる可能性がある地域の方は、被害を最小限に抑えるための備えを日頃からする必要があります。さまざまな災害と共通する内容ではありますが、防災のためにできる行動や準備を、今一度確認しましょう。

自宅などの危険度や避難について知る

まずは自宅や職場、学校などのある地域のハザードマップを確認し、高潮・高波が起こった場合の危険度を把握しておきましょう。浸水の危険はあるのか、もし高潮・高波が起きたらどのように避難するのかを知り、安全な避難経路をご家族や職場の方などと共有すれば、万一の場合も安心です。

ハザードマップは自治体のホームページなどで簡単に見ることができますので、高潮・高波はもちろん土砂災害、洪水などについても同時に確認することをおすすめします。

備蓄や持ち出し用防災セットの準備

災害の規模によっては、自宅内での待機で済む場合があります。数日間家から出られない、ライフラインが止まっても生活できるような備蓄の準備をしておくことも、重要です。自宅が浸水する可能性がある場合には、避難の際に持ち出すための防災セットも用意しておきましょう。

こうした生活のために必要なアイテムの準備は、高潮・高波だけでなくさまざまな災害が起こった場合にも活用できます。

地域の方との連携や防災訓練

災害発生時には、自分自身の命や安全を守る「自助」だけでなく、地域の方や職場の方と助け合って安全を確保する、「共助」も必要です。とはいえ「共助」は災害が起こった場合に急に発揮できるものではありません。

日頃から地域の方と防災について話し合うこと、定期的な訓練で正しい避難方法や役割を理解しておくことも、備えとして重要です。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭、外国人の方が多い地域では、誰がどう行動し、周辺地域の方全員の命を守ることができるのかをよく相談しておきましょう。

もちろんご家庭内でも、日頃から防災について話し合い、「学校にいたらどうする」「バラバラな場所で災害に巻き込まれたときの連絡手段は」といったことのすり合わせを忘れてはいけません。

高潮・高波が起こったら…避難や自宅待機のポイント

「備え」をしっかりとしていても、できれば災害は起こらないで欲しいものです。しかし、もし実際に高潮・高波が起こってしまったら、どのような行動を取ればよいのでしょうか。

情報収集

まずは正しい情報を、迅速に入手しましょう。テレビはもちろん、ラジオやスマートフォンで確認できるニュース速報なども、情報収集に役立ちます。自治体でもメールや防災無線によるアナウンス、推奨するアプリでの情報発信を行っていることが多いので、事前にメール登録やアプリのダウンロードをしておくのもおすすめです。

最近はSNSでも最新情報を入手することができますが、なかには憶測だけで発信された情報、誤情報などがある場合も。一歩間違えば命に関わる状況では、正しい情報の取捨選択もしっかりと行うようにしましょう。

避難や自宅待機に備えた行動

高潮や高波は、地震とは異なり事前に予測できるケースも多いため、ある程度時間に余裕を持って避難することが可能です。とはいえ局地的な高潮・高波は予測不可能なこともありますので、避難するか自宅内に留まるのかは、状況を把握したうえで、迅速に判断しましょう。

避難する場合は、防災セットを忘れないこと、安全な経路を通り事故などに注意しながら避難するようにします。自宅待機をする場合は、雨戸を閉める、家財を移動するなど被害を最小限に抑えるための準備を進めましょう。

避難の際に注意したいのは…

もし自宅や学校、職場などから避難所へ行かなければいけない状況に陥った場合は、次のポイントに注意しましょう。

・単独行動をしない
・慌てず、落ち着いて避難する
・自治体からの指示をしっかりと聞いて避難する
・危険だと判断した場合は指示を待たずに避難してよいが、複数で行動する
・近所の方と声を掛け合いながら判断する

もし逃げ遅れてしまった場合はどうする?

状況がつかめない、あまり被害が及ばないと判断した、深夜の発災で迅速に行動できなかったなどの理由で、逃げ遅れてしまう可能性はゼロではありません。万一逃げ遅れた場合は、焦ってどうにかしようとしてしまいがちですが、平静を保ち適切な判断をすることが大切です。

もし逃げ遅れてしまったら、次のような少しでも安全な場所で、救助を待ちましょう。

・少しでも高いところに行く(1階より2階、場合によっては屋根の上)
・木造家屋は流されやすいので、鉄筋の建物があればそこへ逃げ込む
・海岸からできるだけ離れる
・地盤が高いところへ行く

また、電話などが使える場合には自ら助けを求める、発煙筒や懐中電灯で自分の居所を知らせるといった行動も大切です。もし怪我などをして逃げられない場合には、近くに助けてもらえそうな人がいれば助けてもらう、難しい場合にはとにかく誰かに連絡をし、一刻も早い救助を求めるといった行動で、自身の命を守りましょう。

日ごろの備えと迅速な判断で、安全を確保しよう

高潮・高波はある程度予測できる災害の1つですが、時間の猶予がないまま巻き込まれる可能性もあります。台風や低気圧の際には災害が起こることも想定し、注意深く様子を見守りましょう。

日頃からアイテムや知識を備えておけば、いざというときも安心です。自分自身はもちろん、ご家族や近くにいる方の安全を守れるよう、迅速な判断と行動をとってくださいね。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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