こどもとクイズで学ぶ!防犯・防災・交通安全の基本

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防犯や防災、交通安全については、万一のことを想定し大人はもちろん、こどもも知識を蓄えておく必要があります。特に、小学校に上がり大人の目の届かない場所で行動することの増える年齢のお子さまには、ご家庭や学校でわかりやすく指導するのが有効です。

今回は、防犯・防災・交通安全について、こどもに知っていて欲しい知識をクイズ形式でまとめました!親子でコミュニケーションを取りながら、楽しく危険について学ぶ機会をつくってみてください。

目次

こどもが命を守る方法を学ぶには

こどもがさまざまな危険から命を守るためには、大人が定期的かつ継続的に教えることが重要です。命を守る方法を学ぶには、どのような指導が必要なのでしょうか。

親子での話し合い、保護者からの指導が大切

保育園や幼稚園、小学校でも交通安全や防犯などに関する教室、避難訓練などを実施し、登下校時や遊んでいるとき、学校などにいる際の危険とその対処法について指導してくれることが多くあります。

これに加えて、ご家庭でも繰り返し危険について指導や話し合いを行うことが大切です。何度も繰り返し学ぶことでお子さまの記憶にすり込まれ、もしものときに適切な対応をすることができるようになるでしょう。

具体的なシチュエーションを提示する

お子さまと危険について話す際には、具体的なシチュエーションを提示することで危険を想像しやすくなります。

たとえば「地震が起きたらどうする?」というざっくりとした質問ではなく「学校の教室にいるときに地震が起こったら?」「校庭で遊んでいるときは?」「おうちでお留守番をしているときだったら?」「帰る途中だったらどうする?」と、細かなシチュエーションを伝え、具体的にどう行動するのかを答えてもらいましょう。

イラストやクイズで楽しく学ぶ

防犯・防災・交通安全などに関するこども向けの資料は多く存在します。イラストでわかりやすくまとめたもの、簡単かつ短い文章で読みやすい工夫をしてあるもの、クイズ形式で考える力を養うものなど、その種類はさまざまです。

大人でも、長々とした細かい文章を読むよりも、図解やポイントをまとめてあるほうが興味ややる気を持って向き合うことができます。こどもも楽しく学べる資料のほうが覚えやすい、興味を示しやすいので、ぜひこうした資料を探してみてください。

クイズ!防犯の約束

ここからは、防犯・防災・交通安全の各項目ごとの「約束」を、クイズ形式でお伝えしていきます。ぜひお子さまに出題し、危険から身を守るための「約束」を覚えられるようにしましょう。

①学校に行くときは

問題:学校に行くときはどんな道を通ればよいでしょうか?
①好きな道を通る
②決められた道を通る
③仲よしの友だちと同じ道を通る

答え:②
決められた道を通ることで、その道にどんな危険があるのかを覚え、安全に登下校することができます。知らない道は危ない場所があってもわからなかったり、不審者と遭遇しても助けてくれる人がいない可能性があったりして危険です。毎日同じ道を通って地域の方に顔を覚えてもらえば、登下校を見守ってもらうこともできるでしょう。

②誰も通らない道は

問題:いつも通らない道や暗い道、誰も通らない道があったらどうしますか?
①人が来るまで待って通ってみる
②探検する
③通るのをやめる

答え:③
トンネルや地下道など、暗くて人通りの少ない場所でもし事件に巻き込まれても助けてくれる人がいません。できるだけ人通りの多い場所を通り、知らない道は通らないようにしましょう。

③知らない人にお菓子をもらったら

問題:知らない人に「お菓子をあげる」と言われたらどうしますか?
①断る
②もらう
③一緒に食べる

答え:①
お菓子に危険なものが含まれている可能性もありますし、受け取ったときに連れ去りなどの事件に巻き込まれることもあります。知らない人が何かをくれるといっても絶対に受け取ってはいけません。もし知らない人に声をかけられても対応せず、逃げるようにしましょう。

④「写真を撮らせて」と言われたら

問題:知らない人に「写真を撮らせて」と言われたらどうしますか?
①撮らせてあげる
②断る
③写真を撮ってあげる

答え:②
写真を悪用される可能性や、写真から個人情報を特定されることもあるので、撮らせてはいけません。声をかけられなくても、遠くから盗撮しているような人を見かけた場合には、走って逃げましょう。

⑤知らない人がついてきたら

問題:帰り道などで知らない人がずっとついてきたらどうしますか?
①お店や知っている人の家に助けを求める
②「どうしましたか?」と話しかける
③知らない道に逃げる

答え:①
たまたま同じ道を歩いているだけかもしれませんが、不審者が自宅までついてくる可能性もあります。近くのコンビニや商店、「こども110番の家」などに逃げ込み、助けを求めるようにしましょう。知らない道に逃げ込むのは、かえって危険です。

⑥知らない人の車には

問題:知らない人が「車で送ってあげるよ」と言ったらどうしますか?
①すぐに乗せてもらう
②家に電話してから乗せてもらう
③断る

答え:③
車に乗ったらそのまま誘拐されてしまう可能性もあるため、知らない人の車には絶対に乗ってはいけません。無理矢理乗せられないよう声をかけられたら車から離れ、「乗りません」とはっきり伝えます。話をせず無視をして、車が入れない道やお店などに走って逃げてもよいでしょう。

⑦知らな人に触られそうになったら

問題:知らない人が体を触ろうとしたらどうしますか?
①こわいので黙っている
②大きな声で助けを呼ぶ
③いい人だと思ったらついていく

答え:②
知らないこどもの体を触る、手をつなごうとしてくるような人は危険です。すぐに大きな声を出して助けを求める、逃げるなどのアクションを起こしましょう。怖くて声がでない、動けない場合には防犯ブザーを鳴らして周囲に危険を知らせるようにしてください。

⑧友だちが危険な目に遭っていたら

問題:友だちが危険な目に遭っている場面に出くわしたらどうしますか?
①助けを呼ぶ
②助けに行く
③怖いので見ないふりをする

答え:①
大きな声を出す、近くの家やお店に行って大人を呼ぶなどして助けを求めましょう。こどもの力だけで大人に対抗するのは非常に危険なので、自分1人で助けに行くことは絶対にしてはいけません。

クイズ!防災の約束

続いて、防災に関する約束です。地震や大雨、火事などさまざまな災害はいつ起こり、巻き込まれるかわかりません。もし家族や大人がいない状況で災害が起こったらどのように行動すればよいのか、覚えておきましょう。

①屋内で緊急地震速報が流れたら

問題:自宅にいるときに緊急地震速報が流れたらどうしますか。
①テレビや棚などが倒れないようにおさえる
②外に逃げる
③テーブルの下に隠れる

答え:③
地震でものが倒れて下敷きになる、頭をぶつけると命に関わることがあります。テーブルなど頑丈なものの下に隠れ、頭を守りましょう。棚は人の力で支えられませんし、地震の規模がわからないなか外に出るのは危険です。

②屋外で地震が起こったら

問題:帰り道など、外にいるときに地震が起こったらどうしますか?
①建物や塀の近くで地震がおさまるのを待つ
②建物や塀から離れた安全な場所で頭を守る
③早く家に帰れるよう揺れているときも走って逃げる

答え:②
建物や塀は地震で倒れる可能性があり、近くにいると危険です。離れた場所でしゃがんで、頭を守りながら地震がおさまるのを待ちましょう。ランドセルやかばんなどがあれば頭の上にのせておくとより安全です。塀から離れることも大切ですが、車などにも注意するよう指導してください。

③大雨が降り続いているときは

問題:大雨が降り続いているとき、もし崖の近くにいたらどうしますか?
①崖の近くをそのまま歩き続ける
②崖の様子を見守る
③崖から離れた場所へ避難する

答え:③
大雨で地面が緩くなると、崖が急に崩れることもあります。崖の近くを通るのは避けること、もし近くにいる場合には安全に通れる道に切り替えるなどして崖崩れに巻き込まれないようにしましょう。

④遠くで雷が鳴っているのが聞こえたら

問題:遠くで雷が鳴っており、急に厚い雲が広がり周辺が暗くなったらどうしますか?
①近くの建物に避難する
②木の下で雨宿りをする
③何もない広い場所を探す

答え:①
木の下にいると、木に雷が落ちた場合に感電する可能性があります。また、何もない広い場所に立っていると地震が避雷針となり落雷の被害に遭うこともあるため危険です。雷が鳴っている、近くに雷が落ちる可能性があるときには、建物のなかに避難して落雷による感電から身を守りましょう。

⑤海の近くでの地震のときは

問題:海の近くにいるときに地震が起こったらどうしますか?
①海の様子を観察する
②海から離れた場所へ避難する
③近くの建物に逃げる

答え:②
大きな地震のあとは津波が襲ってくる可能性があるため、海の近くにいると危険です。近くの建物も大きな津波が起こった場合には、流されてしまうことがあります。すぐに海から離れ、できるだけ高い場所へ避難しましょう。

⑥川の近くで大雨が降りだしたら

問題:川の近くにいるときに大雨が降ってきたらどうしますか?
①川の近くから離れる
②橋の下で雨宿りをする
③橋の上から川の様子を観察する

答え:①
大雨による急な増水で、川が氾濫することもあります。橋の下は特に危険ですし、橋の上にいても橋ごと流されてしまう可能性があるため注意しましょう。大雨が降ってきたらすぐに川から離れ、安全な建物のなかに避難してください。

⑦遠くに竜巻が見えたら

問題:厚い雲が広がりまわりが暗くなる、遠くに竜巻が見えたときにはどうしますか?
①竜巻の様子を観察する
②竜巻が近づいてきたら逃げる
③すぐに建物のなかに逃げる

答え:③
竜巻は短時間のあいだに猛スピードでさまざまな被害を与えるため、遠くに見えるからといって侮ってはいけません。屋外で様子を観察していると巻き込まれることもあるので、すぐに頑丈な建物のなかに避難しましょう。

⑧火事が起こっている家があったら

問題:火事が起きている建物を見つけたらどうしますか?
①火災現場から離れたところへ逃げる
②近くに行って現場の様子を観察する
③近隣の住民に危険を知らせる

答え:①
火災現場の近くは危険ですし、野次馬のように留まっていては消火・救助活動の邪魔になることもあります。119番通報や避難指示は大人に任せ、こどもはすぐに現場から離れたところへ逃げるようにしましょう。

クイズ!交通安全の約束

最後に、交通安全に関する約束についてクイズ形式でまとめました。交通事故がもっとも多いといわれるのは、小学校に入学したばかりの6~7歳です。今一度交通ルールなどを親子で確認し、お子さまが毎日安全に登下校できるようにしましょう。

①道路を歩くときは

問題:道路を歩くときは、どこを歩けばよいでしょう?
①白線の内側
②白線の上
③白線の外側

答え:①
白線の内側は歩道、外側は車道です。白線の内側を歩き、車にぶつからないようにしましょう。白線の上を綱渡りのように遊びながら歩くのも危険なので、しないようにしましょう。

②信号待ちをするときは

問題:信号待ちをするときは、どこで待つとよいでしょう?
①車道の近く
②車道の近くと離れたところを行ったり来たりする
③車道から離れたところ

答え:③
青になったらすぐに渡れるように車道の近くで待っていると、万一車が突っ込んできた場合に危険です。また、車を運転している人も「赤信号なのに急に人が飛び出して来るのではないか」と不安になります。車道から離れた安全な場所で、立ち止まって待つようにしましょう。

③見通しの悪い交差点では

問題:見通しの悪い交差点を渡るときはどうしますか?
①必ず止まって左右を確認してから渡る
②車は多分来ないから走って渡る
③車の音がしなければ左右を確認しなくてよい

答え:①
見通しがよい、悪いにかかわらず交差点では必ず止まって左右を確認します。また、車は思っている以上にスピードが出るので、遠くにいると思っても通過するまで渡ってはいけません。車は急に止まれませんので、歩いている人が自身の安全を確保するようにしましょう。

④踏切の遮断機が降りたら

問題:踏切の遮断機が降りているときは、どうしますか?
①電車が来ていなければ渡ってもよい
②電車が通り過ぎたらすぐに渡ってもよい
③電車が通過し、遮断機が上がってから左右を確認して渡る

答え:③
遮断機が降りたら渡らず、電車が通り過ぎるのを待ちましょう。最近はあまりないとはいえ、遮断機が降りていない状態にも関わらず電車が来るという可能性も考えられます。遮断機が上がってもすぐには渡らず、左右を目視で確認し、安全だと判断してから渡るようにしてください。

⑤信号機のない横断歩道では

問題:信号機のない横断歩道を渡るときはどうしますか?
①左右を確認しないでそのまま渡る
②左右を確認し、車が来ないことを確認してから渡る
③車がいても止まってくれるので渡ってもよい

答え:②
横断歩道は歩行者優先ですが、渡るのを待っていても止まってくれない車もいます。必ず左右を確認し、車がいない、停止してくれたことを確かめてから渡りましょう。走ってくる車が遠くにいるからといって、安心して渡るのは避けてください。

⑥青信号をわたるときは

問題:横断歩道で青信号を渡るときはどうしますか?
①青だから大丈夫なので、左右を確認しなくてもよい
②車が来ないことを確かめてから渡る
③青になった瞬間に走って渡る

答え:②
青信号でも右折・左折の車が来ることがあるので危険です。また、青信号に変わってすぐに渡るのも安全とはいえません。青信号になったら左右を確認し、安全だと判断したら手を上げて渡るようにしましょう。

⑦道路の向こうに知り合いがいたら

問題:道路の反対側から知り合いに呼ばれたらどうしますか?
①道路の真ん中で相手と話す
②周囲を確認せずすぐに走って相手のところに行く
③左右を見て車が来ないのを確かめてから渡る

答え:③
知り合いに呼ばれたからといって、急に道路に飛び出すのは危険です。必ず左右を確認し、安全だと判断してから相手のところへ行くようにしてください。できれば横断歩道や信号機のある交差点を渡るようにしましょう。

⑧点字ブロックの上には

問題:路上に点字ブロックがあるときには、どうしますか?
①自転車などを点字ブロックの上に停めてもよい
②遮るようなものは置かず、点字ブロックの上も歩かない
③点字ブロックに沿って歩けば安全なので皆点字ブロックの上を歩くとよい

答え:②
点字ブロックは目の見えない方のための道しるべです。道を遮るようなものを置かないようにしましょう。健常者の方もあえて点字ブロックの上を歩く必要はありません。目が見えない方の邪魔にならないよう、点字ブロック以外の場所を歩くことをおすすめします。

クイズで命に関わるさまざまな約束を覚えよう

こどもが安全に生活を送るには、日頃から親子で話し合い、約束事を確認することが大切です。クイズ形式で学べば、お子さまも興味を持って自身を守るためのルールを覚えられるのではないでしょうか。

年齢を重ねるごとにお子さまから手が離れることは増えますが、その分危険なことも増えていきます。大切なお子さまの命を守るためにも、ぜひ親子で定期的な約束の確認を行ってみてくださいね。


【参考資料】「たいせつないのちとあんぜん」(文部科学省発行)

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
詳しいプロフィールはこちら

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