プール事故の防止に必要な注意点と対策は?事故の事例も解説

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夏にはプールに行くという方も多いでしょうし、屋内プールでは年間を通して見ず遊びを楽しむ方が多くいます。しかし、水場では思わぬ事故も起こりやすいため、常に安全に配慮して遊ぶ必要があります。ワクワクするお出かけの前には、プール起こりやすい事故について、事故を防いで安全に楽しむための注意点などを、改めて確認したい方もいるのではないでしょうか。

今回は、プールで多い事故の事例、事故を防ぐためにできることなどをまとめてご紹介します。学校でのプール、レジャーとしてのプールなど、さまざまなシーンで安心して満喫できるよう、大人もこどももプールに行く前にぜひご一読ください。

目次

プールで起こりやすい事故

早速、プールで起こりやすい事故を見ていきましょう。プール内での事故はもちろん、プールサイドでのトラブルにも注意が必要です。

溺水

溺水は、プールで溺れることです。テレビなどでは、人が溺れるとバシャバシャと暴れているような描写がありますが、実際に溺れてしまうと体が動かない、声が出せないまま水底に沈んでいくこともあります。

また、溺水は深さのある程度あるプールで起こる印象ですが、水深30cm程度のビニールプールでも溺水は起こるので、注意が必要です。

飛び込み

プールサイドからの飛び込みは、禁止されているプールも多い傾向です。飛び込みに失敗するとプールの底や壁面に身体を強打し、最悪の場合死亡事故につながることも。また、プール内にいる人との衝突の可能性もあるため、非常に危険です。

学校やレジャー施設など、多くのプールで飛び込みが禁止されるなか、未だにルールを守らない飛び込みによる事故は発生しています。飛び込みをしたいのであれば、コーチなどから正しい飛び込み方法を学んだうえで行うのが賢明です。

排水溝の吸い込み

プールの底やサイドには、水を循環させるための排水溝があります。施設によってはこの排水溝の吸水力が非常に強く、手や足などが吸い込まれて溺れてしまうということも。実際、吸い込みによる死亡事故は一時期ニュースでも大きな話題となっていました。

吸い込み事故が起こらないよう、金具が設置されている施設も増えていますが、経年劣化や緩みなどが生じていれば事故は起こります。プールに入る際は排水溝の位置を確認し、近づかないようにすることにも注意しましょう。

プールサイドでの転倒

プール内でのトラブル以外にも、注意したいポイントはあります。プールサイドはタイルやコンクリートでできており非常に固く、また濡れた足、身体で歩くため滑りやすい状態です。プールサイドを走ると滑って転んで怪我をする、頭をぶつけて命に関わるような事故につながるということにもなりかねません。

転倒、衝突を防ぎ安全に過ごすためにも、プールサイドや更衣室などでは走らないようにしましょう。

プール事故の発生状況と予想

プールでの事故の発生については、年間30件ほどの報告が毎年されています。これは大きな事故の件数であり、小さな事故も含めると、年間1000件ほどは起こっているのではないかという予想も。

学校や保育園などのプール、レジャー施設のプールなど、場所に関係なくさまざまな事故が起こっているので、「授業は先生がしっかりと見てくれるから大丈夫だろう」などと安心してはいけません。

事故は起こらないのがベストですが、万一のことを考えながらプールでの安全について親子で考え、実行していく必要があるといえます。

プールでの事故事例|重大事故は命の危険も

プールでの重大事故にはどういったものがあるのか、具体的な事例をご紹介します。

重大事故事例①幼稚園での溺水

平成23年、神奈川県大和市の幼稚園のプールで、3歳の男児が溺水、死亡する事故が起こりました。事故が起こったプールの水深はわずか20センチでしたが、教諭が目を離した30秒ほどのあいだに園児が溺水。

別の教諭がプールに浮かんでいるところを発見し救急搬送されましたが、その後死亡が確認されました。

わずかな時間でもこどもだけでプールにいたという監視体制の甘さが、こういった事故を引き起こしたといわれています。

重大事故事例②排水溝吸い込み事故

平成18年、埼玉県ふじみ野市のプールで7歳の女児が排水溝に吸い込まれ、死亡する事故が起こりました。排水溝部分には柵がついていましたが、それが外れてしまい口頭により注意喚起がされていましたが、被害者が出てしまったようです。

死亡の原因は溺水ではなく、急速に排水溝に吸い込まれ、壁に頭を強くぶつけたことでした。この事故は監視員への教育不足や管理責任者の認識の欠如、事故が起こった際にどういった対応をすればよいかということの確認不足など、さまざまな問題が重なって起こったといわれています。

重大事故事例③飛び込み事故

平成28年、東京都江東区にある高等学校で、水泳の授業中に当時高校3年生だった男性が、飛び込みによる事故を起こしました。教員の指示通りに飛び込みをしたものの、プールに頭を強打。けい髄を損傷しました。

事故によりこの高校生は首から下をうまく動かすことができなくなり、現在も車いすでの生活を余儀なくされています。

水泳部に所属し、将来水泳選手を目指していたという高校生を襲った恐ろしい事故は、「運動神経がよいから大丈夫」ということはないということと同時に、飛び込みの恐ろしさを世間にしらしめるものとなりました。

プール事故を防ぐための注意点と対策

プールでのさまざまな事故を防ぎ、安全に水遊びを楽しむには、どういったことに注意すればよいのでしょうか。大きく5つのポイントに注意しましょう。

ルールを守る

プールでは飛び込み禁止、潜行禁止、スライダーの身長制限など、さまざまなルールを設けています。ルールは利用者が快適にプールを楽しめることはもちろん、事故を防止するためのものでもあるので、必ず守るようにしましょう。

各プールの規定だけでなく、プールを利用する際のルールやマナーなどについても事前に親子で確認することをおすすめします。

体調を優先する

体調が悪いと動きが鈍くなり、普段はできることもできないという場合があります。学校の授業や保育園・幼稚園などでのプール遊びはもちろん、家族でのおでかけも無理をせず、体調を第一優先にすることが大切です。

出かける前はもちろん、プールに入る前も、保護者や教諭など監督となる人が再度体調を確認することも、重要だといえます。

小さなこどもは目を離さない

「浮き輪があるから大丈夫」などと思って目を離してしまうと、他の人と衝突する、浮き具から落ちてしまうといったことも起こりかねません。小さなこどもがプールを利用する際は特に目を離さないよう、しっかりと見守るようにしてください。

小学生になってもこどもだけで遊ばせることは避け、多少距離はあっても目の届く範囲でプールを利用させることを心掛けましょう。

準備体操をしっかりとする

プールでの溺水には、「泳いでいる途中に足がつってしまい溺れる」といったこともあります。特に、運動習慣の無い方は慣れないプールに入って体に不調が起こることも少なくありません。

こどもも大人も、プールに入る前には準備体操をしっかりとするようにしましょう。

救命に必要なアイテムを備える

これはプールの管理者向けの注意点ですが、プールの運営や授業の進行にあたり、救命に必要なアイテムを備えておくことが重要です。AEDや応急処置のセット、緊急連絡をするための電話などをすぐに使用できる場所に置いておくことはもちろん、救助の方法、応急処置の方法などを管理者が覚えておく、第三者も実践できるようなマニュアルをわかりやすく明示しておくというのも1つの対策だといえます。

事故は起こらないのがベストですが、いつ何があるかは誰にもわかりません。万一の場合を想定した備えを怠らないことも、安全を守るためには必要です。

安全な利用でプールを楽しもう

プールはさまざまな楽しみ方ができる場ですが、一方で取り返しのつかない事故を引き起こす危険性を秘めています。安全にプールを利用し、怪我や死亡事故を防ぎながら、授業や遊びを満喫できるよう、対策や事故発生時の対応について覚えておきましょう。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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