防災公園とは?さまざまな機能を知り、災害時に備えよう

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さまざまな地域で、新たに整備された「防災公園」が登場しています。防災公園はただ広々とした安全なスペースを確保しているだけでなく、災害時に役立つさまざまな機能も兼ね備えており、発災後も私たちの安全を守ってくれる場所の1つです。

今回は、防災公園の定義や有名な防災公園、防災公園に備えられた設備についてご紹介します。

目次

防災公園とは「災害時に活動拠点となる公園」のこと

防災公園は、地震や火災などの災害が起こった際に、地域住民の命を守るための活動拠点となる公園です。特に人口の多い都市部に見られ、普段は都市公園や緑地として利用されています。

防災公園の定義

地域の公園が防災公園としての役割を果たすためには、以下の3点を押さえていることが求められます。

  1. 災害時に使える設備や必需品が備えられている
  2. 耐震・不燃・高台にあるなど、災害に強い設計である
  3. 避難路や避難地として位置づけされている

上記を満たすことが、防災公園であるための定義であるともいえるでしょう。地域住民の避難場所となることはもちろん、自衛隊や消防などの救助や支援の活動拠点という役割も、防災公園の持つ重要な要素です。

各地の代表的な防災公園

防災公園は都市の防災機能向上、安全で安心できる都市づくりのために整備された公園で、東京都をはじめとした人口の多い地域に多数みられます。代表的な防災公園について見てみましょう。

東京臨海広域防災公園

東京臨海広域防災公園は、東京都江東区有明にある防災公園です。東京ビッグサイトの隣にある広大な防災公園のなかには、BBQガーデンもあり、都会の一角の自然豊かな場所でのんびりと1日を過ごすこともできます。

東京臨海広域防災公園といえば、敷地内にある「そなエリア東京」が有名で、地震や防災に関するさまざまな学習や体験ができると、おでかけスポットとしても人気です。

木場公園

「そなエリア東京」と同じく東京都江東区にある木場公園は、ビルの立ち並ぶ都会の景色のなかに、豊かな自然と落ち着いた空間を与えてくれるスペースです。

そんな木場公園も防災公園としての機能を備えており、災害時に使用できる防災トイレの数はなんと38基。人口の多い地域ならではの問題点をカバーしてくれる、頼もしい存在です。

神栖中央公園

茨城県神栖市にある神栖中央公園は、2014年6月に開園。およそ19ヘクタールの敷地には広場やベンチはもちろん、お子さまが楽しめる大型遊具もあり、休日は多くの親子連れでにぎわいます。

そんな神栖中央公園はさまざまな防災機能を備えており、災害時には1500人もの人が避難できる想定です。地域の防災拠点として、人々の暮らしに安心感を与えてくれています。

三木総合防災公園

関東圏以外にも、全国的に防災公園は徐々に増加していますが、兵庫県三木市にある三木総合防災公園も、有名な防災公園の1つです。

この公園は阪神・淡路大震災の経験をもとに整備されており、200ヘクタールを超える広大な土地には陸上競技場や野球場、芝生広場、遊戯広場などさまざまなエリアがあります。

普段は多くの人が集まる憩いの場ですが、災害時には物資拠点となり、多くの被災者が避難、一時生活をするための機能を兼ね備えています。

防災公園に備えられた機能

災害時に頼れる防災公園ですが、具体的にはどのような機能が備えられているのでしょうか。防災公園によくある機能をご紹介します。

防災収納ベンチ

普段私たちが何気なく利用する公園のベンチですが、防災公園のベンチはベンチの下部分が収納になっています。

なかには非常用トイレ、パーゴラテント、土嚢、工具など災害時に使用するものを収納してあり、もしものときにはすぐに取り出して使用できるので便利です。

かまどベンチ

ベンチのなかには収納だけでなく、かまどになるタイプのものもあります。上部の座面を取り外すと、ベンチがかまどに早変わり。

料理をしたり、寒い冬には暖をとるための道具として利用したりとさまざまな役割を果たしてくれます。

貯水槽

災害時に欠かせない「水」も、防災公園のなかの貯水槽に備えられています。飲み水、生活で利用する水を溜めた貯水槽は、公園の地下にあることが多いです。

災害時に水が止まってしまった場合も、貯水槽があれば排水可能なので安心できますね。

防災パーゴラ

パーゴラとは木材で組んだ棚のようなもので、公園や軒先などで植物を絡ませるのに使います。美しい藤棚もパーゴラにツルが絡んで作られますが、そんなパーゴラは通常時には公園を訪れた人が日をよけ、くつろぐ場所として利用されています。

しかし災害時には周りにテントを張って、雨風をしのぐ場所、救護場所として利用されることも。何気なくある設備も、いざというときに役立つことがわかりますね。

防災トイレ

災害時にも欠かせない設備の1つがトイレです。自宅のトイレが使えない場合、防災公園にあるトイレを利用することができます。

防災公園のトイレは、普段はベンチになっているもの、マンホールとして目立たない場所に設置されているものなどさまざまなタイプがあります。災害時にはテントを張って仮設トイレにするので、プライバシー面も安心です。

ソーラー発電

災害で電気が止まってしまうことも想定し、防災公園にはソーラー発電も備えられています。

街灯はもちろん、コンセントも利用できることもあり、不安の大きい災害時にも「明かりがある」「電気が使える」という安心感を与えてくれるソーラー発電は頼もしい存在だといえるのではないでしょうか。

ヘリポート

さまざまな設備に加え、救助用のヘリが着陸できるヘリポートを備えている防災公園も多いです。

けが人の手当てのため、物資支援のため、自衛隊の派遣など、さまざまな目的でヘリコプターが被災地にやってきますが、防災公園はそうした外部からの助けを受け入れる設備も整っています。

防災公園は日常的にチェックしよう

あなたの家の近くに防災公園があれば、ぜひ日常的にチェックをし、いざというときに備えましょう。防災公園を日頃から公園として利用することはもちろん、防災機能を確認することも重要です。

散歩コースにして日常的に機能を確認

防災公園は広大な敷地、豊かな自然である場合が多いです。自然のなかを散歩するのは気持ちがよいので、近くに防災公園がある場合は、ぜひ普段の散歩コースにしてみてください。

おすすめは、どこにどのような設備があるのかを確認しながら歩くこと。公園内のことを調べながら運動ができるのは、まさに一石二鳥です。

地域の防災イベントに参加する

防災公園によっては地震体験車を呼んだり、公園内の防災機能を紹介したりといったイベントを定期的に開催しているところもあります。

イベント時には防災に関する内容だけでなく、キッチンカーやお子さま向けの遊びなども用意されていることが多い傾向です。休日のお出かけ先候補にぜひ防災公園も入れ、防災に関する知識をご家族や友人などと深めていきましょう。

日常的に防災公園を活用し、万一に備えよう

防災公園は地域住民が災害時にも安心・安全に避難生活を送れるよう、さまざまな設備や機能を兼ね備えている公園です。多くの防災公園は豊かな自然や魅力的な遊具などもあり、日常的に多くの人が集まります。

ぜひ近くの防災公園へ足を運び、公園内の機能を把握しながら楽しい時間を過ごしてください。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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