災害廃棄物・災害ゴミとはどんなもの?一般ごみとの違いや分類・処分の手順などを解説

本サイトはプロモーションが含まれています。

ライターの永野です!

先日、祖父の三十七回忌法要があり、遠方から親戚が数人来てくれました。実家には全員泊まれないので近所の我が家にも4人泊まったのですが、その準備で布団を新調。数年使った敷き布団は割と年季が入っていたので処分することに。

一応可燃ゴミとして捨てることはできますが、切って袋に入れて、というのは大変なので、ごみ処理場に持ち込みました。

うちの市は持ち込みのゴミは50kgまで200円で処分してくれるのですが、敷き布団5枚、購入した布団が入っていた大きな段ボールはかなりの量…。車のシートを倒して積み込み、夫が捨ててきてくれました。

ついでに家のなかのものもいろいろと見直し、不要な物は指定のゴミ袋にどんどん入れ、その数は大きなゴミ袋5個分!それでも恐らく徹底的にやればまだまだ不要なものはあるなぁという感じです。

要らない布団や生活雑貨は、もし大災害で被災したら本当に使えないただのゴミになります。災害の影響で使えなくなったものは一般ゴミではなく「災害廃棄物」として処分されますが、具体的にどういったものが「災害廃棄物」に分類されるのでしょうか。

今回は、災害廃棄物・災害ゴミと呼ばれるものは何か、災害時のゴミ処理の方法などを解説します。

目次

災害廃棄物・災害ゴミとは自然災害で発生した廃棄物

災害廃棄物・災害ゴミが何を指すかはある程度想像がつく方も多いかもしれません。名称通り、災害時に発生した廃棄物のことをいいます。まずは災害廃棄物・災害ゴミの定義や、過去の災害でどれくらいの災害廃棄物が出たのかを確認しましょう。

環境省では「災害廃棄物」と定義

地震や津波、土砂災害など、大規模災害が起こると、家屋の倒壊や家のなかの家具が壊れるといった事態が起こります。壊れたもの、使えなくなったものは廃棄するしかありませんが、こうした災害により発生する廃棄物が、「災害廃棄物」「災害ゴミ」です。

さまざまな呼称がありますが、環境省では「災害廃棄物」と定義しています。

過去の災害における災害ゴミの量は

環境省の資料によると、1995年1月に起こった阪神淡路大震災で発生した災害廃棄物の量はおよそ1,500万トンでした。また、2011年3月の東日本大震災では、約3,100万トンの災害廃棄物が発生しています。

近い将来起こると予想されている首都直下地震では6,500万から1億1,000万トン、南海トラフ地震ではなんと2億9,000万から3億5,000万トンもの災害廃棄物が出るのではないかとの予測も。

災害廃棄物には、がれきや家電、柱や流木といった木など、さまざまな大きなものも含まれます。建物や人口が多い、災害の範囲が大きいと、比例して災害廃棄物の量も増えると予測されるのは、ある意味当たり前だといえるでしょう。

災害廃棄物・災害ゴミの分類

災害廃棄物は大きく「災害がれき」と「災害ごみ」の2つに分けられます。「災害がれき」は災害により壊れた住宅などを撤去する際に発生する、木くずやコンクリート、金属くずなどです。一方の「災害ごみ」は、布団や家具、家電、畳など、住宅のなかを片付ける際に発生するさまざまな廃棄物を指します。

ほかにも災害で壊れたガラス類や陶磁器、土砂なども、災害廃棄物として処理されるので、覚えておきましょう。

被災地のゴミは災害廃棄物だけではない

被災地で発生する廃棄物(ゴミ)はすべて「災害廃棄物」「災害ゴミ」として処分されるかというと、そうではありません。災害廃棄物は災害が原因で壊れた建物の残骸や、使えなくなった家電、家具などのみを指します。発災後、被災者が被災地で生活を送るにあたり出たゴミは、次のように分類されます。

生活ゴミ

災害が起こっても自宅が被災していない、被災状況が軽い場合は、避難所などへ行かず自宅で生活を続けることになります。生活をしていれば、もちろんさまざまなゴミが発生しますが、これらは通常通り「生活ゴミ」として処理されるのが一般的です。

避難所ゴミ

自宅での生活が困難な場合は、避難所などで過ごすことになるでしょう。避難所でも、食べ物のゴミをはじめさまざまなゴミが発生しますが、これらは「生活ゴミ」ではなく「避難所ゴミ」に分類されます。

し尿・汚泥

自宅で生活ができる場合には、トイレが問題なく使用できるケースも多いでしょうが、避難所では仮設トイレを使用することが多い傾向です。仮設トイレは下水とつながっていないため、排泄物はタンクなどに溜められます。仮設トイレから出るものは、「し尿・汚泥」に分類され、産廃業者などが引き取ることが多いです。

災害廃棄物・災害ゴミ処分の手順

災害廃棄物やその他、被災地で発生するゴミは、どのように処分されるのでしょうか。一般ごみなども含め、処分方法や手順を解説します。

生活ゴミは一般のごみステーションへ

災害後も自宅などで生活できる方は、生活で出たゴミの処分に迷うかもしれません。生活ゴミは、普段通り、一般のごみステーションへ出しましょう。指定のごみ袋に入れる、決まった曜日に出すなど、自治体のゴミに関するルールを守ることも、忘れてはいけません。

発災後間もないタイミングや被災状況などによっては、生活ゴミの処分方法も異なる可能性もあります。自治体からの情報や指示をよく聞き、それに従いましょう。

災害廃棄物は仮置場に持ち込み分別

災害廃棄物は、がれきも家具・家電などのゴミも、仮置場へ持ち込みます。仮置場は、災害廃棄物を1か所に集めて一時的に保管する場所で、公園や空き地などに設置されることが多いです。大量の災害廃棄物は一気に処理することができないため、そのままにしておくと道路などにせり出し、通行の妨げになります。こうした状況を防ぐためにも、早めに仮置場へ持ち込みましょう。

仮置場にはさまざまな災害廃棄物が持ち込まれますが、木くず・家電・家具類・畳や布団・コンクリートなど、分別して置かれます。持ち込んだものを放置せず、必ず分別して決められた場所に置くようにしてください。

災害廃棄物の処理方法

仮置場に集められた災害廃棄物はその後どうなるのか、気になる方もいるのではないでしょうか。大量の災害廃棄物は分別されたものごとに自治体や委託された産廃業者などが運搬し、破砕や焼却をする中間処理場へ運ばれます。その後、リサイクルできるものはリサイクルのための工場などへ、埋め立て処分が必要なものは埋め立て地へ行くという流れです。

災害廃棄物を減らすためにできることは

膨大な量の災害廃棄物を処分するには、多くの手間やお金がかかります。1人ひとりの努力で災害廃棄物を少しでも減らせば、災害後の復興も早まるでしょう。

不要なものを家にため込まない

家のなかに不要なものが多いと、災害時に破損して災害廃棄物として処分しなければなりません。要らない家具や家電などは都度処分し、家のなかをスッキリさせれば、もしものときに災害廃棄物を減らすことにつながるでしょう。

お客さん用に多くの布団を所有しているご家庭もあるかもしれませんが、これも災害時には災害廃棄物になりかねません。布団に限らず、家のなかのさまざまなものを必要な分だけに留めるのは、重要なことではないでしょうか。

災害とはやや離れますが、日頃から不要なものを処分していれば、常にきれいな状態の室内を保てます。また、万一自分に何かあった場合に、遺されたご家族が遺品整理を行う場合にも、ものが多すぎないほうがスムーズです。

不要なものを処分するとさまざまなメリットがあるので、ぜひ実践してみてください。

耐震対策で家具の転倒・破損を防ぐ

住宅の耐震工事をするには費用や時間がかかるため、すぐに実践するのは難しいかもしれません。可能であれば大きな災害に備え、自宅の耐震状況を見直し、対策を行いましょう。

大がかりな耐震対策ができなくても、家具の転倒防止グッズなどの導入で災害廃棄物をできるだけ減らす努力はできます。ちょっとした工夫で、大きな家具・家電の転倒や破損を防ぎ、安全な室内を作れるので、ご家族で話し合い、実践しましょう。

日頃から発災時の災害廃棄物・災害ゴミを減らす努力を!

災害廃棄物は、災害時により倒壊した建物のがれきや、建物内から発生した破損した家具・家電などのことです。災害の規模が大きくなるほど、大量の災害廃棄物が発生します。しかし1人ひとりの意識を変えれば、災害廃棄物を少しでも減らすことはできるはずです。

自宅の災害対策強化や日常的に不要なものを減らす努力や工夫で、災害廃棄物減少を目指しましょう。

編集後記

田舎には古い建物も多く、最近、近所の家や工場が数軒取り壊されていました。壊している最中はがれきの山ができていましたが、それもあっという間にキレイに。しかし、災害が起こって多くの家屋から災害廃棄物が発生したら、処理には多くの時間を要することが想像できます。

これがさらに住宅の密集する都会だったら…。災害廃棄物がどれだけ出るのか、考えただけで恐ろしいものです。

災害はいつ起こるか予測もできず、その規模もわかりません。しかし、いつ・何が起こってもよいように、防災グッズの準備や自宅内の災害対策を行うと同時に、緊急時に不要なゴミを出さないような努力を日頃からしていきたいと、改めて思いました。

参考サイト

・Wikipedia「災害ゴミ
災害で発生したごみってどうなるの?災害廃棄物の処分について解説
・松本市「災害廃棄物処理ハンドブック
・東近江市「災害時のごみ処理について
災害廃棄物とは?混合物の種類や処理の流れについて徹底解説

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
詳しいプロフィールはこちら

目次