ブラックアイスバーンは凍結に気づきにくい~条件や場所を知り備える!

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「凍っているとは思わなかった・・」。これがブラックアイスバーンの怖さです。

一見、乾いた路面や雨で濡れているだけに見えてしまうブラックアイスバーン。

今回は、アイスバーンの種類をふまえて「ブラックアイスバーンになりやすい条件や場所を解説します。

また、冬の道路情報が入手できる国土交通省のお役立ちサイトもご紹介するので、ぜひ冬の安全な運転にお役立てください。

目次

アイスバーンの種類からブラックアイスバーンの特徴を知る

ブラックアイスバーンは、3種類あるアイスバーン(路面凍結)のうちのひとつです。

ブラックアイスバーンがほかの2種類と大きく異なる点は、冒頭でもお伝えした「凍っていることに気づきにくい」こと。

そこで最初に「ブラックアイスバーンの特徴」を知るため、アイスバーン(路面凍結)の3つの種類を確認しておきましょう。

➀圧雪アイスバーン:踏み固められて「カチカチ」

圧雪アイスバーンは、道路に降り積もった雪が、車の走行によって圧雪状態となり「カチカチ」に凍っている状態です。

「雪が積もっているから滑るかもしれない」と認識しやすいのが、圧雪アイスバーンといえるでしょう。

ただし、圧雪アイスバーンのうえに新雪が「ふわっ」と降ると、「カチカチ」路面が隠されてしまうので注意が必要です。

➁ミラーバーン:アイスリンク状で「ツルツル」

圧雪アイスバーンが車の走行によって磨き上げられ、アイスリンクのように「ツルツル」滑る状態になったのが、ミラーバーンです。

その名のとおり、ミラー(鏡)のように光を反射するので、凍っていることに気づきやすいとされています。

発進と停止がくり返される場所(交差点など)にできやすいとされています。

③ブラックアイスバーン:凍っていないか濡れているだけに見えてしまう

ブラックアイスバーンは、路面に「透明な薄い氷がはっている」状態です。

圧雪アイスバーンのように雪があることがハッキリ認識できず、かつミラーバーンのように光の反射で気がつきやすいということもありません。

一見、いつもと変わらない、もしくは濡れているだけの(黒い)路面に見えてしまいます。

そのため、滑ると思わずいつも通りの運転や歩き方をして「ツルッ」と滑り、スリップ事故や転倒につながる危険があるのです。

ブラックアイスバーンはどんなとき・どこにできやすいの?

では、どのようなとき、そしてどこに、ブラックアイスバーンができやすいのでしょう。

日中「雨」でも路面は凍結する

ブラックアイスバーンは、路面上の水分が凍ることでできるとされています。

この水分とは、雪にかぎらず、もちろん雨でもよいのです。

ブラックアイスバーンのできかた

日中に「雨(または、うっすらと雪)」がふる → その後に気温が下がる → 路面の水分が凍る(薄い透明な膜となる)

このように、ブラックアイスバーンは、雪が多く降り積もっていなくても発生するものです。

したがって、冬の寒い時期には、雪があまり降らない地域であっても、ブラックアイスバーンに注意が必要です。

さらにもう一つ注意したい点が、「水が氷になる温度」です。

気温が0℃以上でも路面の水は凍る

水が凍るのは0℃ですが、路面の温度は気温より低いため、たとえ気温が0℃以上であっても路面は凍るとされています。

また、日射しがでている日であっても、場所によっては太陽の光がとどかず、路面温度が低くなっていることもありえます。

したがって、気温だけで判断するのでなく、アイスバーンになりやすい場所を知っておくことも大切です。

アイスバーンができやすいところ(ドライバー・歩行者)

車を運転するときは、「橋の上」や「交差点」「トンネルの出入り口」といった所に注意しましょう。

とくに、「橋の上」は路面に水分ができやすい条件下にあるため、ほかの路面が凍結していなくても凍っている可能性があります。

また「交差点」では車が発進と停止をくりかえすため、ミラーバーンの危険があるほか、タイヤが空回りしてスリップする可能性もあります。

歩行者の場合は、「車や人の往来が多いところ」に注意が必要です。具体的には「横断歩道」や「お店の出入り口」、「バス停」や「駅の入口」などに気をつけましょう。

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ここまで、「アイスバーンの種類」と「ブラックアイスバーンができる条件」、そして「気をつけたい場所」についてお伝えしました。

「おしえて!雪ナビ」で雪道情報を入手!

ここからは、雪道を安全に走行するために役立つ、国土交通省 冬の道路情報 公式サイト「おしえて!雪ナビ」をご紹介します。

「おしえて!雪ナビ」では、Twitter(ツイッター)やライブカメラ、雪道に関するお役立ち情報などをとおして、雪道へのそなえを発信しています。

次の2つの使い方から、冬の道路情報を入手して、アイスバーンにそなえていきましょう。

目的地の情報を入手する(Twitter・ライブカメラ・今後の雪・・)

1つ目は、目的地の都道府県を選択する方法です。

国道事務所のTwitter、各地のライブカメラ、そして気象庁「今後の雪」から情報を得ることができます。

たとえば、Twitterでは「路面の状況」や「降雪予想」「通行規制」などの道路情報がチェックできます。(発信される情報は、各都道府県ごとに異なります)

また「日本道路交通情報センター」などから、道路情報を知ることもできます。

国土交通省 冬の道路情報 公式サイト「おしえて!雪ナビ」より『新潟県の情報』

帰省や休日のおでかけで遠出をするときには、この使い方が役立ちそうですね。

雪みちお役立ち情報を入手(運転テクニック・雪道で困ったら・・)

2つ目は、『雪みちお役立ち情報』をつかう方法です。

たとえば、【雪道の備え】では、「持ち物」や「積雪時 車に乗る前に」おこなうこと、そして「雪道の運転テクニック」などを解説しています。

また【雪みちで困ったら】では、「スタックして車が動かない」「バッテリーが上がって動けない」「どうにも動けない」の3パターンについて、“具体的な対処法”、または“してはいけないこと”を解説しています。

国土交通省 冬の道路情報 公式サイト「おしえて!雪ナビ」より

困ったときの対処法を事前に知っておくことは、雪道への不安を減らすことにつながるでしょう。

ぜひ、これらの情報を活用して雪道を安全に走行しましょう。

ブラックアイスバーンや雪道にそなえる~6つのまとめ~

アイスバーンや雪道の運転は、できれば避けたいところですが、どうしても運転しなければいけないこともあるでしょう。

今回お伝えした内容を、下記の6点にまとめました。

ぜひ参考にしていただき、冬の道を安全に通ってお過ごしいただけると幸いです。

本記事のまとめ

・アイスバーンには3種類(圧雪アイスバーン、ミラーバーン、ブラックアイスバーン)がある。

・ブラックアイスバーンは、日中に雨(または、うっすら雪)が降り、夕方・深夜に気温が下がった翌朝にできやすい。

・気温が0℃以上でも路面は凍結する。

・ドライバーは「橋の上」や「交差点」「トンネルの出入り口」に注意が必要。

・歩行者は「車や人の往来が多い場所(横断歩道やお店の出入り口、バス停や駅の入口など)に気をつける。

国土交通省「おしえて!雪ナビ」では、冬の道路情報を入手できる。

【参考文献】
ウインターライフ推進協議会 「転ばないコツおしえます。札幌発!冬みちを安全・快適に歩くための総合情報サイト」

(以上)

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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