防災の日「9月1日」にはスマホで防災対策&家族で話しておきたいこと

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防災の日、あなたは何をしていますか?

防災の日は毎年9月1日です。防災訓練やイベントに参加するのも1つの方法ですが、災害について学ぶことも大切な防災対策になります。

そこで今回は、クイズやロールプレイングゲームといった、スマホをつかってできる防災対策をご紹介します。

さらに、室内のセーフティーゾーン災害時の連絡手段といった「家族で話しておきたいこと」についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

今年の防災の日は、いつもとは少しちがった対策をしてみませんか?

目次

防災の日はクイズで災害を学び・疑似体験してみる

早速、スマホでできる2つの防災対策をご紹介します。キーワードは「学ぶ」と「体験する」です。

「学ぶ」防災クイズに挑戦! 

東京消防庁が、防災について学べるサイト、おうちで防災を学ぼう!リモート防災学習を公開しています。

小学校の学年別に、地震編・火災編・子供の事故編とテーマが分かれてており、それぞれ解説のあとにクイズが出題されます。一部を引用してご紹介します。

たとえば、地震編(小学5・6年生用)のクイズには、次の問題があります。

『エレベーターのなかで地震の揺れを感じたら、どうする?』

どうでしょう?どのように行動すると良いのかすぐに思いつきますか?

解答は二者択一式で、この問題の場合は次の2つです。

「目的の階でおりる」または「すべての階のボタンを押す」

正解は「すべての階のボタンを押す」です。

地震の揺れで自動停止する「地震時管制運転装置」という装置があります。しかし、なかには設置されていないエレベーターもあるのです。そのため、まずは、すべてのボタンを押してどこかの階に停止させる必要があるのです。

小学生向けといえども、防災の基本を学ぶことができるので、この機会にチャレンジするのもよいでしょう。

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「エレベータに閉じ込められたら取るべき行動と、日頃の備え」 

「体験する」地震発生時の行動をシミュレーション

内閣府の防災情報のページ「防災シミュレーション」では、家の中で地震が発生したとき、どのように行動するのが良いか疑似体験できる、ロールプレイングゲームを公開しています。

発生直後から避難するときの行動まで、クイズに答えながらステップをふんで地震がおきたときの行動をチェックできます。間違いが多いと、生き残りレベルゲージが低くなってしまいます! 

あらためて地震発生の対応について、確認してみましょう。

防災の日に家族で確認したい2つのこと

防災の日は9月1日ですが、防災週間は「8月30日~9月5日」まであります。

この期間には「命を守ることができるスペース」そして「災害時の連絡手段」について、家族と話し合ってみましょう。 

家具の配置は安全?セーフティゾーンを作る

地震のとき「何も倒れてこないスペース」はありますか?このような空間のことを「セーフティゾーン」といいます。

地震対策として家具の固定をおこなうのももちろん大切ですが、このようなセーフティゾーンをつくっておくこともう大切です。

セーフティーゾーンは部屋の整理など家族の協力が必要になることもあるため、防災の日をきっかけに家族で話し合ってみるとよいですね。

関連記事
「セーフティゾーンってなに!?地震から圧死を防ぐ空間のことです」 

三角連絡法を決めておこう!中継地点を決める

被災地への電話はつながりにくくなります。そこで有効なのが「三角連絡法」です。

三角連絡法とは、離れた地域に住む家族や知人などを中継地点として、連絡を取り合う方法のことです。

災害がおきていない地域A(中継地点)を決めて、被災地から電話をかけて安否を伝えます。そうすることで、離ればなれになった被災者の家族や、遠方の親戚などが安否確認することが可能になるのです。

三角連絡法は、メールや災害伝言サービスの使い方がよくわからないといった方に有効な手段となります。

防災の日を生かして3つの「災害用伝言サービス」をチェック!

災害時の連絡方法について、さらにくわしくお伝えします。

災害時の連絡手段となる災害用伝言サービスには「災害用伝言ダイヤル(171)」「災害伝言板」「災害用伝言板(Web171)」があります。

災害時の不安を少しでも減らすために、今のうちに、災害用伝言サービスの使い方をマスターしておきましょう!

【参考URL】総務省「災害用伝言サービス」 

災害用伝言ダイヤル|「171」に電話・声でつたえる

災害用伝言ダイヤルは音声でメッセージを残すことができるサービスです。

携帯電話やスマホのほか、公衆電話からも「171」にかけることができます。

音声案内が流れるので、その手順に沿って伝言の録音または再生ができます。1回の録音時間は30秒です。

※関連記事
「災害時に役立つ「171」災害用伝言ダイヤルの使い方と注意点」

災害用伝言板|文字(100文字)でつたえる

災害用伝言板は“文字”で伝える連絡手段です。

「無事です」「自宅にいます」といった既存のメッセージを選んで登録ができるほか、全角100文字までならコメントの登録も可能です。

携帯電話とスマホでは操作が異なるので、一度ご自分の使っている携帯会社の災害伝言板を調べてみるとよいですね。

NTTドコモ 災害用伝言板 

KDDI(au) 災害用伝言板 

ソフトバンク/ワイモバイル 

この災害用伝言板は、いわゆる格安スマホを使っている人は利用できません。そこで便利なのが、NTT東日本・西日本が運営している「web171(災害用伝言板)」です。

web171(災害用伝言板)|あらかじめ相手先の登録が可能

「web171」は専用のサイトにアクセスして、安否情報の登録・確認をおこなうものです。こちらも、1伝言あたり全角100文字まで登録できます。

web171が便利につかえるポイントは、災害時に伝言を伝えたい相手先を“あらかじめ登録しておくことができる”こと。

つまり、災害時にいれたメッセージが、事前に登録していた相手先にメールや電話(人工音声)によって自動で通知されるのです。

”事前に登録”というのは、まさに災害への備えにつながる行動ですね。

※関連記事                                                    「WEB171(災害用伝言板)は災害時のベストな連絡手段!使い方を詳しく解説します」 

防災の日は大正時代に大災害が発生した日

ここで改めて、防災の日が制定された背景をみてみましょう。

大正12年(1923年)9月1日に関東大震災(マグニチュード7.9、最大震度6と推定)が発生しました。

この地震は2011年東日本大震災が発生するまで、日本における最大の被害をもたらした地震として認識され、家屋の倒壊や津波がおこり、死者・行方不明者は約10万人とされています。

関東大震災から36年後、防災の日として制定

関東大震災から37年後の、昭和35年(1960年)に防災の日は制定されました。なぜ、30年以上も経ってから、防災の日と制定されたのか、疑問に感じるかもしれませんね。

それは、昭和34年(1959年)9月26日に発生した「伊勢湾台風」がきっかけとされています。台風による被害としては明治以降最も多いと言われ、死者・行方不明者は5,098名にもなったのです。

これほどの被害を出した伊勢湾台風は、その後、さまざまな災害対策の契機となり、そのうちの一つが「防災の日」の制定でした。なお、災害対策基本法も、防災の日と同年の昭和35年に制定されています。

防災週間は防災の日をはさむ前後1週間

昭和57年(1982年)からは「防災の日」に加えて、「防災週間」というものができました。防災週間は「8月30日から9月5日まで」を指します。

この期間中には、各機関が協力して防災に関するイベントなどをおこなっています。お住まいの自治体や町内会でも、防災訓練をおこなっているかもしれません。訓練があるときには、ぜひ参加をして、災害時にどう行動すれば身を守ることができるのか、確認しておきましょう。

まとめ

今から約100年前に発生した大災害が関東大震災。その教訓を忘れることなく、災害への備えをしようと制定された防災の日。

その当時に比べると、現在は格段に、災害についての理解や予測能力も深まりました。しかし、今でも災害は日本各地で発生し、大きな被害をもたらしています。

大きな災害を前にすると、人は無力に思えることもあります。ですが、災害による被害を少なくするために、今できることがきっとあるでしょう。

防災の日には、スマホという身近なツールを使って「学ぶ・体験する」そして家族で話し合う、という災害への備えを是非おこなってみてくださいね。

【参考文献】
内閣府 防災情報のページ「報告書(1923関東大震災)」http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923_kanto_daishinsai/index.html

Wikipedia「関東大震災」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD

内閣府 防災情報のページ「防災シュミレーター」 http://www.bousai.go.jp/simulator/index.html

内閣府 防災情報のページ「災害対応資料集」 http://www.bousai.go.jp/kaigirep/houkokusho/hukkousesaku/saigaitaiou/output_html_1/case195901.html

Yahoo!ニュース「防災の日」のきっかけは伊勢湾台風 https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20150831-00048952

@DIME アットダイム:9月1日が「防災の日」になった理由と制定されることが決まったきっかけ https://dime.jp/genre/953378/

東京消防庁「防災の日と二百十日」 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/libr/qa/qa_59.htm

内閣府 防災情報のページ「報告書(1959伊勢湾台風)」 http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1959_isewan_typhoon/index.html

東京消防庁「おうちで防災を学ぼう!リモート防災学習」 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/bou_topic/learning/

内閣府 防災情報のページ「家族で防災」 http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h23/66/special_01.html

NTTdocomo「災害用音声お届けサービス」https://www.nttdocomo.co.jp/info/disaster/disaster_voice/?icid=CRP_INFO_disaster_disaster_kit_txt01_to_CRP_INFO_disaster_disaster_voice

(以上)  

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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