警戒宣言とは?〜発令後の生活への影響や取るべき行動を学ぼう〜

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警戒宣言という言葉を聞いたことがありますか?

日本には、大地震の発生による大きな被害を防ぐための対策があるのです。

今回はその対策の一つである「警戒宣言」について解説します。

目次

警戒宣言とは、大地震発生の警告

警戒宣言は、昭和53年に制定された大規模地震対策特別措置法に基づいて行われる地震予知データから異常が確認され、数時間以内、もしくは2〜3日以内に地震が発生する恐れがある場合に内閣総理大臣より発令されます。

対象の地域や市町村での被害を最小限にするために、安全の確保や準備を行うように求める指示でもあるのが、この警戒宣言です。

警戒宣言のこれまでと現在

警戒宣言は、もともと駿河湾から静岡県付近を震源に発生が予測されている東海地震に限定した発令でしたが、2017年に見直され凍結されました。

その後警戒宣言は、さらに範囲の広い南海トラフ地震を対象としたものになりました。

東海地震、南海トラフ地震についてそれぞれご紹介します。

南海トラフ地震とは

駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」と言います。

南海トラフ地震は、大体100~150年間隔で繰り返し発生しており、前回1944年の南海トラフ地震(昭和東南海地震及び1946年の昭和南海地震)が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきていると言われています。

東海地震とは

東海地震は、南海トラフ地震の一つで、駿河湾から静岡県の内陸部を想定震源域とするマグニチュード8クラスの地震です。

この対象の地域では、1854年の安政東海地震の発生から現在まで160年以上にわたり大規模地震が発生しておらず、さらに、駿河湾地域では御前崎の沈降や湾をはさんだ距離の縮みなど地殻のひずみの蓄積が認められていることから、「東海地震はいつ発生してもおかしくない」と考えられてきました。

掲載元:「気象庁」https://www.jma.go.jp/jma/index.html

警戒宣言が発令された後の生活への影響

いざ警戒宣言が発令された場合は、私たちの生活にどのような影響が出てくるのか心配になりますよね。

実際にどのようなことが起こるのか、解説します。

警戒宣言発令後のライフライン

警戒宣言が発令されても、水道ガス電気の供給は継続されます。

重要通信の確保のため、電話の一般回線は制限されることがあると言われています。

警戒宣言発令後の交通機関

こちらは、各市町村によって対応が異なります

警戒宣言発令後すぐに、鉄道やバスの運行が中止される市町村もあれば、本数を減らした特別ダイヤで運行をする市町村もあります。

自分の住んでいる市町村に確認してみてくださいね。

警戒宣言発令後の施設

こちらも各市町村によって、対応が異なります

郵便局や銀行、店舗、病院、学校、それぞれすぐに閉鎖すると決めている市町村もあれば、できる限り継続するとしている市町村もあります。

交通機関同様、自分の住んでいる市町村に確認してみましょう。

警戒宣言が発令されたときは、どのように行動したら良いか

警戒宣言が発令された際に、私たちはどのような行動を取るべきなのかご紹介します。

参考にしてみてください。

外での行動

・道路が通行止めになる可能性があるので、自動車による移動は自粛する

・外出時に発表された場合は、移動を中止して徒歩で帰宅するようにする。

・家が安全でない場合に、事前に避難所などの安全な場所へ避難をする

・運転中の場合は、低速で走行するとともに、情報に応じて行動する。

・車を置いて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動しておく。道路上に置いて避難をするときは、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止め窓を閉めドアはロックしないエンジンキーは付けたままにしておく。

家での行動

防災グッズ準備見直しをする。防災リュックすぐに持ち出せるようにしておく。

火の使用は極力避ける

動きやすい服装に着替えておく。

・地震発生後の出入口を確保しておく。

・自分の住む地域が避難対象地区でない場合、家の安全を確認し、安全な場合はむやみに避難せず自宅で過ごす。

共通

・ラジオやテレビ、防災行政無線などで正確な情報の把握をする。

電話の利用を自粛し、家族と連絡を取る際は災害用伝言ダイヤル「171」を利用するようにする。

掲載元:「南足柄市 警戒宣言発令時等にとるべき行動」https://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/kurashi/bouan/boutai/shiryou/toukaijishin/2129_2662.html

以上が、警戒宣言の発令後に私たちがするべき行動です。

警戒宣言発令後は地震発生までに時間が限られるので、事前に準備できるものは準備をしておくとスムーズに行動することができます。

私たちがいかに冷静に大地震に備えられる行動ができるかがポイントになります。

警戒宣言の存在を知り、いざというときに焦らないために準備しよう!

いかがでしたか?

実際に警戒宣言が発表されることを考えると、焦ったり、恐怖心を感じてしまうかもしれません。

大切なのは、事前に情報を知ることで大きな被害が防げるということ。

警戒宣言の存在を知ることで、心構えができるはずです。

いつかのそのときのために、家族や友人にも警戒宣言の存在を教えてあげてください。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

夫、娘、犬と暮らす新米ママライター。
大学卒業後、ホテルやキャンプ場で働く。自然の多い山梨県と静岡県に移住したことで、防災について関心を持つ。防災の他に、旅、子育て、キャンプなどの記事を執筆しています。
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