自然災害とは?災害の種類や日本で自然災害が多い理由、今私たちができる対策を紹介

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皆さんは「自然災害」という言葉を聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?

日本は災害が多く起こる「災害大国」と言われており、特に地震は最近日常生活を送る中で頻繁に起こっています。

海、山、川、様々な自然がある日本。そんな日本で起こる自然災害には、どのような種類があるのでしょうか?

目次

自然災害とは、異常な自然現象によって生ずる被害

自然災害は、日本の法令上では「暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象により生ずる被害」と定義されています。

参考資料:内閣府「災害対策基本法」http://www.bousai.go.jp/taisaku/kihonhou/index.html

最近では、この「異常な自然現象」が多く発生しています。

自然災害の種類とは?

異常な自然現象によっておこる自然災害には、以下の種類が挙げられます。

暴風

平均風速が毎秒28.5-32.6mの大きな被害をもたらす強い風のこと。

豪雨

局地的に短時間で多量の雨が降ること。

豪雪

短時間で多量に降る雪のこと。

洪水

雨や雪解けによって、川の水の量が通常よりも増えた状態のこと。

高潮

台風などに伴う気圧降下と強風によって、海面が異常に上昇する現象のこと。

地震

地下の岩盤が急激にずれることにより、地表が揺れる現象のこと。

津波

海底で発生する地震や火山活動に伴って、海底地盤の隆起や沈降などにより、その周辺の海水が上下に変動することによって陸地へ押し寄せてくること。

噴火

火山が活動して、溶岩・火山灰・水蒸気などを吹き出すこと。

日本で多発する自然災害とその理由とは・・・

日本は世界の中でも自然災害が多い国です。

2000年から2009年における、マグニチュード6.0以上の地震回数を見ると、世界で起こったうちの20.5%が日本で起きています。

また、全世界で災害によって死亡する人の0.3%が日本というデータが出ています。

掲載元:「国土技術研究センター」https://www.jice.or.jp/knowledge/japan/commentary09

このように日本で自然災害が多い理由は、大きく4つあります。一つずつ解説していきます。

日本で自然災害が多い理由〜位置〜

地球の表面にある10枚のプレート(岩盤)のうち、日本列島は4枚のプレートの上に位置しています。

そのため、プレート運動による地震や火山活動の影響を受けやすくなっています。

 日本で自然災害が多い理由〜気象〜

日本は、アジアモンスーンという気候地域に属しています。

アジアモンスーン気候は、豊富な水をもたらし農業などの産業活動を活発化させる一方で、大雨による水害も多々発生させます。

ここ数年では、地球温暖化の影響も加わり、大雨や台風の発生回数がさらに増加しています。

日本で自然災害が多い理由〜地形〜

日本は国土面積が狭い中で、山地と丘陵が国土の70%を占めています。

そのため、大雨などで崩れる被害を受けやすい急で険しい山の斜面が多くなっています。

また、山を水源としている川の流れが急であることから、大雨による河川の氾濫や増水などの水害も多くなっています。

日本で自然災害が多い理由〜都市構造〜

日本は人口増加に対応するため、狭い国土の中で山を造成したり、海岸を埋め立てることを繰り返してきました。

その結果、河川や海岸、山などに接して都市が作られ、災害が常に身近で起こり得る環境下で生活をしているということに繋がっています。

世界的な自然災害増加の原因である地球温暖化

日本は自然条件によって自然災害が多い国ですが、それだけでなく世界全体で地球温暖化自然災害を引き起こす異常気象の大きな原因の一つであると言われています。

地球温暖化は、いわゆる「温室効果ガス」が増えすぎてしまって地球の温度が上昇している現象です。地球温暖化が原因となり、様々な気候の変化を引き起こっています。

自然災害が起きやすい場所を把握しよう

いつ起こるかわからない自然災害。

しかし、自分の身近な場所でどんな災害が起こる可能性があるのか、過去にどんな災害が起きたのか、確認する方法があります。

ぜひ参考にしてみてください。

各地域で起こり得る災害はハザードマップで確認を

同じ日本の中でも住む場所によって、それぞれの自然災害への意識も変わってきますね。

自分が住んでいる場所の回りでどのような災害が起こりうる可能性があるのか、ハザードマップで確認することができます。

自治体によっては、住民にハザードマップを配っている場所もあります。これを機に、ぜひ確認してみましょう!

過去の災害を語り継ぐ自然災害伝承碑

自然災害伝承碑とは、過去に発生した津波、洪水、火山災害、土砂災害等の自然災害に係る事柄が記載されている石碑やモニュメントのことです。

自然災害伝承碑は当時の被災状況を伝え被災場所に建てられることが多いです。

そのため地図上にこれらの場所を記すことで、地域住民の防災意識の向上に役立つのではないかと期待されています。

自分が住んでいる地域に自然災害伝承碑があるかどうか、ぜひ探してみてください。

掲載元:「国土地理院」https://www.gsi.go.jp/common/000211781.pdf

自然災害を防ぐための対策

最近では、自然災害が起こる原因を減らすための取り組みが至るところで行われています。

自分が日常生活の中で何気なくやっている行動が、実は自然災害を防ぐことに繋がっているかもしれません!この機会に、自分の生活を振り返ってみませんか?

SDGsが掲げる自然災害対策

自然災害への対策の中で、最近よく目にするのが「SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)」です。

サステナ」や「サステナブル」という言葉、ニュースなどで一度は目にしたことがあるワードなのではないでしょうか。

SDGsは、2015年の国連サミットで採択され、国連加盟国が2030年までに達成を目指す目標です。

SDGsの目標は全部で17項目あり、その中に自然災害に関連する目標があります。

気候変動に具体的な対策を

気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

海に豊かさを守ろう

海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

陸の豊かさも守ろう

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

掲載元:外務省ホームページhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html

このように文章だけで見ると難しい感じがしますが、このSDGsの取り組みは、私たちが日常生活の中でできることも含まれます。

日常の中でできる自然災害対策〜エコ〜

最近では、地球温暖化への取り組みとして「エコ」な活動も活発化しています。

コンビニやスーパーマーケットなどのお店でのビニール袋の有料化や、プラスチックストローを廃止し紙ストローを使用するカフェが出てきたりと、自分の日常生活の中でも「エコ」が当たり前となってきています。

電気をこまめに消すこと省エネの家電を使用することも「エコ」の一つ。

私たちの生活にとって優しいことが、地球にも優しいことなんですね。

日常の中でできる自然災害対策〜ヴィーガン〜

最近よく目にする言葉の一つに「ヴィーガン」という言葉があります。

ヴィーガン料理は、肉・魚・卵・乳製品など動物性食品を使用していません

前述した「地球温暖化」の原因の一つとして、食料にするための牛や豚などの家畜をたくさん育てていることも挙げられます。

食生活の中にヴィーガン料理を取り入れることも、地球に優しい取り組みに繋がる自然災害への対策です。

当たり前の生活が当たり前でなくなってしまう前に、自分ができることを一つずつ生活に取り入れていけるといいですね!

日々の暮らしの中で自然災害への意識を

自然災害について改めて考え、日常生活の中でできる対策について触れてみました。

「最近、自然災害が増えてきたな。」とただ考えるのではなく、自分たちが送る便利な生活が自然災害の原因にもつながっていることを忘れてはいけません。

自然災害をマイナスに捉えるだけでなく、自分にとって嬉しいことが自然災害を防ぐことに繋がっているということを意識してみると見え方が変わってきます。

いつどこで起こるかわからない自然災害。自然と共存しながら「優しい」意識と行動をしてみませんか?

 

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

夫、娘、犬と暮らす新米ママライター。
大学卒業後、ホテルやキャンプ場で働く。自然の多い山梨県と静岡県に移住したことで、防災について関心を持つ。防災の他に、旅、子育て、キャンプなどの記事を執筆しています。
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