ダムの種類を目的・材料別に紹介~ダムカードにはこだわり情報も掲載~

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ダムには洪水を防ぐ働きがあり、また生活に欠かせない水の供給源ともなる構造物です。

災害時には「水」のありがたみを痛感するものの、「ダムについてはよくわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、「ダムの種類」について調べてみました。

日本における高い(大きい)ダムのランキングや、ダムカードのご紹介と合わせて、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ダムの種類を「目的」で分ける

はじめに、「どのような目的でダムが使われるのか」という視点から、その種類をみてみましょう。

利水(りすい)ダム|水を利用するためにあるダム

1つ目の種類は、ダムの水を下記の用途でつかうことを目的とした「利水ダム」です。

◆利水ダムの用途
生活用水
洗濯や料理など家庭でつかわれる「家庭用水」と、飲食店や企業などの「都市活動用水」をあわせたもの。
農業用水
農作物を育てるのに必要な水
工業用水
機械を冷やしたり工業製品を洗うことなどに必要な水
発電用水
電気をつくり出す動力のためにつかわれる水

治水(ちすい)ダム|洪水を防ぐためにあるダム

2つ目は、洪水を防ぐことを目的とした「治水ダム」です。

大雨が降ったとき、川の上流から下流に一気に雨水が流れると、下流には洪水になる危険があります。そこで、そうならないよう、ダムに一定量の水を貯めて洪水を防ぐのです。

多目的ダム|利水と治水のどちらもするダム

3つ目は、1つのダムで利水ダムと治水ダムの両方の機能をもつ「多目的ダム」です。

利水ダムも「事前放流」によって洪水を防いでいる

近年、大雨による被害が相次いでいることなどから、利水ダムの使い方を見直して、洪水を防ぐ取り組みがおこなわれています。

その方法が「事前放流」とよばれるもので、令和3年7月に国土交通省が「事前放流ガイドライン」を示しています。

「事前放流」とは、(利水ダムであれば)本来は生活用水などにつかう分の水を、大雨が予想されたとき事前にダムから流すことです。そうすることでダムの容量に空きが生まれ、洪水にそなえて水を貯めることができるようになるのです。

令和3年度には、94のダムで事前放流がおこなわれ、そのうち46のダムが利水ダムだったとされています(参考:国土交通省「多くの用途に使われている我が国のダムの状況」)。

ダムの種類を「材料」で分ける( コンクリート)

ここからは、ダムをつくる「材料」から、その種類をみていきたいと思います。

はじめは「コンクリート」でつくられたダムの種類です。それぞれの形と合わせて解説します。

重力式コンクリートダム

重力式ダムは、横から見ると三角形になっており、日本でもっとも多いダムとされています。

ダムの重み自体で水を支えているため、地盤の硬い場所に建てられます。

中空重力式コンクリートダム

中空重力式(ちゅうくうじゅうりょくしき)コンクリートダムも、重力式コンクリートダムと同じ三角形なのですが「中が空洞になっている」ことが特徴です。そのため、重力式コンクリートダムより少量のコンクリートで建設できます。

アーチ式コンクリートダム

アーチ式コンクリートダムは、その名のとおり、弓の形のようなアーチ状の形をしています。

ダムの両側や底の地盤で、水の力を分散させるため、地盤が強くしっかりした場所にしか建設できません。ダムの厚さが薄いため、重力式コンクリートダムより少量のコンクリートで建設できます。

ここまでは、コンクリートを材料につかうダムをご紹介しました。

では次に、コンクリート以外の材料でつくられるダムをみてみましょう。

ダムの種類を「材料」で分ける( その他)

台形CSGダム

台形CSGダムは、台形の形で、CSGとよばれる材料(砂や小石などに、セメントと水を加えて混ぜたもの)でつくられたダムです。

次は、「フィルダム」とよばれる砂利や岩石などを材料とするダムです。3種類ご紹介します。

ゾーン型フィルダム(ロックフィルダム)

岩石(ロック)と土砂を材料としたダムで、中心に遮水性の高い土砂をつかい、外側の岩石で水の力をうけとめています。

均一型フィルダム(アースフィルダム)

ダムの大部分が土でつくられたダムです。古くから世界各地でつくられ、最初は紀元前2000年ごろにメソポタメアでつくられたとされています(参考:コトバンク「アースダム」)。

表面遮水型フィルダム

ダムの表面にコンクリート(またはアスファルト)をつかって、水を通さないようにしているダムです。

以上ここまで、ダムの「目的」そして「材料」の視点からダムの種類についてお伝えしました。

日本のダムランキング 

ここからは、さらにダムを知って身近に感じていただくため、一般財団法人日本ダム協会(以下、日本ダム協会)のデータから、日本にある「高いダム」と「大きいダム」をご紹介したいと思います。

もっとも高さがあるダムは「黒部ダム(富山県)」

はじめに、ダムの高さ(堤高:ていこう)についてみてみましょう。

日本のダムにおける堤高「トップ3」は、次のとおりです。

順位ダム名(県名)堤高(m)ダムの種類
1黒部ダム(富山県)186アーチダム
2高瀬(長野県)176ロックフィルダム
3徳山ダム(岐阜県)161ロックフィルダム
データ出典元:日本ダム協会「ダム便覧2021」順位表(まとめ) – ダム便覧 (damnet.or.jp) ※表はデータをもとに筆者作成

いずれのダムも観光地としても知られているので、見聞きしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

もっとも体積が大きいダムは「徳山ダム(岐阜県)」

では次に、ロックフィルダムについて、その体積の大きさ(堤体積:ていたいせき)をみてみましょう。

日本のダムにおける堤体積「トップ3」は、次のとおりです。

順位ダム名(県名)堤体積(千m3)
1徳山ダム(岐阜県)13700
2胆沢ダム(岩手県)13500
3奈良俣ダム(群馬県)13100
データ出典元:日本ダム協会「ダム便覧2021」順位表[既設_ロックフィルダム] 堤体積順 – ダム便覧 (damnet.or.jp) ※表はデータをもとに筆者作成

実際にダムを見るとその大きさに圧倒されそうですね。ダムの迫力はもちろん、周辺にある温泉や紅葉などの魅力もあわせて感じられるのではないでしょうか。

ダムについて学べるツール「ダムカード」

では最後に、楽しみながらダムについて学べるツールをご紹介したいと思います。それは「ダムカード」です。

ダムカードは、国土交通省と水資源機構などが管理するダムで発行されているものです。

出典:国土交通省ホームページ「ダムカードって何?」https://www.mlit.go.jp/river/kankyo/campaign/shunnkan/damcard.html

カードの大きさや掲載する情報項目などは、全国で統一したものにしており、おもて面はダムの写真、うら面はダムの形式や貯水池の容量・ダムを建設したときの技術、といった基本的な情報からちょっとマニアックな情報までを凝縮して載せています。

※国土交通省ホームページ「ダムカード」より引用 https://www.mlit.go.jp/river/kankyo/campaign/shunnkan/damcard.html

ダムカードは、ダムの管理事務所や周辺施設で配布されています。「休みの日はどこに行こうかな・・」と悩んだときなど、ダムを見に行ってダムカードを受けとると、意外な発見があるかもしれませんね。

ダムカードの配布場所はこちらでチェック!

*都道府県(ダムの名称)別で探したい方 ⇒こちら(国土交通省ホームページ)
*一覧表から探したい方 ⇒こちら(PDF版)

配布場所の詳しい情報(住所・配布日時・アクセス方法・問い合せ先・ホームページURL)が掲載されているので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

【参考文献】
国土交通省「水資源の利用状況」
大分河川国道事務所 
独立行政法人 水資源機構
香川県ホームページ「ダムの基礎知識」
OBAYASHI DAM WORLD「ダムを知ろう」
一般財団法人 日本ダム協会

(以上)

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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