初冠雪とは山頂付近が初めて白くみえたとき~3つのマメ知識~

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秋の紅葉がおわり、雪景色が広がる冬へとむかっています。

山頂付近が雪などで白く見えることを「冠雪(かんせつ)」とよび、その冬はじめての冠雪を「初冠雪」と言います。

今回は、3つのマメ知識とともに初冠雪の定義を確認しつつ各地の初冠雪日、そして“360年分の初冠雪記録”についてもご紹介します。

冬本番をまえに初冠雪について学び、知識を増やして本格的な冬をむかえましょう!

目次

初冠雪の観測は8月からスタートする~寒候年を知ろう

はじめに、気象庁における初冠雪の定義を確認しましょう。

雪やあられなどが山頂付近に積もり、白く見えることを冠雪といいます。寒候年(前年8月から当年7月まで)に、付近の気象台から初めて見えたときを、その山の初冠雪といいます。

引用:気象庁「雨・雪について」

【寒候年(かんこうねん)】という言葉がありますね。

聞き慣れないので難しく感じますが、示している期間は「1年間」です。

たとえば「2023寒候年」は、「2022年8月1日から2023年7月31日まで」を指しています。

もし、カレンダーと同じ1月スタートで考えると、「今年の冬の初冠雪は」と言ったとき、それが「2022年の冬」なのか、それとも「2023年の冬」なのか、まぎらわしくなってしまいます。混乱しないために寒候年が使われているのですね。

★初冠雪マメ知識➀:【寒候年】とは前年8月から当年7月までのこと

富士山の初冠雪は見直されることもある

甲府地方気象台によると、富士山の初冠雪は『日平均気温の最高値が出現した日以降に、初めて冠雪を観測した日を初冠雪』とされています(参考:甲府地方気象台ホームページ「気候・気象観測統計」)。

そのため、1日の平均気温の最高値が更新された場合には、初冠雪の観測日が変更されることもあります。

実際、2022寒候年の初冠雪が、当初の9月7日から9月26日へと見直されました。

2022寒候年:富士山の初冠雪が見直しされた経緯
・2021年8月4日 日平均気温の最高値が出現
・2021年9月7日 初冠雪を観測(のちに見直される)
・2021年9月20  日平均気温の最高値が更新された
・2021年9月26日 「初冠雪」を観測
(参考:甲府地方気象台ホームページ「気候・気象観測統計」

★初冠雪マメ知➁:【富士山の初冠雪】は見直しもあり得る

気象台のサイトで初冠雪の観測日をチェックしてみよう

では次に、各地の2023寒候年の初冠雪をみてみましょう。

ここでは、各気象台ホームページトップ画面において、初冠雪のお知らせがあったもの(2022年12月10日時点)をピックアップしています。

北海道の初冠雪

函館地方気象台:横津岳(よこつだけ)11月4日

旭川地方気象台:旭岳(あさひだけ)10月5日

室蘭地方気象台:鷲別岳(わしべつだけ)11月4日

稚内地方気象台:利尻山(りしりざん)10月5日

東北地方の初冠雪

仙台管区気象台:蔵王山(ざおうさん・ざおうざん)11月5日、泉が岳(いずみがたけ)12月2日

盛岡地方気象台:岩手山(いわてさん)10月6日

秋田地方気象台:太平山(おおひらさん)11月4日

山形地方気象台:月山(がっさん)10月20日、雁戸山(がんどさん)11月4日、瀧山(たきやま)11月4日、旭岳(あさひだけ:大朝日岳)11月5日

福島地方気象台:吾妻山(あづまやま)10月26日

中部地方の初冠雪

甲府地方気象台:富士山9月30日、甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)10月25日

長野地方気象台:東方連山(※)10月25日
※東方連山とは『長野地方気象台から東方に見える志賀高原の山々及び管平の四阿山(あずまさん)や根子岳(ねこだけ)』のこと(引用:長野地方気象台「東方連山の初冠雪」を観測しましたより)。

近畿・中国・四国・九州地方の初冠雪

彦根地方気象台:比良山(ひらさん)12月1日、伊吹山(いぶきやま)12月2日

鳥取地方気象台:扇ノ山(おうぎのせん)・鷲峰山(じゅうぼうざん)12月1日

松山地方気象台:皿ヶ嶺(さらがみね)12月2日

大分地方気象台:由布岳(ゆふだけ)12月1日

各気象台のホームページには、初冠雪のほかにも初霜や初雪など、冬ならではのお知らせが掲載されています。

全国の気象台一覧はこちら(気象庁ホームページ)から確認できるので、お近くの気象台をチェックしてみると、新しい情報を入手できるかもしれませんね。

360年分の岩木山の初冠雪記録がある!

初冠雪について調べていたところ、なんと「360年分の初冠雪記録」があるのを見つけました。

それは、青森地方気象台『岩木山の初冠雪の日にち(1663年~2021年)』です。

これは、資料「弘前藩庁日記(※1)」と「弘前藩庁日記ひろひよみ(※2)」をもとに、岩木山の初冠雪についてまとめられたものです。
※1 『寛文元年(1661)から慶応四年(1868)に至る弘前藩政の公式記録』であり、弘前市立弘前図書館に所蔵。
※2 『元気象庁職員で弘前市在住だった福眞吉美氏(故人)の著書で、「弘 前藩庁日記」のうち、天気に関係する部分を現代語に翻訳したもの』

※『引用』『岩木山の初冠雪の日にち(1663年~2021年)』青森地方気象台

青森地方気象台では、これらの資料などをもとに、岩木山360年分の初冠雪をグラフで示しています。

こちらがそのグラフです。

出典:『岩木山の初冠雪の日にち(1663年~2021年)』/青森地方気象台『あおぞら彩時記2022年 最終号 今号の話題①」

白い丸が初冠雪の観測日で、実線が11年の移動平均を示しています。もっとも早い岩木山の初冠雪は9月23日(1802年)、もっとも遅い観測は11 月 9 日 (1959年・2005年)となっています。

このグラフをみるかぎり、11月の観測が2000年代以降増えていることを読み取ることができます。

★初冠雪マメ知識③:岩木山(青森県)には360年分の初冠雪記録がある。

季節限定のWEB月刊誌

上のグラフは、青森地方気象台が、“春~秋期限定”で発行しているWEB上の月刊誌『あおぞら歳時記』に掲載されているものです。

この月刊誌には、「さくら・うめの観測」や「大雨事例」「雷」についてなど、気象に関するさまざまな情報が掲載されています。

また、冬期限定の月刊誌『あおもりゆきだより』もあり、「冬によく使う用語」や「津軽の七つの雪」といった、雪が多い土地ならではの情報も満載です。

どちらも、私たちに身近な気象現象がわかりやすく伝えられているので、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょう。

気象庁「e-気象台」でさらに知識を増やそう!

私たちは、天気予報でよく聞く言葉であっても正しく理解していないこともあります。

もちろん、気象庁ホームページ「予報用語」には、気象庁が天気予報等で用いる用語の解説があります。

こちらでじっくり確認するのも良いのですが、たくさんあり大変と感じるかもしれません。そのようなときにおすすめなのが、同じく気象庁の【きっずコーナー「e-気象台」】です。上記サイトと同じ用語の解説があるわけではありませんが、子ども向けなので難しい言葉は使われておらず、気象全般について楽しみながら学ぶことができそうです。

このなかの「はれるんランド」では、気象や地震・環境問題などについて、イラストをもちいた解説を読んだり、クイズに挑戦しながら学ぶことができます。

ぜひこちらもチェックしながら、気象用語や地震・台風といった災害についても知識を増やし、備えに生かしてくださいね。

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(以上)

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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