バヌアツの法則は本当?地震発生時の対策も知ろう

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地震について調べたりする方は「バヌアツの法則」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。バヌアツの法則とはどのような法則なのか、また、そもそも「バヌアツ」とは何なのか気になる方もいるのではないでしょうか。

今回は、バヌアツの法則とは何か、信ぴょう性はあるのかを解説します。また、もしもの地震のためにできる備えや、地震発生時にどういった行動をとればよいのかについてもご紹介しますので、バヌアツの法則について知ると同時に、地震への対策も考えていきましょう。

目次

2週間後に日本で地震?バヌアツのの法則とは

バヌアツの法則とは、バヌアツという国でマグニチュード6以上の地震が起こると、日本でも2週間以内に同等以上の地震が発生するという法則です。

信ぴょう性については後述しますが、バヌアツでの地震が日本と連動する確率は60~70%ほどにもなるといわれています。

「バヌアツ」はどこにある?

バヌアツという国名は、聞き慣れない方も多いかもしれませんが、バヌアツはどこにある国なのでしょうか。

バヌアツは「バヌアツ共和国」といい、オーストラリアの近く、フィジーとニューカレドニアのあいだにある国です。800kmにわたって83の島があり、美しいサンゴ礁に囲まれています。

バヌアツ近海ではマグニチュード7を超えるような大きな地震が度々起きているのも、特徴の1つです。

バヌアツの法則は本当?

バヌアツの法則は当たるという意見がある反面、信ぴょう性が低い、この法則はうそだという意見もあります。バヌアツの法則の信ぴょう性について、プレート理論の観点や過去データから検証してみましょう。

プレート理論の観点

バヌアツも日本も、同じ太平洋プレートのなかに位置しているため、連動して地震が起こるといわれていますが、実はプレートが移動する方向は逆です。

バヌアツの太平洋プレートはオーストラリアプレートの方へもぐりこむのに対し、日本はフィリピン海プレートにもぐりこみます。反対方向へ働く力が、日本に影響するのは理論上ありえないため、プレート理論の観点から見てみると、バヌアツの法則の信ぴょう性は低いです。

過去のデータからの観点

2000年頃からの地震のデータを見てみると、バヌアツで地震が発生してから2か月以内に自信が起こったケースは少なくありません。

具体的には、日本で起きた以下の大きな地震とバヌアツでの地震も連動していました。

・2012年 三陸沖地震(5日後)
  バヌアツ)3月9日   → 日本)3月14日
・2016年 熊本地震(9日後)
  バヌアツ)4月7日   → 日本)4月16日
・2018年 北海道胆振東部地震(15日後)
  バヌアツ)8月22日 → 日本)9月6日
・2021年 福島沖地震(3日後)
  バヌアツ)2月10日 → 日本)2月13日

こうしたデータを見てみると、バヌアツの法則は本当のように思えます。冒頭でもご紹介した通り、バヌアツの法則の連動率は60~70%程度というのも、あながち間違いないのかもしれません。

しかし、バヌアツではこれ以上に多くの地震が発生しているのも事実です。バヌアツ、日本共に地震が多く発生する国であることから、地震が連動しているように見えるという説もあります。

バヌアツの法則の信ぴょう性

プレート理論や過去データの検証から見えるバヌアツの法則の信ぴょう性ですが、どちらかというと「低い」といえるでしょう。

バヌアツで発生した大きな地震が、少なからず日本に影響を与えている可能性も考えられます。しかし、地震の規模に関係なくすべてのデータを分析したわけではありませんし、専門家による詳細な調査により導き出された法則でもないため、100%「バヌアツの法則が当たっている」とはいえません。

バヌアツで発生した地震が日本にどう影響しているか、今後専門家らによって明らかにされることを期待したいですね。

もしもの地震に備えるには

バヌアツの法則に関係なく、地震大国とも呼ばれる日本では頻繁に地震が発生しています。いつ起こるかわからない地震を可能な限り万全な状態で乗り切るためには、日頃からさまざまな準備や対策をしておくことも必要です。

防災セットの準備

地震で自宅での生活が困難になった場合を想定し、防災セットを用意しておきましょう。防災セットは一家に1つではなく、1人に1つ用意します。

自身で必要なものをそろえるのもよいですし、ホームセンターやネットショップなどで販売されているセットも便利です。セットになっている食料や日用品などのアイテムのほか、常備薬やおむつ、生理用品など、年齢や性別により必要なものも忘れずに入れておきましょう。

避難経路・避難場所の確認

小学校や公民館など、どの地域にもいざというときに避難できる場所があります。

自宅近くの避難場所や、そこへ避難するための経路を確認しておくことはもちろん、家族が多い場合には学校や職場で被災した場合の避難場所、自宅までどのような経路で戻るのかも確認しておきましょう。

連絡手段や行動についての日常的な話し合い

地震は家族全員が自宅にいるときに必ず起こるものではありません。平日の日中などは仕事や学校などで家族がバラバラの場所にいますが、そのようなタイミングで地震が起こった場合、どういう行動を取ればよいのか、家族間の連絡をどう取るかなとど日常的に話し合っておく必要があります。

どこの避難所に集まるか、学校や保育園などへの引き取りは誰が行くかを決めておくことはもちろん、スマートフォンを持ち歩けない年齢の家族がいる場合には、災害用伝言ダイヤルの使い方を確認することも大切です。

一人暮らしの方も、万一のときには自分がどこに避難するか、どう連絡を取るかなどを遠方に住む家族に伝えておきましょう。

自宅内の耐震対策

自宅内で被災した場合、耐震対策をしていないと高い棚の下敷きになったり、落下物でケガをしたりする恐れがあります。

突っ張り棒で高い棚を支える、寝室には低い収納のみを設置するなど耐震対策の方法はさまざまですので、今一度自宅内を見直し、どういった対策ができるか検討・実践してみてください。

地震発生時の行動で注意したいこと

最後に、実際に地震が発生した場合に、どういった行動を取ればよいのかを解説します。

まずは安全確保を

地震が起こったら、まずは身の安全を確保します。可能であれば窓や扉を開けて逃げ道を確保し、机などの下で落下物などから身を守りながら地震がおさまるのを待ちましょう。

屋外で地震に遭った場合は、ブロック塀や看板、信号機など倒壊・落下の危険があるものから離れ、頭を守って揺れがおさまるのを待ちます。運転中の方は周辺の車の様子を確認しながら、ゆっくりと道路の左側に車を停車させるようにしましょう。

火気の取り扱いに注意

地震発生時には二次災害として火災も起こりやすいです。ガスコンロを止める、暖房器具が倒れていないか確認するなどして、火災が起こらないよう注意しましょう。

また、自宅を離れ避難する際にはガスの元栓を閉め、暖房器具も急に電源が入らないようコンセントを抜いておくと安心です。

正しい情報を入手する

大きな地震が起こると多くの方がパニック状態になり、嘘の情報が飛び交う可能性もあります。どのような事態であっても落ち着いて行動し、テレビやラジオ、インターネットなどを使って正しい情報を入手するようにしましょう。

誤った情報で行動すると二次災害が発生する、助かる命が助からないといったことにもなりかねません。

安全な場所へ避難する

地震から身を守り、正しい情報を得ることができたら、安全な場所へ避難します。無理に外に出ると危険な場合もありますので、周辺の様子をうかがったり、情報を収集したりしながら最適な行動が取れるよう判断しましょう。

避難所に行く際は防災バッグや貴重品を忘れず、近隣の方と助け合いながら安全に移動するようにしてください。

まとめ

「バヌアツの法則」はバヌアツ共和国の地震が日本の地震と連動している、というものですが、その信ぴょう性はあまり高くないといえます。しかし、地震はいつ起こるかわからないものなので、日頃からさまざまな備えや対策をしておくと安心です。

地震への備えについて今一度ご家族で話し合い、もしものときに落ち着いて行動できるようにしておきましょう。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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